雨の日は恋をする①
もう
会わない様にしようと
思っていた
と
私が迷っている以上に
彼はそう思っていた
出会いとは
必然以外の
何でもない
…
何が
私たちを
結び付けたのか
身体が求める
理性と本能の葛藤
そんな様なことを言っていた
…
手に触れると
ピリッとする
仕事中でも
ふと
手が触れる事があって
…
思っていた以上に
遊んでなんていなくて
慣れてもいなくて
やはり
初めに思っていた通り
私に対しても
軽い遊びではなくて
かなり
悩みながら
私のことを
好きになっていって
きっと彼は
苦しんでいた
その苦しい気持ちと
会いたい気持ちと
…
私は
貴方が
手を握ってくれてから
泣かなくなったよ
と
そう言ったら
私が覚えている
初めて手を握られた時
より先に
私が
手を握ったのだ
と
彼の
全く覚えていない…
でも
今思い起こすと思う
私の
本能が
この人を選んだ
助けて欲しい
って
1番思った時に
この人の手を握った
本能以外の
何でもないな
…
好きとか
恋とか
愛とかよりも
もっと本質的に
本能的なもの
私は
完全に
彼の方が
私を誘ったと思っていた
…
違ったらしい
…
私は
誘ったつもりはなかったけれど
誰かに
頼りたかった
誰かに
寄りかかりたかった
そんな中
1番
私が
頼りたい相手
それが
社長だったんだ
と
…
今気がついた
私が
落としたんだ
落とされたんじゃなかった
…
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