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去年試したスクラムチームの生産性向上につながった施策の話

あけましておめでとうございます!
新しい年を迎えて、気持ちを新たにチャレンジしていこうという気持ちに溢れているこの時期が好きです。
クラウドワークスでUXデザイナー兼プロダクトオーナーをしている西部です。

デザイナーブログの新しい取り組みとして、このnoteを含めた3本の記事のテーマが「新年からはじまる 仕事ハック術」です。
そしてその第1弾として「スクラムチームの生産性向上につながった施策」についてご紹介できればと思います。

はじめに

私の所属するクラウドリンクスのスクラムチームは、
・PO1人
・デザイナー1人
・エンジニア3人
の計5人で開発をしています。

スクラムマスターがいないので、POである私も含め全員でチーム運営の改善をしています。また、私を含め1年以内に入社したメンバーが半数以上を占めている点も特徴的です。比較的若いチームですので、2020年はベロシティを上げつつ、高い状態を維持することに注力した1年だったと思います。

今回は「デザイナーやエンジニアの手を動かす時間を確保できるか/パフォーマンスを向上させられるか」にフォーカスしてお話しします。

施策1:デイリースクラム5分

毎日行うミーティングだからこそ、時間は無駄にしたくないもの。そこで事前に「昨日やったこと、今日やること、共有・質問・相談」を事前にSlackに記入してデイリースクラムに参加します。そして、「behind, onSche, ahead」の3つで自分の進捗状況を共有します。

結果として誰でもアラートも出しやすく、短時間でチーム全体の進捗状況を把握することができます。

施策2:最長でも1時間以内に返信する

普段の業務中、チャットやメールが飛んできて対応しているうちに1日が終わってしまうなんてことは、誰でも体験したことがあると思います。そこで、落ち着いたタイミングで反応できるように、チーム全体で「約1時間以内であればすぐに反応はしなくても良い」というルールを設けました。

結果として「作業の波に乗っている状態を逃さない」ことに繋がり、集中する時間を長く確保できています。

施策3:ミーティングは朝と夜だけ

他の会社やチームでもミーティングの量を減らす取り組みは行われていると思います。この施策はミーティングの実施タイミングに着目した施策です。デイリースクラムやリファインメント、レトロスペクティブなど開発に関わるミーティングは、朝と夜に集中させて設定しました。

結果として業務時間の長い間を作業時間に当てることができ、ミーティングに邪魔されることなく手を動かす時間を長く確保することにつながっています。

施策+α:チームのtimesチャンネル

これは+αの施策ですが、お互いの状況把握に繋がっている取り組みだと思ったのでご紹介します。チーム全員が発信できるtimesチャンネルを設け、基本的には今自分がどういう作業しているかを実況するだけです。timesなので基本的に反応しなくても問題ありません。

一方で「〇〇の実装で詰まっている」や「〇〇について誰か相談乗って欲しい」など個人個人が発信することによって、1人で解決しづらい課題に複数人で対応できる環境になっていると思います。

デイリースクラムの中でも「〇〇について30分詰まったら相談します」というようなコミュニケーションが発生しているので、1人で悩んでいる時間をできるだけ短くすることにつながり、スクラムらしい動きになっていると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
スクラムのベロシティは上げることよりも安定させることの方がメリットが大きいですが、コミュニケーションの仕方やミーティングのルールを決めるだけでもベロシティを大きく上げることに繋がり、チームとしても成熟していきます。前述の施策を試しながら、ベロシティを測り始めた頃に比べて現在は2〜3倍くらいで安定しています。スクラムチームの生産性を上げるために、「手を動かす時間をできるだけ長く確保できる施策」をご紹介しました。
比較的導入しやすい施策だと思いますので、新年の新しい取り組みとしてぜひお試しください。第2弾のnoteもご期待ください!

今年1年が良いプロダクトやサービスで溢れかえる年でありますように。

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