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「競馬民最低最悪の休日」のお話(現地参戦編)

お久しぶりです。

たまには競馬関係の投稿をしてみようと思う。

競馬関係と言っても、僕には血統が!調教が!コース成績が!のような記事は絶対に書けないので、前回多くの方にお読みいただいた「競馬民最低最悪の休日」を書いてみようと思う。

今回は「現地参戦編(一人)」。自宅で競馬編は↓です。

今回も時系列。
僕は東京競馬場からすぐのところに住んでいて、近くの川を渡れば、そこには夢と魔法の地獄が広がってます。

なお、内容はこれまでの経験をダイジェストにしたもので、
特定の1日の話ではないです。

某日曜日
10:00

起床。
目覚まし時計無しでも、土日はこのくらいの時間に起きることが出来る。スマホで昨日寝る前に仕込んだ京都1Rの馬券を確認する。外れている。

10:45

身支度を終え、出発。
晴れているので、日焼け止めだけは厚塗りにした。
5月の競馬場は暑いので、水分をしっかり取り、家を後にした。

11:20

東京競馬場到着。
3R終了直後で、4Rに間にあう。
前日予想はしていないが、悪魔のワード「運試し」に心が踊る。

軽く軍資金をつくろうかな?という不純な動機も重なり、
ルメール騎乗・断然1番人気の馬を外した三連複BOXを買う。

結果ルメール騎乗馬が、馬なりで突き抜け圧勝。
ここで早速マイナス2,000円となる。

「なるほどねぇ、オッケオッケ、OKです。」と一言残し、
急に気持ちが引き締まる。

この後すぐにランチを食べればいいのだが、
急に2,000円負けたため断念。

大丈夫、次の馬券が当たったら食べればいい。

時間もあるので、コース→ターフィーショップ→4Fの指定席エリア→3Fのセブンイレブン→ただでお茶が飲める場所と、スタンドを縦横無尽に動き回る。

12:10

午後のレースのパドックに向かう。
どの馬もだいたいデカい。かわいい。最近覚えた単語である半腱半膜様筋をガン見し、木幡(3兄弟のどれか)騎乗・7番人気の単複を購入。

結果、展開を無視した後方待機策により完璧な6着になる。
この時点でマイナス3,500円。
左手に握る馬券は、圧をかけゴミ箱へ。

12:30~14:15

以降、パドック→馬券購入→席で観戦→ゴミ箱というルーティンが確立し、競馬場内での立ち回りがスムーズになる。

馬券は単複にしてみたり、
ワイドにしてはガミってみたり、
三連複で軸が来なかったり。

本日口にしたものと言えば、
家を出る前に一気飲みした水道水2杯のみ。
少しやせた気がする。

そして馬券は7,000円ほど負けている。
体感では3,000円ほどなのだが、
札を数えると7枚いなくなっているから不思議だ。

14:15

特別レース。
ここからが僕の本気。エンペラータイムである。
名前を知っている馬がたくさん出てくる。
やる気が出てきた。

いつもより眉に力をいれ、パドックを見る。
馬はでかい、カワイイ、そして美しい。

だだ半腱半膜様筋については、
一体なんのために存在している部位なのかわからない。

本命は外枠に入った杉原誠人騎乗の馬。
三連複を手広く買う。

ようやく的中する。

杉原から買っているので、馬券は8,000円ほどプラス。
つまりこの時点で本日1,000円プラス。
ついにプラ転した。
全身に幸せホルモンが広がるのがわかる。

ここで思い出したい言葉が。

大丈夫、次の馬券が当たったら食べればいい。

・・・・

食べない。
なぜならすぐに10Rが始まってしまうからだ。
ここで間をあけてしまうと、若干損した気持ちになる。
乗るしかないっすよね、このビッグウェーブに。と思った。

当然、パドックに向かうゴミルーティンに戻る。

繰り返すが1,000円のプラスなのである。
頭はキレキレに冴えわたり、
その視線は全盛期の頼朝を凌駕している。

10Rのパドックの僕

決めた、内田博幸から買う。
8番人気だが気にしない。
オッズなんて人が作ったレッテル、真の強さの前には無力なものだと、死んだ爺さんが言っていたのを思い出す。

オッズなんて人が作ったレッテル、真の強さの前には無力なものだ。

死んだ爺さん(父方)の言葉

僕は三連複・ウチパクから5頭流しをカマす。
ここはいつもより多めに3,000円突っ込む。

結果、外れる。

メインレースを前にして、本日マイナス2,000円になる。

これは競馬民あるあるなのだが、
ここまでやって2,000円負けは負けではない。
むしろ実質勝ちに等しい。相対的勝ちというべきだろう。

11:00過ぎから約4時間遊んで2,000円負け。
1時間で500円しか使っていない。
金額的にはスポッチャにいったと言っても過言ではない。
僕はいまラウンドワンにいるのだ。ひとりで。

