見出し画像

8月4日 パフォーマンスで生きている彼の遊び時間

人をコントロールするのは難しい
表立って本音だけを見せていたら

昨日は
明日からの私の旅行を気遣ってか
ここ数日の多忙を共に過ごしたお詫びか
仕事で大きく怒らないし 
店を手伝ってと言わないし
まぁ
必要がなかったのかもしれないけれど
だからと言って
放っておかれたわけではなく
わざわざ何度も話をしにきた

平日と比べて
そのからの営業向けの連絡もなく
穏やかに自分の仕事だけに集中して
こんなに
デスクに座って作業できる日はないと
思っていた

だからなのか
彼がなんのためにその行動をしたのか
私に声をかけて一緒に行動したのか
私の前でわざわざ話をしたのか

一年一緒に時を過ごして
考えを彼は伝えてくれていたから
烏滸がましいけれど
手に取るようにわかったように思う

私にこう思わせたくて
その話をしているんだな
って
そんな場面が
簡単に数えて
4回ほどあった

彼が穏やかになったのは
一概に言って
私の営業成績が
落ち着いてきたから
私が異動してからの累計が
遂に予算を達成し始めた
私に数字を見せて
私の背中を
優しくたたいて
おめでとう

本当に素直な感じの言葉で言った

そして
ここ数日の連続した接待は
確実に数字に結びつく目処が
見えてきた

先月に激務の中
ある大手取引先とのやり取りで
私がミスをしたことで
大きく怒られたばかりの私を
助ける形で
今回の接待は位置付けられて
むしろ
その失敗があってこその
今後の動き方を目安とも言えるものとなった

私が
もうその取引先とは
やり取りをしたくない

本音で話せたのは
この関係があったからもあるが
それまでの営業活動の中での
押したその返しの額が
接待した側のそれと
一桁は違っていたから
そして
減ったものは
後方の取引先や直取引に
移行している
という現実が見えた

怒らせた取引先は
その裏側を知っていたかもしれない
私が知らないうちに
その取引先から
手を引いて売り上げを落としたことを

ただ
それは
その取引先の営業の
仕事ぶりによるもの
ひと月で
大きな流通でこの桁数では
もう
営業をかける必要もなく
小さな小売店よりも数字を落としている

それは
こちらの営業不足ではなく
その会社の体質によるものと
なんとなく感じていたことが
筋の通ったものだと
そう根拠示され始めていた

その場に
彼がいたから話が早い

そう
私よりも何万倍も頭の回転の良い彼は
私が思っているよりも何万倍も
この先が見据えたのだろう

私が見えない景色が
見えているのだろう

そんなふうに思えた

取引先の赤の増え方を
説明する材料が
私の拙いExcel技術で統計出されて
それを
次いつ説明できるのか

でも
1日ひと月数ヶ月と1年と
昨年の2月頃から
彼は私を仕事上気にかけ始め
誰もいない
誰も来ない奥底の倉庫のような事務所に
追いやられながら
滞りなく催事を回していた頃
まだ入社数ヶ月
私に会社としては
1ミリの期待もなく
もういらない人材と括られていた私は
彼の少しの下心で
首の皮一枚繋がった様だ
後で聞いた話

営業部の解体と共に
販売員が皆辞めて
私も
居場所を失った
2ヶ月ほど
何をしているのかわからず
ただ無意味と思える事務作業をこなし
口うるさいおばさんの嫌味を日々受けて
ただ仕事に向かっていた日々
あの頃は
家でもいつも泣いていて
あんなに辛かったのに
よく耐えたな
私よく生きてきたなって
今思うと
私自身が踏ん張ったから
今の私のこの姿があるんだなって

