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【書評】アイデアのスイッチ 中澤剛 〜知らないと損する発想法の仕組み〜

いきなりですが!あなたがデパートのオーナーだったとします。
デパートは毎日多くのお客さんで大繁盛!!
しかし人気が故にお客さんがごった返すデパートにはあるクレームが多数寄せられています、、、

【エレベーターを待つ時間が長すぎる!!】

あなたはこの問題をすぐに解決するアイデアを思いつくでしょうか!?
※僕は待つの嫌すぎていつもエスカレーター使ってます笑

すぐに思いついた方、素晴らしい!!どうやって考えましたか??
思いつかない方も心配ありません。
本書を読めばアイデアを出す為の発想方法と仕組みを丁寧に教えてくれます。

新たなアイデアを生み出すというのは簡単ではなく、仕事上で悩まれている方も多いんじゃないでしょうか。
本書はそんな悩みを、たった4つのステップで解決してくれ、あなたをアイデアマンに変身させるきっかけをもたらしてくれるはずです!!

エレベーターの答えが気になる方はぜひ本書をご覧ください!!

著者の中澤剛さんってどんな人!?

中澤剛 東京大学文学部卒業後(株)NTTデータ入社。エンジニアを経て戦略コンサルタントとして、さまざまな戦略立案に関わる。孫正義社長の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミアの外部1期生に選抜。2012年よりソフトバンク(株)※現ソフトバンクグループの社長室にてグループの戦略企画に携わる。現在(株)UsideU共同創業者兼最高執行責任者。

中澤さんがコンサルタント時代に毎度すばらしいアイデアをぽんぽん出すもんだから、お客さんもびっくりして、「どうやってアイデアを考えているの」と中澤さんに質問をしたらしく、その時に自身の思考プロセスを見える化して、体系化したのがこのアイデアの発想法だったのです。

この思考プロセスを【idea Picnic(アイデアピクニック)】というワークショップ研修に仕立て、ソフトバンクの社内研修に導入。すぐさま大人気の研修となり今は外部企業や大学などでも広く取り入られているらしいのです!!その研修を書籍化したのが本書!!

アイデアを出すことは学習できます。頭のなかの「スイッチ」を押す方法(プロセス)を身につければ、あなたにしか出せないユニークなアイデアを大量に生み出すことができるようになるのです。

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本の構成と読みやすさ

第1章 ちょっと「バカ」になってみる
 ・「すごいアイデア」を考えようとしない
 ・まず「大量のアイデア」を出すことが大事
 ・「常識」「倫理」は捨てる
第2章 「idea Picnic」に出かけよう
 ・アイデアがあふれ出す「4つのステップ」
 ・「アイデアカード」で発想をジャンプさせる
 ・アイデアに「名前」をつける
第3章 なぜ「アイデア」がどんどん生まれるか?
 ・無意識的に「3つのスイッチ」を押している
 ・「問いかけ」で思考のスイッチを押す
第4章 「idea Picnic」を仕事に活かそう!
 ・「解決策はコレだ」と思った時がアブナイ
 ・「できない言い訳」を出しまくる
 ・暴走するからアイデアが出る
 ・「思い込み」から自由になる!
 ・「思考のループ」から脱出しよう!

かなり読みやすい構成になっていて1時間もあれば読み切れてしまうくらいのボリューム感です。イラストも多いのでとても分かりやすく、中学生くらいでも無理なく読み切れるくらいのボリュームかと思います!!

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アイデアを考える際に重要なスタンス

まず本書ではアイデアを考える際の重要なスタンスがあると言います!

・ちょっとばかになってみること
・いきなり凄いアイデアを考えようとしないこと
・大量にアイデア案を出すこと(くだらないと思うものでもOK)

いきなり真面目に凄いアイデアを考えようとすると発想力の働きが急激に悪くなり良いアイデアにたどり着けないのです。
常識、倫理、羞恥心はアイデアを考えるにあたって邪魔ばかりりてくるのです。

たしかに僕らの生活を変えた、iPhoneもUberもLINEもメルカリもこれまでの常識をぶち壊すような概念でサービスを拡大してきましたよね!彼らがどのようにアイデアを生み出してきたのかとても気になります...!!

