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B1第1節アルバルク-越谷。覚醒・小酒部泰暉

今シーズンのBリーグが開幕しました。
アルバルクの開幕節は10/5(土)、10/6(日)にアルバルクのホーム、代々木第一体育館で越谷アルファーズを迎えての一戦です。

越谷は菊地祥平選手の古巣、橋本竜馬選手の移籍先です。
そして、元バルクで宇都宮時代はロシターの盟友ギブスは今シーズン限りの引退を表明しました。


注目のテーブスと橋本、ロシターとギブスのマッチアップを初っ端から堪能させてもらいました。


そんな話題モリモリの開幕節ですが、蓋を開けてみれば一気に私の興味を持って行ったのはエースの匂いプンプンの小酒部泰暉選手に他なりません。

今回は開幕2連戦で躍動したおちゃかべ君にフォーカスします。

ゲーム雑感、アルバルク-越谷


第1ゲーム アルバルク 75-57 越谷
第1Q 16-15  第2Q 15-7
第3Q 20-18      第4Q 24-17


第1ゲームは両チームとも初戦の固さが見えてディフェンシブなロースコアな出足でした。
得点が伸びてこなかったのは互いにオープンやイージーショットがこぼれたというだけではなく、アルバルクはショウディフェンスとローテーションに隙が無く、越谷はボールマンプレッシャーが強くペイントはソアレス(211)ソット(220)のツインタワーのリムプロテクトが高く強固でした。 


アルバルクのFGは伸び悩みますが、それでもFTで繋ぎます。
第2Qには越谷のオフェンスを7点に抑える鉄壁のディフェンスで前半を9点差のリードとしました。


後半第3Qに入るとテンポアップしますがアルバルクは3Pシュートが当たらず苦しみます。しかしリードは11点差と僅かに広がり第4Qに入ります。


ここから小酒部が追いすがる越谷を突き放す3Pを決めます。
テーブスとグダイティスのPNRからポケットパスを受けたグダイティスが苦しみながらキックアウトした先が左ウィングの小酒部。3Pを射抜きます。(第4Q残り7分13秒 62-46)

続いてメインデル、ロシター、小酒部の左サイドでスペインPNR。メインデルがカールドライブ。メインデル→右エルボーのグダイティス。グダイティスがペイントに突進します。スペインピッカーの小酒部が左ウィングにポップ。グダイティスからキックアウトを受けて3Pを沈めました。
(第4Q残り4分55秒 65-51)


こうして、最終スコア75-57の18点差でディフェシブな初戦を飾りました。


第2ゲーム アルバルク 91-72   越谷
第1Q   24-19     第2Q   28-18
第3Q   74-51     第4Q   17-21


第2ゲームはシュートの精度が上がって先日よりオフェンシブな試合になりました。
しかも初めから小酒部祭りです。
小酒部とロシターのPNRから小酒部のアシストでロシターがこの日最初の得点。
(第1Q残り9分39秒 2-0)


サイズのピックを使って最初の3P。
(第1Q残り8分28秒7-2)


左ウィングでメインデルと小酒部のDHOさらに小酒部がサイズとPNRでトップから3P。
(第1Q残り6分31秒 12-8)


連続で3本目の3PはロシターのORからトップの小酒部に預けます。そこからロシターのPICを使って、またまた3Pが決まります。 
(第1Q残り5分52秒 15-8)

さらに続きます。左コーナーの小酒部がロシターとDHOと行くと見せてディフェンス松山の裏をつくバックドアカットからロシターのパスを受けてボーズハンドダンクです。千両役者!
(第1Q残り5分2秒 17-8)

第2Qも小酒部はグダイティスとのPICから3P4本目。(第2Q残り8分3秒 36-21)


アルバルクは緩めることなく3P攻勢で第2Qは4/7本を浴びせて前半で15点差(52-37)をつけて有利にゲームを進めます。
後半は流れを渡さずテーブスとサイズやロシターのPNRからショートロールでペイント中央からのフローターを連発してリードを広げロスター全員プレーして最終スコア91-72で連勝しました。


小酒部はエースとして覚醒するのか?


今節の小酒部の躍進は目を見張るものがありました。
スタッツを見てみると
ゲーム①
得点10点 
FG 4/4(100%)2P 2/2 (100%)
3P 2/2 (100%)AS 0   TO 1
ゲーム②
得点16点
FG 5/6(83.3%)2P 1/1(100%)
3P 4/5(80%) AS 1   TO 0


ものすごい精度のシュートです。
ディフェンスでも速攻に来たソアレス(211)のジャンプショットをジャンプ一番落とさせたり(第1ゲーム第2Q残り5分30秒)、ソット(220)のダイブを小酒部がブロックに飛んでファウルにはなったものの(あれば吹かなくてもよかった)止めています。(結局FTは2本外れました。)
攻守に渡って今節の小酒部の活躍は秀でたものでした。

これまでディフェンスがフィーチャーされてきた小酒部ですが、この調子でオフェンスでも平均10点以上コンスタントに叩き出して是非ともエースと呼ばれる存在になってほしいと思います。


課題を挙げるとすればUSG%という数字がありますがこれをあげていきたいです。
USG%というのはチームの攻撃回数のうち『その選手で攻撃が終わった割合』を意味します。


アルバルクは特定の選手にエースムーブさせるチームではなくて戦術の中で各選手を活かすチームなのでUSG%は他のチームのエースと言われる選手より平均的な数値になる傾向があります。今節のアルバルクの主要な選手のUSG%は
サイズ 18.4%      メインデル 15.3%
ロシター  9.6%      テーブス  15.5%
小酒部     7.1%


あれだけ活躍していても小酒部の数字は上がっていないのだなぁと感じます。


因みに昨シーズントータルのテーブスのUSG%は16.3%
小酒部は8.1%でした。


今節の小酒部を見るにつけて感じるのはフォアザチームに徹していて確率高く得点する選択をしているように思います。アシストや次の展開に注力するので慎重で控えめな性格なのかもしれません。(知らないですけど) 


しかし、フォアザチームも結構ですが、そこから一歩踏み出してオフェンスの最後にボールを託されて「決めるのはオレだ」と主張するくらいのマインドセットができれば第2ゲームのように前半16点取っても後半さらに15点、30点以上取りに行けるガツガツハングリーであって欲しいと願っています。




次節は横浜ビーコル戦です。
覚醒した小酒部泰暉がエースムーブして国プで暴れ回ることを期待して観戦したいと思います。


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