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Clubhouseにおける市場のreadinessはなんだったのか。
ポッドキャストなど音声コミュニケーションの火種は既にあったが、爆発的な普及には至らなかった。ここにきてClubhouseが日本でもスケールの予兆が出てきている。
なぜこのタイミングだったのか。Clubhouseにおける音声コミュニケーション市場のreadinessとはなんだったのか。現段階で思い当たったことを書いてみます。
なぜ今Clubhouseは広まりつつあるのか
大きな潮流はコロナ。
コロナによってリモート業務を余儀なくされた多くの人が、ZOOMやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどでビデオコミュニケーションを一気に利用し始めた。ZOOMが利用者数3億人になったのは記憶に新しい。
コロナによって多くの人がビデオコミュニケーションの利用体験を得ることになった。しかし、この爆発的なビデオコミュニケーションの普及による新たな課題も出てきていた。
ZOOMにおけるユーザーの不満はざっと挙げると以下
・顔出しのプレッシャーが常につきまとう
・ルームのURL生成やシェアがめんどくさい
・ルームごとに情報が分断されていてコミュニティ同士の横の連携がない
ZOOMなどのビデオコミュニケーションツールより、もっと手軽にコミュニケーションを使いたいと思っていた潜在層が、ビデオコミュニケーションの利用体験を得ることで自身のニーズを自覚し始めた。
そこに以前からアメリカでグロースしていたClubhouseの日本到来。ライトな使い方を望んでいた層にインフルエンサーたちのハロー効果を伴って一気に広まった。
ZOOMはSkypeよりも手軽にビデオコミュニケーションができることで普及したが、ZOOMよりもさらに簡単に使いたいというライト層を生み出すことに繋がった。
Clubhouseはライト層の課題をどのように解決したのか
ZOOM等に発生していたユーザーの課題をClubhouseがどのように解決しているのかひとつひとつ見ていこう
・顔出しのプレッシャーが常につきまとう
Clubhouseは音声のみのコミュニケーションに特化していてビデオコミュニケーションの機能がない。なので「顔出しする」という潜在的な不安がそもそもありえない。
・ルームのURL生成やシェアがめんどくさい
Clubhouseへの主な導線はiOSアプリ通知。通知がきたらタップするだけで当該ルームに参加でき、即時音声が流れ始める。自分がルームを主催するときも開始と同時にフォロワーに通知され、集客を自動で行ってくれる。SNSシェアの機能はなく、非常に割り切ったUXデザイン。
・ルームごとに情報が分断されていてコミュニティ同士の横に連携がない
ZOOMではビデオコミュニケーションのルームを行き来することができない(もしくは非常にめんどくさい)。そもそもそのようにデザインされていないので、お気に入りのルームを探して、コミュニケティを渡り歩くことはできない。Clubhouseはフィードに流れてくるコミュニティを1タップするだけで参加できる。コミュニティを渡り歩くようにデザインされているので、ZOOMでは解決不可能な課題を鮮やかに解いてくれている。
結論
Clubhouseがなぜ今グロースしているのか?
音声コミュニケーション市場のreadinessはなんだったのか?
結論は、気軽に音声コミュニケーションをしたいライト層が、コロナのリモート期間中にZOOMなどのビデオコミュニケーションツールを使って、もっと簡単に使いたいというニーズを自覚し始めた。そのタイミングでライト層のニーズにピッタリハマるClubhouseが影響力のある人たちのハロー効果を伴って紹介され始めたからと言えるだろう。
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