雨の日は恋をする③
初めて
いつか終わるという
運命を思って
涙が出た
だって
終わりの話ではないけれど
始まってはいけないと
そう思った葛藤を
彼が話したから
8月頃
もう会わない様に
しようと思った
30年若くて
お互い独身だったら
そんなことも思わないけれど
と
そんな葛藤を感じながらも
彼は
身体が私を呼んだのだと言った
その頃は
まだ
二人で会ったのは
片手以下くらいの回数で
今の様に
何度も
ナカイキニタッスルなんて
考えられる様な
そんなほどではなかった
私は
初め2人で連絡をしたり
月一回くらい
逢ったり
が始まった頃
逢いたいを
募らせていた
それは
書き記した
過去の文章で知った
思っていた以上に
私と彼は
お互いを
必要としていて
少しずつ
深めていっていたのかもしれない
と
普通なら
女の方が
その葛藤を話すだろうことを
彼は
私に話した
それもそうかもしれない
彼は
奥さんのことを
愛しているだろう
初めの頃に
私の事を
奥さんに似ている
と言っていた
もしかしたら
病気で変わり果てた奥さんから
逃げて
若い頃の
元気な奥さんを
私に投影しているのかもしれない
ズルいのかもしれない
でも
生きてると
逃げたくなることってある
私は逃げたから
1人目の旦那からも
2人目の旦那からも
私は
別居しているから
離婚をする事を決めているし
相手が既婚なら
不倫なのだけれど
そして
私は相手に
ちゃんとした
お付き合いとか
未来を
保証して欲しいなんて
期待をしていないから
だから
そんなに深刻に考えていなかった
考えた方が良いのかもしれない
けれど
私の今に
この人と逢う
一回一回の時間が
必要で
この逢瀬は
必然だと
毎回思うから
そして
逢うたびに
その思いは強くなり
そして
身体の良さが
毎回増していき
頭が真っ白になって
身体が心が
全てのものから解放されて
ただ
泣きたくなる様な
啜り泣く様な声がでて
身体の中から
相手を抉る様に
求めていく様な
不思議な感覚を
覚える様になる
私は
雨の音に紛れて
1人と1人の
ただの人として
2人が
出会うことの必然を
いつも
不思議と思いながら
彼が
思ったよりも
思い悩んでいる事を
そうして
思った以上に
私を欲していた事を
きっと
止められなくなっている事を
私もそれは同じで
昨日も
仕事が終わったら
すぐに逢いたい
と思っていたら
誘いに来た
土曜日は
誘われる率が高いのもあるけれど
水曜日に
あったばかりだったけれど
10日前に
2人で旅行したばかりだったけれど
…
帰りに
車で送ってくれて
家から少し離れたところに
止めてもらった
3回振り返った
私が見えなくなるまで
彼はそこに車を停めていて
私が見えなくなってから
Uターンをして
帰っていった
先日の水曜日
代行で帰ってから
家に着いたメールを
返していなかったら
心配で寝れなかったと
そんなに
私の事を
心配してくれる人なんて
いないんだよ?
この何年も
何十年も
今までの2人の旦那も
そんなことはなかったし
私の事を
きっと
大切になんて
思っていなかったし
両親も
私が
2人目の旦那から
殴られたと言って
家を出てきても
私を責める様な
両親だから
守られているなんて
誰かから
感じたことは
今までの人生で
なかった
一度も
誰からも
私はいつも
1人で
がむしゃらに
生きてきた
…
今の彼も
何年もしたら
わからないけれど
やさしい
それに
凄くいいです
感じたことのない感じ
と言ったら
今までの人は?
と
男の人って
過去に戻りたがるんだったね
女は戻らない
未来しか見ない
私は
増して
今しか見ない
だって
未来はわからないから
未来に
幸せがあるかなんて
今が幸せ以上でも
以下でもなくて
私が貴方を求めて
貴方が私を求める
それが
全てだから
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