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コロナ禍の良かったことは何?

2023年5月7日を以てコロナ禍が終わります。

あの間延びする38マイク交換や
暗転が効かなくなる換気タイム
声が聞き取りづらいマスク
少しの接触もダメなソーシャルディスタンス
互いの声が聞き取りにくいアクリルの隔たり
無症状をあぶり出すPCR検索
その無症状の人が加害側になる濃厚接触…。

舞台にとっては障害でしか無かった数々のガイドラインが明日から撤廃される。嬉しすぎる!!

使用機材の消毒や、座席などの消毒は継続して行いますが、この辺りはなんてことはない普通の衛生観点レベル!!

3年3か月という人生のある期間をコロナ禍という経験を出来たのは、今となれば思い出の一つ。

緊急事態宣言の外出自粛の時期は気が狂うくらいにオンライン飲み会を行い(約30日で40回)多いときは昼の一時から明け方四時まで、3件のオンライン飲み会に参加して、仕事もせず人生で最もクズな時期を過ごしたり

今までやったことない金髪にもしてみたり

初めましての劇団四季のみなさんとオンライン飲み会したり

新喜劇メンバーと何度もオンライン人狼をやったり

あの頃が懐かしくもあります。

明日から舞台は完全復活。

完全復活というより、オンラインが浸透してバージョンアップしたと言えると思います。

ご自身や身内の方でコロナで健康被害にあわれたり、未知の不安の中で医療従事されたり、社会が止まっても絶対に止められない業務のエッセンシャルワーカーの皆様、観光事業を始めとする経済的ダメージなど、本当にご苦労の多いこのコロナ禍だったと思いますので、不用意な事は言えませんが…。

コロナ禍を通じてオンラインでライブを視聴出来る環境が整ったことより、個人的にはオンライン視聴でも楽しめるのだ!と世間の意識が変わったことが僕にとっては大きいバージョンアップだと思いました。

オンラインの機材は前からあったし、通信環境も劇場によれば元々あったけど

舞台は生に限る!

という感覚を【配信でも楽しめる!】と浸透させるには本来相当な時間が必要だったと思います。

その変化にはそもそも舞台人の大半が反対のスタンスだっので、本来ならオンライン実施はコロナ禍が無ければ人々の気持ちの変化は早くても10年、じわじわなら20年くらい必要だったと思っています。

それがたった半年で舞台人もお客さんも、多くの人々の心の在り方がコロっと変わったのは、コロナ禍での1番の収穫ではないでしょうか。

但し、僕自身はオンラインはケースバイケースにするべきで寄席とか若手ライブをポンポン配信するのは、実はあまり身にならない気がしています。

興行主でもないので、そこに僕が介入する必要はないのですが、自分がお客さんだと思うと…。

配信だと権利曲が使えないので、出囃子などの枠にもコントの中身にもフリー音源になったり、歌ネタやキャラクターを使用するような設定も避けるので、その出演者の本当の面白さが出せないケースもあるでしょう。

自分がお客さんならわざわざオンライン配信されている日を狙って毎週やるような若手ライブに行くことはないと思っている程です。

コロナ禍が終わってオンラインとの付き合い方はこれからもまだまだ洗練されてより良くなってゆくと思います。

そして単独ライブなどを配信するのが当たり前になった今だからこそ、限られた人しか見ることの出来ない生の舞台の価値はさらに高まるものだと信じております。

また劇場でお待ちしております!

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