実在するラウンドワン府中本町店。駅から近いよ、行ってみて。

15:15 メインレース

いよいよ今日のメインレース。

当然のようにパドックに向かうが、
西日が強くなってきて頼朝フェイスを解除できなくなってきた。

西日が眩しい!

今年もこの季節は、レーンが短期免許で日本にやってくる。

今日も上位人気はオッズ順にルメール、レーン。
せっかく日本来たんだ、レーンのほうがきっと勝ちたいはずだ。

オッズをみて、レーンの馬に目を向ける。シルクレーシングの勝負服を纏った彼は、オーラを纏って輝いて見える。これだ、これなのだ。

僕はレーンの馬を軸にした三連複を買う。
それと保険で津村明秀からのワイドも買う。
総額で5,000円である。

結果。レーン4着。津村はどん詰まりで行方不明。
なぜレーンは、買うと4着になるのか。

・・・

前身に倦怠感が襲い、気づけば視線は虚空を見つめている。なぜ僕は縁もゆかりもないレーンに3,000円、謎の保険の名のもとに知りもしない津村に2,000円も託したのか。

オッズは人が作り出しのものだという一族に伝わる格言も蔑ろにし、本日7000円負けとなる。これは絶対的負けであり、相対的にも負けでもある。そしてここはラウンドワンではない。目を覚ますべきだった。

16:00

やるしかない、やるしかないのだ。
最終12Rに全てをかける。
大丈夫、いつもここでひっくり返す。

と自分に言い聞かせ、パドックへ。

眩しすぎてビスケットオリバ状態になる

我が一族にはもう一つ大切な言葉がある。

最終の田中勝春は買え。

死んだ爺さん(母方)の言葉

東京ダート2,100m。7番人気。
光り輝く馬体、鞍上は田中勝春。
完璧なシナリオだ。時は来た。

レースが始まった。田中勝春は後方待機、
見てればわかる。
脚を貯めているのだ。
向こう正面でも手綱を絞り、
まだまだ、まだだと言わんばかりのホールドっぷり。
自然と期待は高まる。

3コーナー。
若干緩められた手綱と呼応するように馬が前に進む。
この時点で脳内に確定演出が生じる(↓のYouTube参照)。

4コーナー。
田中勝春の右鞭とともに馬も動き出す。
馬とジョッキーが織りなす芸術的な瞬間である。

しかし時を同じくして、ほかの馬も動き出す。
まずい、これはまずい。
ほかの馬と脚色が同じだ。
同じならまだいい、周りのほうが脚色がいい。

どんどん近づいてくる馬群。反して遠のく意識。
そして物語はクライマックスへ――――。

結果は言うまでもない。
僕は負けた。
試合に負けて、なんなら勝負にも負けた。
圧倒的敗戦である。

16:40

夕暮れの東京競馬場は少し肌寒い。
正面ゲートを抜け、京王線府中駅に向かう。府中競馬正門前から乗っても電車賃は変わらないのだが、自分への戒めとして、府中駅まであえて歩く。

17:30

食材を買い、帰宅。
今日は料理をする気にはなれない。ただ健康には気を使いたい年頃なので、ほうれん草のお浸し(特用サイズ)とインゲンのお浸し(特用サイズ)を買った。もう脳が働いていないので、1度の食事でお浸しを2つも買ってしまったが、敗戦に免じて許してほしい。

18:00~20:00

シャワーと食事を済ませ、ベッドに横になる。

スマホを眺める。

高知、ファイナル。

ここから先は、読者の皆さんの想像にお任せする。

まとめ

以上、競馬民最低最悪の休日(現地参戦編)でした。

こんな日曜日ばかりだったらやってられないですけど、きっと誰しもが通ってきた1日なのかなと思います。

競馬はほどほどに!
あとちゃんとランチは食べましょう。
競馬場のご飯やドリンクは、本当に美味しいものばかりですよ!

枠番色カクテル、ハマってます

さて気づけば金曜日です。
今週末はこんな週末にならないといいなぁ。ほんと。

最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんに素敵な競馬ライフが訪れますように!

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