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カリウム 『高血圧予防&むくみ対策の水分調整役!』

■これだけは知りたい”カリウム”について
■カリウムが多い食品
■これを知っていたら”カリウム博士”

■これだけは知りたい”カリウム”について

血圧が高かったり、”むくみ”で悩んでいませんか?
特に日本人は、外国の方々に比べて多いと言われています。

その理由は、『塩分の摂り過ぎ』です。
和食を好む日本人にとって、塩分過多となる傾向がかなり強いため、
高血圧や、むくみに悩む方も多くいらっしゃいます。

食事で対処するためには、「カリウム」が有効です。
塩分に含まれる、「ナトリウム」が高血圧や”むくみ”の原因なのですが、
このナトリウムを中和してくれるのが「カリウム」です。

カリウムとナトリウムは、”シーソー”のようにバランスをとりあいながら、調整しあっています。

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これからご紹介する、「カリウム」を多く含む食品を参考にしながら、
塩分とのバランスを考慮してみて下さい。

ただし、カリウムの摂り過ぎも体調を崩してしまうので、ご注意を。

■カリウムが多い食品

カリウムに多く含まれる食品は、ひじき、じゃがいも、ほうれん草、芋、アボカド、バナナなどです。
カリウムは日常食べる植物性食品中に広く含まれているのですが、注意が必要です。
それは、カリウムは水に溶けやすいので、調理によってかなりの量が失われてしまいます。
水にさらすだけでも切り口から流出し、煮ると約30%も減少します。

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■これを知っていたら”カリウム博士”

少しマニアックですが、カリウムについてもう少し詳しく知りたい方向けの内容になっています。
参考文献はこちらになりますので、気になった方はこちらもご覧ください。

カリウムはナトリウムとともに体液の主成分で、主にカリウムは細胞内液に、ナトリウムは細胞外液に存在しています。
カリウムとナトリウムは、互いに濃度を一定に保ち、バランスをとりあいながら細胞内外の浸透圧を維持し、血圧の調整をしているのです。そしてカリウムはナトリウムを排出する働きがあり、ナトリウムの腎臓での再吸収を防ぎ、尿中への排泄を促進します。
このことにより、カリウムには血圧降下作用があり、高血圧の予防に有効といわれています。
また、むくみを生じる時には、細胞内にナトリウムと水分が過剰に入り、細胞が膨れている状態です。
カリウムは積極的にナトリウムを細胞外に排出するので、むくみにも効果が期待できます。
カリウムは果物や野菜、海藻などに多く含まれれています。水に溶けやすいので、生食や煮物のように煮汁ごと食べる料理なら無駄なく摂取できます。
食塩が入った調味料をよく使用する日本人は特にカリウムを積極的にとり、ナトリウムの排泄を促す事が大切です。

カリウムには、腎臓の尿細管でナトリウムが再吸収されるのを抑制し、ナトリウムを尿と一緒に対外へ排泄する働きがあります。そのため、体内の余分なナトリウムと水分を減らる事ができます。
カリウムには筋肉の収縮をゆるめる働きがあり、不足すると心臓発作のリスクが高まったり、腸管が麻痺して腸閉塞になる事もあります。
一方、過剰になると、高カリウム血症になる可能性が高くなり、注意が必要です。
カリウムは、他の栄養素と同様に、ほとんどが小腸で吸収されます。
小腸で吸収されたカリウムは全身の組織に運ばれて、そのうちの98%近くが細胞内液に存在し、細胞外液にはごくわずかしか存在しません。
カリウムの排泄は、腎臓と、副腎皮質ホルモンの作用が関係しています。これらの機能が低下している人では、排泄能力が弱いため、カリウムの過剰な摂取は高カリウム血症を招く恐れがあります。
高カリウム血症では、低血圧、徐脈、不整脈など心疾患の兆候がみられます。進行すると心拍停止を引き起こすため大変注意が必要です。

近年、さまざまな減塩食品が出回っています。それぞれ含まれる塩分量を減らしつつ、塩味を感じさせるように工夫されています。それらの一つに、塩化ナトリウムとともに塩化カリウムを使用して塩辛さを出すという方法があります。
塩化カリウムを使った食品を利用すると、ナトリウムの摂取量が大幅に抑えられるので、減塩対策には有効です。ただし、腎臓機能が低下している人には適しません。腎臓の機能が弱まるとカリウムをうまく排出することができず、血中カリウムが上昇し、「高カリウム血症」による心臓障害を起こす恐れがあります。
ですので、皆さんの体調に合わせた栄養選び、そして食事選びが求められます。
この内容が少しでも皆様の健康ライフに役立てれば幸いです。

以上がカリウムについての少しマニアックなお話でした。
ミネラルの一種であるカリウムですが、ミネラルの全体像をまとめた記事もありますので、ご興味ございましたら合わせてご覧いただければと思います。


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