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読書習慣の勧め 蛸龍的読書マガジン

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書籍からの学び、共感、考察など、様々な観点から書評を行っていきます。 気になる書籍を購入する時の事前情報として、一つの読書感想文として、読書に深みを!
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2021年9月の記事一覧

歴史体現書 【狂気とバブル】

こんにちは!蛸龍です! 皆さんはこれまで読んできた本の中で思い出深い書籍はありますか? 私にとって、一風変わった思い出として、強烈に記憶に残っている本はズバリ!チャールズ・マッケイ著「狂気とバブル」です。 具体的に何が印象深いかといいますと・・・とにかく長いんです!!! なんと総ページ数は驚異の813ページ!! もはや本というより、読める鈍器です・・・ さて、そんな冗談はさておき、せっかくですので本書の紹介をさせていただきます。 私は魅力的な表紙とタイトルにはもちろん

読書の魅力

こんにちは!蛸龍です! 皆さん最近読書をしていますか? 筆者は最近、読書習慣を見に付けてたくさんの本に触れようと意識しています。が、現代ではスマホの普及などによって、昔に比べて読書をする人が減ってきているように感じます。 たしかにSNSやネットニュース、動画コンテンツが充実してきている現代では、わざわざお金を払ってまで面白いかも分からない書籍を購入し、スキマ時間を見つけてはチマチマと読み勧めるという行為は非効率な気がします。 ましてや最近のネット情報は図解のみならず、

地獄さ行くんだで 蟹工船

秋田県生まれのプロレタリア作家:小林多喜二による、戦前の日本の労働実体をリアルに描いた名著「蟹工船」を読了。 明治維新から始まった急速な工業化により、貧富の差が著しく拡大していた戦前の日本。いわゆる「成金」と呼ばれた資本家たちが、労働者を安く買い叩き、過酷な労働に従事させることで暴利を貪っていた様子がまざまざと描かれる。 働き方改革が浸透し労働環境の改善が細部にまで行き渡りはじめた昨今の日本に比べると、ブラック企業なんて言葉が生易しく感じるほどの劣悪な労働環境に驚嘆させら