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新学期

 死にたい。つらい。怖い。死にたい。つらい。怖いー

 そんな1週間だった。

配慮願いを出していても、私の顔がわからないからなのか、当然のように私に発言を求めてくる先生がいた。

 一方で、私が皆と一緒に授業に参加できる方法を親身になって考えてくれる先生もいる。

そんな時はやっぱり、前者の方を強く意識してしまう。

 ある英語の授業でのことだった。
 5人グループになって、1番前の席の人から自己紹介をし、その後ろの席の人が前の人の自己紹介を暗記してリピートした後、自分の自己紹介をする。そしてその後ろの席の人は、同じように1列目の席の人と2列目席の人の自己紹介を思い出しながらリピートした後に自分の自己紹介をするというのを繰り返していく。最後は1番前の席の人が全員分の自己紹介ができればクリアという「積み木ゲーム」なるものをやった。
 
 私は1番前の席だったので、2列目の子に自己紹介をしなければならなかった。
 しかし、全く声が出なかった。喉に力をいれても喉の筋肉が固まっているかのように声が出せなかった。それでも、なんとか同じグループの子たちに怪しまれないように、テキストに書いた自己紹介を見せながら話しているふりをした。(花粉症の為マスクをしていたのが幸いだった…)
 その後、ちょうど1番後ろの席の子の順番が終わったタイミングで先生が着席を呼びかけたので、私は全員分の自己紹介を繰り返す必要はなくなった。少しホッとした。
 
 
 しかし、もっと恐ろしい事態が起こった。
先生がグループ毎に前に出ててきて同じことをやろうと言ったのだ。

まずい。。。クラス全員に変な目で見られる。

先生も、配慮願いだけでは不安だと思って私が事前に送っておいたメールさえ見ていないのか、私の事情をきちんと理解してくれていないようだった。
「あなたはやらなくていいよ」とか、「あなたは名前だけ黒板に書きましょう」といった言葉もかけられなかった。


どんどん私たちのグループの出番が迫ってくる。


どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
怖い。
嫌だ。
助けて。
嫌だ。
怖い。
苦しい、


「あと5分しかないので、残りの2グループは来週にします!」

先生が皆に呼びかけた。

助かった…だけど、また来週には…

束の間の安堵と不安を噛み締めていた時、

「あなた、1番目ですよね?じゃあ、皆の(自己紹介)全部覚えて言って下さいね。メモして良いですから。」


ああ…やっぱり何もわかっていなかった…

出席をとった時に顔を見られたから、私が配慮願いを出した本人であることは先生も察してくれたのかもしれないと淡い期待を抱いていたが、やはり何もわかっていなかった。「〇〇(私の名前)=場面緘黙の子」ということも把握していなかったということか…

授業後も絶望感で一杯だった。

どうしよう。

来週は休もうかな。

自分を守る為だ。それも仕方ない。

でも何も変わってないよ、私。

話したいっていう気持ちも勇気もあるのに話せないなんて…もう何もかも諦めるしかないのか…

死にたくないけど、死ぬしかないのかな。



なんか、誰かと話したい気分だな。スクールカウンセラーさんだけじゃ足りない、ちゃんと会話がしたい。単語じゃなく文章で、私だけの言葉で。

場面緘黙当事者のチャットの勧誘も受けたけど、
私は1対1の会話がしたい。そんな大勢じゃなく、たった1人と向き合いたい。たった1人に伝わればいい。



言葉が纏まらなくてすみません。

また書きます。

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