自分を知ることで未来の不安や過去の怒りをなくす
不安は今起きていない事、見えていない事に対して生まれる感情です。実際にその問題が起きて目の前に現れれば、不安という感情よりも、どう対処すればいいかを考え始めます。
不安は存在しない、幻想、妄想、空想でしかありません。自分の思考、感情、本能の仕組み、取り扱い方を知ることで不安に悩まされることがなくなっていくのです。
過去の後悔や怒りも同じです。過去の事でいつまでも怒っているのは、思考が頭の中でストーリー化して思い出しているために感じる怒りという感情です。
現体験の感情とストーリーの感情は違います。現体験の怒りの感情は数秒しか持ちません。過去の後悔や怒りで苦しむのは思考が作り出したストーリーによるものです。自分の内面の仕組みを知り、扱えるようになると、ストーリーの感情で悩まされなくなり、感情も思考が常にクリアな状態になります。
自分の思考や感情の事を知ることは、人と共に生きる上でとても重要なことなのです。
思考、感情、本能はすべて生きるために必要があって存在します。やる・やらない、できる・できないの前に、人間の内面がどうなっていて、どう動いているのか、それが外面にどう影響を与えているのか知ることです。
またひとりひとり違う自分の内面の癖、自分にはどんな癖があるのか知ることです。それを身につけるには日々の鍛錬しかありませんが、ひとりひとりが自分を知り、上手に扱えるようになることで、自分や人の感情に振り回されたり、自分の思い通りにいかず困ことが減っていくのではないでしょうか。
自分を信じられないのも、自分の自我や感情を否定するのも、自分が自分の思い通りにいかず悩むのも、自分についてよく知らないからです。
自分や相手の内面を知らないために、自分や人を傷つけてしまうのではなく、自分を知ることで相手も大切にできる人になりたいものですね。
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