見出し画像

学ぼうとしないことが体験を学ぶ一番の方法かもしれないと気づいたお話

この記事は、2019年9月27日に作成された記事です。

こんにちは、UXデザイナーの八尾です。

突然ですが、最近海外旅行に行ってきました。
旅行ってやっぱりリラックスできていいですよね。

でも僕らって旅行にいくと

「ホテルのホスピタリティからUXって学べるよね」

とか、

「海外のこういうインタフェースの設計って面白い」

とかっていう風にスイッチ入っちゃうことってありませんか?(ありますよね?)
そしてそれが楽しいみたいなところもありますよね。

僕もどうしてもスイッチが入ってしまうので、今回はある実験をしてみました。
それは、今回の旅行では意識的に学ぼうという思考を完全にシャットアウトしてみることです。
(もちろん普段の仕事もシャットアウト。チームの皆様ありがとうございました。)

その実験結果としては、個人的に普段以上の大きな学びになりました。今日はこの実験についてのお話を書いてみようと思います。

学ぼうとしないことが一番の学びになったのはなぜ?

なぜ学ぼうという意思を放棄したのに、振り返ってみると勉強になったという逆説的なことが起きたのでしょう?

それは、自分自身が純粋なユーザーとして旅行を体験できたからだと思います。

旅行に行く多くの人は、旅行先で楽しい経験をしたときに、
「なぜ楽しいという感情がこの体験によって生まれたのか」
を考えることはしないですよねw
単純に「楽しい!最高!」と思うだけです。

特別必要がないのに海外のサービスをわざわざ利用することもしないと思います。

その瞬間を純粋に楽しむことで初めて、純粋なユーザーになれます。

純粋なユーザーになるという体験を通じてユーザーへの共感度も深まります。
この経験を通して、ときにデザイナーであることを放棄してその場に集中することも大事なんだなということに気づけました。同時に、普段自分はどれだけ純粋なユーザーとして生活しているのだろうという疑問も持ちました。

じゃあどうやって自分の学びにするの?

しかしそうは言ってもどこかで学びの時間を取らないと本当に「楽しい!最高!」で終わってしまいます(それもいいのですが)。
そこは、旅行から帰っての振り返りでしっかり学びました。

具体例を出すと、今回の旅行で僕はちょっとしたハプニングにあいました。

帰国予定日に日本では台風がきており、飛行機が14時間遅れているとのこと。
H.I.Sを利用したパッケージで旅行に行っていたのですが、ホテルから空港までの送迎バスを待っているタイミングで伝えられました。
当然不安になるところなのですが、実際その瞬間は、何も不自由を感じず、むしろ一泊延長戦ができてラッキーと思っていました。空港に行くのは午前3時だったのですが、その時も「眠いな〜」くらいで特に不快感はありませんでした。

帰ってからこの体験について振り返ってみると、

・現地にいる日本人スタッフによる丁寧な対応
・追加でとってくれたホテルのクオリティが一定レベル以上(テンション上がるレベル)
・深夜3時の空港行きの送迎バスにも日本人スタッフが帯同し丁寧に対応してくれる(特に迎えに来た時の「ご迷惑をおかけしております」という日本語が聞こえて安心)

こういったトラブルの際のオペレーションが徹底されており、不安や不快感を感じることがなかったんだなと振り返りました。

この経験から、トラブルや、ユーザーにとって良くないことが起きたときが逆にユーザーをファンにする機会でもあるという学びを実体験から見いだすことができました。(あるある話ではあるけど純粋に実体験として学べたことが重要だったと思います)

当時、もし自分が「デザイナーとして」トラブルに直面をしていたら、自分の、不安を感じずラッキーと思っていた感情に素直に向き合えなかったかもしれません。

学びを最大化させるためのコツ

今回の旅行では「こう振り返ろう」というところまで考えられていなかったのですが、こうした実体験からの学びを帰宅後に最大化させるためにはどうしたらいいのかを考えてみました。

一番重要なのは、出来るだけ多くの事実を具体的に記録しておくことかなと思います。

僕の学びの例だと、

・午前3時という時間に
・「ご迷惑をおかけしております」という言葉

という細かいシチュエーションや言葉の一つ一つが結構安心感の要素として大きいと思っています。

このように、印象に残ったことがどこで、誰と、なにをした時に起きたのかを出来るだけ具体的に覚えておく、事実情報として記録しておくことが重要です。

そのために、例えば旅行だと、

・旅行中寝る1時間前だけスイッチをオンにして日記を書く
・旅行に一緒に行った相手と旅行を細かく振り返ってみる

などができると良いかもしれません。(日記とかやればよかった)

おわりに

以上、デザイナーだからこそデザイナー的な思考を一旦捨てて体験に純粋に向き合ってみると、真にユーザーの気持ちがわかり、学びになるのかもという個人的な実験結果でした。

こういった実験は今後も私生活の中でもどんどん取り組んでみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?