見出し画像

人を動かすリーダーになる

ビジネス上の課題を解決するために、ロジックにもとづいたフレームワークを採用し、仕事できるメンバーを集めたとしても、満足な成果が得られるかどうかはわかりません。

コミュニケーションが足りずメンバーがプロジェクトの意義や目標を本音の部分で共有していなかったり、上司の指示に仕方なく従っているといったようなやさられ感で動いていたとしたら、そのプロジェクトは失敗するでしょう。

反対に、メンバーがプロジェクトの意義を腹落ちするほど納得し、やりがいや、自分が成長する期待を感じることができれば、それぞれの主体性が発揮され大きな成果につながっていきます。

そのために必要不可欠なのが共感する力です。そしてその共感を生み出すのがストーリーだったりします。


■メンバーを動かすストーリーについて

優れたストーリーは目標を達成するうえで、時にロジックよりも高い効果を発揮します。優れたストーリーには次の3つの特徴があります。

・現在と対比する形で、異なる未来を予感させる
・聞いた人の心に残り、その後の行動に影響を与えること
・アクションに一定の融通性があること

ビジネス上の課題を解決するときも、以上の3つのような特徴を持つ優れたストーリーを語ることができれば、メンバーの気持ちを1つの方向にまとめることができそうです。理屈だけでは人は動かない、ストーリーを使って感情に訴えよう、ということなのですね。

■印象的なフレーズのつくり方

しかし、いくら優れたストーリーでもだらだらと語るだけでは伝わりません。伝わりやすくするには、ストーリーを象徴するフレーズをつくって聞き手に印象づけます。

最初に挙げるのは、ストーリーの共感度を高めるためのコツです。共感を高めるには、いきなり課題を解決するための施策の具体的な中身について語るのではなく、皆の目線や温度感を合わせることが大切です。

ストーリーを語りたい相手の平準点をイメージし、そこから課題を3つ前後のキーワードでフレーズを表現することです。

現状の問題点と解決すべき課題について、語り手と聞き手の認識が離れていては共感を得られません。解決のための具体策を述べる前に、まず、何が問題になっているのかを人々の普通の感情と照らし合わせて平易に語ることが大切なのです。

フレーズはなるべくわかりやすい言葉で表現します。その話を聞いた誰もが、将来の自分の行動や変化を明確にイメージできることが理想的です。DXや機械学習など、流行りのバズワード、ビジネス用語を並べ立てて説明したつもりになるのは避けたほうが無難でしょう。

自分が納得して、腹落ちする言葉でフレーズを生み出し、身の丈に合った形でストーリーを語ることが、仲間の共感を得る第一歩になるのではないでしょうか。

よろしければサポートお願いします。励みにしたいと思います。