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Slackを活用したアイデアを生み出すための思考ハック

こんにちは、クラウドワークスで主に新規事業のプロダクトオーナーを担当している八尾(@takutoxo)です。
併せてチーフエクスペリエンスデザイナーとして、デザイン組織にも所属しています。

2021年1月は「新年からはじまる 仕事ハック術」をテーマにデザイナーブログを更新しておりますが、私からは、Slackを利用してアイデアが生まれやすい状態を作る、思考ハックについて書こうと思います。(前回の記事はこちら

アイデアの生まれ方

私たちは、日々発生する課題を乗り越えるために、思考をしてアイデアを生み出しています。

「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」

という、宮本茂さん(任天堂株式会社代表取締役フェロー)の言葉は有名ですね。

良いアイデアを生み出そうと日々頑張っていますが、良いアイデアがどのように生まれるかということについても、ある程度有名な考え方というのは確立されてきているように思います。
特に、ジェームス W.ヤングによって1940年(!)に刊行された「アイデアのつくり方」という本は非常に有名で、最近の本でも多く引用されていたりします。

この本では、

・アイデアは複数の既存の要素の組み合わせである
・アイデアを生み出す才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存する

ということを原則とし、以下のステップでアイデアが生まれると書かれています。

1.資料収集(課題に関する情報を集める)
2.資料の咀嚼(情報を整理し、関係性を見出す)
3.孵化(考えることを放棄し、無意識化に置く)
4.アイデアの誕生(リラックスしているとアイデアが生まれる)
5.アイデアの検証と発展(他者に共有し、ブラッシュアップする)

この中で、1~2は感覚的にわかりますが、3~4がブラックボックスな感じがしますね。

深く考え抜いたことについては、一回忘れ去っても無意識化には残っている。無意識化に残っているとあるリラックスしている時、別の要素と繋がる時がきて勝手に良いアイデアは思い浮かぶ。

ということなのですが、私は複数の要素が繋がる瞬間が起きやすくするために、Slackを活用しています。

アイデア管理ツールとしてのSlackの特徴

Slackとはなんなのかという説明はもはや不要なので、自分なりに思う、思考やアイデア管理ツールとしてのSlackの特徴をまとめてみます。

1. タイムライン型のフロー情報である
2.(基本は)テキスト情報を扱うツールである
3.投稿をカテゴライズしたりグループ化したりできない

上記の特徴を見ると、NotionやTrelloなどの優れたツールに比べるとかなり劣るように見えます。
実際、私も、タスク管理や、ドキュメントツールとしては他ツールの方が良いと思っていますし、この辺りは個人の好みが大きく出るところでもあるだろうと思います。

ただ、アイデアを作る上では、上記の弱みに見える特徴が強みに変わります

Slackの活用法:とにかく雑に投稿していく

実際、どうやって使っているかですが、自分宛のDMにとにかく思いついたことや考えたことを雑に書いていくだけです。
何も活用していなくてすみません(笑)
そして、書いたら書きっぱなしにしています。

Aの課題について思いついたことがあればすぐに書き、次には全く関係ないBの課題についての感想を書くといった具合です。

書く内容も、自分の中でルールは設けず、感想や考えないといけないこと、アイデア、インプットした情報など、なんでもありで推敲せず書くことを習慣にしています。

管理などは一切しません。

管理されていないことで良いアイデアが生まれる

管理を一切せず、ラベル付けもされないままただ流れていくので、Aの課題についての投稿を見返そうとさかのぼると、自然と前後に書かれた、Bについての感想や、全く別のCについてのアイデアが目についてしまったりします。

このように、複数の課題やアイデアが同時に目に入る状態ができます。

目に入る情報をハックすることで、Aの課題について考えている時に、Cの課題を解決する優れたアイデアが生まれたり、全く別物だと思っていたAの課題とBの課題が実は一つのアイデアで解決できることが分かったりしてきます。

グループ化されておらず、遡るのが面倒なSlackの特徴を逆手にとることで、頭の中で複数の要素が勝手に繋がる瞬間が起きやすい状態を作っています。

おわりに

アイデアの出し方、頭の中の管理の仕方は人それぞれかとおもいますが、少しでも参考になれば幸いです。

また、このテーマ自体が、個人的にすごく興味のあるテーマなので、自分はこういう方法をとっている、であったり、こういうツールを使っているというようなことがあれば是非教えてもらえると嬉しいです!

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