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2020年読書日記34

『10才からのサッカーIQドリル 「考える力」を鍛える50問』

小中学生時代は夏休みに課題図書がありましたよね? コロナ禍が吹き荒れる今年の夏、オッサンに与えられた課題図書がコレです。所属するシニアサッカーのチーム代表からの課題図書。本のタイトル通り、読みながら考えましたよ。何度も何度もページを行ったり来たりして。10歳からこれだけ考えていたらすばらしいサッカー脳になるでしょうね。毒舌で知られる我チームのキーマンMFもつぶやいていました、「オレは大人になるまで、何も考えてなかったよ」。いや、考えていない大人もいるけど。

どんなスポーツでも思考は大切。サッカーは敵味方合わせて22人いるチームスポーツだから連携あれば駆け引きもあるし、ひとりでどうにかできるわけでもないので、考えなしでプレイなんてできません。個人で打開するにしたって考えないとムリなのは必定ですし。戦いのパターンが1桁しかないのなら、考えなくても覚えておけばいいでしょうが、ご想像の通り、そんなことはない。再現性のある局面・プレイははもちろんあり、その状況を学んで後々に活かす、いわゆる「約束事」は存在するけれど、すべてがパターンにハマるわけではないので柔軟に対応する能力が求められるわけです。仕事も同じじゃないですかー? 考えること大事。最近の新卒はよく考えているなぁと感心すること多く、なーんも考えていなかったんじゃないかと自らの学生時代を思い返して、恥ずかしいことしきりの長島です。

で、この本。少年スポーツでは10歳頃の成長期を「ゴールデンエイジ」といって、最も伸びる時期かつ身に着けたスキルが一生モノになる年代とされています。だから思考も同じように鍛えればその後の成長に大きく寄与するわけです。すでに齢50半ばとなったオッサンには意味ないかといえば、もちろんそんなことない。小学生と比べて理解力は高い(はず)ので、本の解説の意味するところは10歳よりもよくわかるから結果につなげやすい(はず)。だって、もっとうまくなりたいし、勝ちたいしね。

最後にとっても大切なことを。本書はプレイパターンを教えるものではなく、パス回しのマニュアルをまとめたものではないです。あくまでも、こんな時にどう考えてプレイすべきかと問うもの。そう、考えることが重要なんだよと教えてくれる先生的な1冊です。アレ、やっぱり仕事も一緒だなぁ。


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