実際
私1人ではできなかったことだけれど
昨年の店舗の改革はじめの
ただ意味もわからず
従順にやり続けた所から
数々の嫌味を受けながら
休みなしに働けばいい

今の時代にそぐわない言葉を受けながら
ほぼその通りに仕事をしてきたこと

彼に
言葉的にも実際も
尻を叩かれながらやってきたことは
身を結ぶ時が来るのだけれど
それは
勢いを止めたら波は止まってしまうことになる

順風満帆なんて言葉が言えるのは
3年ほどではたどり着きたい
それには
1年後にはトータルが予算を超していること

業績を落としていたこの会社での予算は
今は前年比が基本となっている
もう一つの部署は
前年比の10%増

私は去年の私と戦っている

昨年は
6月から部署異動となったから
それまでの数ヶ月は
それを思った
そして
その時の仕事のやり方と今との雲泥の差に
このレールを敷いた彼の凄さを思う

彼は
12月から着手したこの部署を
半年ちょっとでプラスに転じさせた
私は
そこに食らいついて
実際死に物狂いできた

彼はもう一つの部署を
今任せている女性に賭けている
だから
私に気をかける時間を
少しそちらへ向けると
私に遠回しに宣言をする様な場面が
今日何度かあった

彼は
その女性にどんな話をしたのか
などもよく私に話す
全部話している様に見えて
私にそう思って欲しいという
マインドコントロールの言葉だけを
伝えているのかもしれないけれど

だから
やきもちを焼かないで
ということですか?

と聞いたけれど
そんなストレートな聞き方も
彼のいつもの遠回しな生き方の
私は真逆を生きているのだなと
だから
一緒にいて面白いのかもしれない

彼は
本音を出す場所が無くて
いつも顰めっ面をして生きてきたから
そして
いつも言うのが

付き合った相手とかでも
俺の性癖とか付き合い方を出すと
嫌がって離れちゃうんだよね

癒されることが
不足していた様で

ヤキモチ

一つはそれもある

私が
やきもち焼かないでねっ
てことですか?
と聞いたら
そう話した

前に
他の人と話していて
どう思うか
と言う様な話をした
Sさん
(口うるさい彼と同世代のおばさん。全く彼の好みではない)
と2人で出かけても気にならないけれど
Hさん
(私と同世代で多分彼の好み)
とだと気になりますね。

と話したことがある
これは気持ち的に事実で
彼女がそのポジションになろうとした頃
話しているのを見て
少し妬いた

でも
いちいち彼は説明をするから
私は変な不安を持たなくていいのだ

彼は仕事でも
私に対しても
私を
仕事の面では鬼の様に厳しくして
プライベートでは大きな安心感を与えながら飼い慣らしている

私が
生きることに
少しのかけらでも安心を思えたのは
彼の昨年のあの場面からだから
それは
裏切られていない

でも
私がその
鬼の様な仕事のプレッシャーから逃げていたら
今はない
私はまた1人になって
不安の時を彷徨うことになるのだろう
そう思うと
時々
全て投げ出したくなったりするけれど
私はもう
このレール以外で生きることはできないし
でもそのレールは
彼があってこそで
彼がこの先ずっとここにいるとは
考え難い
彼はいつかは
関東の家へ
奥さんと戻るだろう
その時私は
どうなるのだろうか

未来のことなんて
考えることもできなかった昨年から
今こうやって
今の先
この先の数年とかを
考えられる様になったことは
本当の意味で
彼は私にとって
どれだけの大きな存在なのかと
考えざるを得ない

でもきっと
彼は飽きるだろう

多くは期待はしてはいけない

男は長くて5年で飽きる

そうだね

と彼も言っていた

その頃は私も
そうだろうと思うけれど

私もどちらかと言うと
恋愛の仕方が
男体質だから

きっと
生き方が分かってきたら
その頃に彼は
きっとドロドロしない形で
私との関係を終わらせて
何事もなかったかの様に
私の生きている時から
いなくなるだろう

周りも誰も知らない
ここに書いている日々は
私と彼しか知らない
そんな時が
来るのだろう

#仕事
#不倫
#未来
#生き方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?