アイデアがあふれ出す、「idea Picnic」の進め方

それでは、アイデアを生み出す思考法、「idea Picnic」を紹介します!
必要なのは紙とペンだけ。エクセルを使えばPCのみでも大丈夫です。

アイデアがあふれ出す4ステップは以下の通りです。

【ステップ1】フラグをたてる ー 課題設定
【ステップ2】ネガだし ー「言い訳」「不満」を出す
【ステップ3】ネガポジ変換 ー ポジティブに言い換える
【ステップ4】問いかけ ー アイデアをテイクオフさせる

【ステップ1】フラグをたてる ー 課題設定

最初のステップはフラグをたてること。アイデアを出し始めるスタート地点を設定します。

具体的には以下のイメージでフラグをたてていきます。

・ちゃんと朝食を食べたいのにたべれていない
・ダイエットしていないのにできていない
・イケメンと出会いたいのに出会えていない

フラグをたてる際のポイントは「〜したい」でも、「〜できない」でもなく
「〜したいのに〜できていない」というように設定することが重要です。

【ステップ2】ネガだし ー 「言い訳」「不満」を出す

ネガだしとは「〜したいのに〜できていない」というフラグの出来ていない理由を列挙する方法です。

言い訳をする、不満を言う、ケチをつけるといったネガティブな感覚で出来ない理由をどんどん出していきましょう!
ここで大事なことは深く考えないこと、思いついたらどんどん書き出していきましょう!

例えば「朝食をちゃんと食べたいのに食べれていない」というフラグに対するネガ出しは以下のようなイメージになります。

「時間がないから」
「早起きが面倒くさいから」
「作るのが大変だから」
「コンビニで買っても食べるところがないから」
「お金がないから」
「会社のデスクで食べてると女子力が低そうだから」

同じような出来ない理由が出てきても問題ありません。不満や言い訳を楽しみながらどんどん列挙していきましょう。そこにアイデアのヒントがあるのです!

【ステップ3】ネガポジ変換 ー ポジティブに言い換える

「ネガポジ変換」とはステップ2で列挙したネガティブな言葉をポジティブな言葉に機械的に変換していきます。
「ネガポジ変換」には「単純変換」と「ても大丈夫変換」の2つがあります。

例えば「朝食をちゃんと食べたいのに食べれてない」というフラグに対して「朝は時間がないから」という「ネガ」を出した場合
「朝は時間がある」と「単純変換」すると同時に
「朝は時間がなくても大丈夫」と「ても大丈夫変換」をします。

「単純変換」 「〜ない」⇄「〜ある」
「ても大丈夫変換」 「〜」→「〜ても大丈夫」

(例)単純変換
「コンビニで買っても食べる場所がない」
→「コンビニで買っても食べる場所がある」
(例)ても大丈夫変換
「コンビニで買っても食べる場所がない」
→「コンビニで買っても食べる場所がなくても大丈夫」

ここまできたらステップ3は完了!!最後のステップに進みます。

【ステップ4】問いかけ ー アイデアをテイクオフさせる

ステップ3まではいわば準備。いよいよアイデア出しを実践します。
ただのブレストではありません。僕たちにはアイデアを出す為の強い味方がいます。ネガポジ変換で生み出した言葉達です。

ネガポジ変換で生み出した言葉達の中から1つ選択して
自分自身にこう問いかけてみてください!

「〜ということはどういうこと?」
「どうなると〜になる?」

例えば「コンビニで買っても食べる場所がある」というネガポジワードを選択したとします。そして「食べる場所があるとはどういうこと?」「どうなると食べる場所があるということにになる?」と自分に問いかけてみるのです。

どうでしょう!!アイデア浮かんできましたでしょうか??
オフィス街に持ち込みOKのおしゃれなオープンカフェなんてあったら、つい利用したくなってしまうかもしれませんね!!

以上で「idea Picnic」の4ステップが完了です!
本書にはここには書ききれない「idea Picnic」のコツやノウハウが詰まっていますのでぜひご覧いただければと思います!!

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まとめ

「idea Picnic」いかがでしたでしょうか。
僕はこのメソッドを活用し早速早起きのアイデアを考えてみました。一見めちゃくちゃしょうもないですが、少し共有させていただきます。

朝は苦手だったんですが、1週間以上6時前には目覚める体になりました。

【フラグ設定】
朝早く起きたいのに、早く起きれない
【ネガ出し】
目は覚めても体を起き上がらせる(ベッドから出る)ことができない
【ネガポジ変換】
単純変換 体を起き上がらせる(ベッドから出る)ことができる
【問いかけ】
体を起き上がらせることができるってどういう状態?どんなこと?

やったことはとってもシンプル。

「目覚ましのスマホをリビングに置く事」

立ち上がる(体を起き上がらせる)と目がさめるという性質を活用して、無理やり立ち上がらざるを得ない状況を作ったのです。

鉄道会社の車掌さんも同じような発想で、時間になると状態を起き上がらせる特殊なベッドを使い寝坊を防いでるようです。

今後は仕事上や日常生活でより良いアイデアを生み出していきたいと思っています!!

おまけ、アイデア出しの為のオススメの動画

本書を読み終えた後にYouTubeを漁っていたら、なかなか良い動画を見つけましたので共有します。Idea picnicと似たメソッドを用いた発想法です。

興味のある方はぜひご覧ください。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました。


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