見出し画像

第12話 1から始めて2週間でウェブメディア完成

残りの20日でウェブメディアを作り上げることを決心した起業熱心家・西村。ここから本気の巻き返し。有言実行で4月中にWEBをオープンすることはできるのか?


4月は残り30日、公開予定まで残り20日。私は「4月中にWEBを公開する」と不退転の覚悟で周りにRe宣言しました。どう考えても制作日数は足りない。スケジュールを起承転結に当てはめると結しかない状況。私にはラストでのスパートしか残されていません。こうなったらドラえもんに「むだ時間とりもどしポンプ」を出してもらうしかない。公開日が迫る中でやってしまった背徳の卓球。あの時間を全部とり戻せば間に合うでしょう。

ってコラー。これ以上現実逃避するなー!!!!!

こんな自分では誰にも共感してもらえないし、エモいサイトは作れない。誰かに褒めてもらうことはあきらめて、自分を褒めたくなるサイトを作ろう。そう自分に言い聞かせ、起承転まで一気にギアを上げて毎日ひたすら制作に励みました。毎日9~22時×2週間。その間、同じサムネイルを何度作り直したことか。

Aさん「2カラムだからトップのサイズはワイド1000pixくらいがいいんじゃない?」

西村「わかりました!(修正)」

Bさん「トップ画面とサムネは別々のサイズのほうがよくない?」

西村「わかりました!!(修正修正)」

Cさん「トップは1カラムで幅広く見せた方が目立つよ」

西村「わかりました!!!(修正修正修正)」

Dさん「サムネの比率は4対3の方が良くない?」

西村「わかりました!!!!(修正修正修正修正)」

HEYANOSUMIDESANKAKUZUWARI

「鏡の中のマリオネット」のようなやりとりが公開直前まで続くなか、現実と向き合いながら取材と撮影もこなしました。「お願いしますっ、取材させてください(涙涙涙)」。私の鬼気迫るアポ取りを拒むことなくご出演いただいたみなさま、その節はご協力誠にありがとうございました(土下座)。

原稿も書きました、書きましたともさ。カメラマンが撮った見惚れるような画像もなければ、デザイナーが作った目に留まるサムネイルもない。だから、せめて文章は読んでもらいたい。そんな思いで丁寧に綴りました。ミッドターゲットは40代の女性。ヤングミドルが青春を過ごした80~90年代に流行ったマンガ、ドラマ、映画のタイトルをテキストにえいやっと散りばめる。ティンカーベルがウェンディたちに妖精の粉をふりかけるようにキラキラッと。読めば笑えるフレーズの魔法で卓球レディースたちの心を空に舞い上がらせたい。そして青春時代という輝かしくも懐かしいネバーランドへ連れ出してあげたい。仕事や育児で心身ともに疲弊した女性のために。サイトに触れている束の間だけでも夢の世界へ。そんな私のハートフルな想いは文章から伝わりましたでしょうか?????

Nobody answer

かまいません。ゴールは“自分を褒めたくなるサイト“ですから。自己満足でヨシとしましょう。とにかくやりきりましたよ。私はおよそ2週間で8本のコンテンツを作り上げました。Youtuberさんが指導する技術動画あり、練習の合間に食べるお菓子の紹介あり、試合に持っていく薬膳弁当のオリジナルレシピあり、動体視力向上のための顔トレーニングあり、SDGs的発想のラバーの再利用法あり、ヒモを使ったトレーニング法あり、前髪の問題を告発したブログあり、夫婦ダブルスのレポートあり。充実度満点。

どうですかこの短期集中による成果。有言実行。遠慮なく褒めてくださっていいんですよ。私は自分に勝ったのですから。時は4月20日。5月まで10日を残しての完成。あとは1クリックで公開ボタンを押すだけです。その瞬間から私はWEBメディアの編集長。みなさん、クラッカーの用意はいいですか? 大きな声で「おめでとうー」と叫んでくださいね。ではボタンおしますよ。せーの。

って、なんだこの抵抗感!!!!!!!!!!
(うそだろ&うそだろ&うそだろ……)

私はボタンを押すことができませんでした。公開するのが急に怖くなったのです。これはホントに想定外。完成したのに公開できない。ここまでやっと前進したのに、心はどんどん後退していく。「公開したら人生が大きく変わるのではないか?」と怖気づく自分と「今ならまだ間に合うやめておきなさい」とささやく自分がいます。WEBメディアは完成したけどお蔵入り。そんな残念すぎる結末はいやだ(´;ω;`)ウッ…

WEBメディア公開まで5日

つづく



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?