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輪行旅2022年6月:能登半島(1日目):平塚市⇒砺波市

 久しぶりの記事投稿だ。テーマは2019年7月の山陰地方自転車輪行旅に続く3年振りの輪行旅についてである。目的地は能登半島。これまでの人生で一度も足を踏み入れた事のないミステリアス(・・・多分)なエリアだ。

 まずは北陸新幹線に乗り込むために東京駅で緊張の時間を過ごす。何故緊張しているのか?と言うと、”新幹線の最後部座席の背後空間に輪行袋に格納した自転車を収納できるか?否か?”という最難関の課題があるからだ。とにかく、この課題はこれまでの全ての輪行旅において私の前に立ちはだかってきた。

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 東海道新幹線は最後部座席の背後空間を事前に予約(有料)する事ができるようになったので勝手に安心していたのだが、ふざけた事に北陸新幹線にはそのようなシステムがなかったのだ。

 最悪の事態を避けるために、(指定席だというのに)発車時間の30分前からホームに並ぶ。さすがに一番乗りだったが、しばらくすると恐ろしいことに大きな荷物を抱えた乗客が次々と私の後ろに並び始めたのだ。どいつもこいつも私と同様に最後部座席の背後の空間を狙っているように見えてしまう。件の空間を狙っていないにもかかわらず30分近くも前から並ぶ(しつこいようだが指定席)ようなメンタリティは私には無い。どう考えても競合者のはずだ。うーむ。

 やがて北陸新幹線が入線してきた。緊張はクライマックスである。ドアが開くと同時に輪行袋を抱えて速やかに車両に乗り込み最後部座席の背後の空間に無事自転車を格納する。疲れた。どうして、毎回こんなに疲れるのか?ふざけるな!と言いたい。ちなみに競合者は結局一人もいなかった。

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 課題が克服されたので、満ち足りた気分で北陸新幹線の旅を満喫する。しかし、北陸新幹線はトンネルが多い。山陽新幹線と双璧である。

 新幹線の降車駅は富山県の新高岡駅である。この駅から城端線に乗り換えて南下し、終点の城端駅で自転車を組み立てて今回の自転車旅をスタートする訳だ。ちなみに”城端”は「じょうはな」と読む。私は全く読めなかった。

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 城端線の新高岡駅は北陸新幹線の延伸にともなって作られたようだ。城端線の他駅と比較すると圧倒的に近代的だ。城端線は超ローカル線だから、平日の午後はガラガラだろうと高をくくっていたら、沿線の高校に通う学生が大挙して乗り込んできたため、輪行袋入りの自転車の扱いでこれまた疲弊する。

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 「お前は能登半島に行くんじゃなかったのか?何で反対方向に行くんだよ?」という声が聞こえてきそうだがこれには理由がある。実は城端駅のある砺波地方は父方のルーツ地らしいのだ。そこで能登半島に突入する前に現地調査をやろうと考えた次第。ちなみに城端駅は南砺波市にある。本日のゴールは隣の砺波市の駅前にあるビジネスホテルだ。

 砺波エリアは観光的には砺波チューリップ公園等が有名らしいが、余り興味がわかない。広々とした平野をのんびりと走行する。立派な家が多い。この辺りは結構裕福なエリアなのではないか?と思われる。

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 自転車走行に最適な広い道路を、何ら特筆すべきモノを目撃しないままやがて砺波駅前に到着する。直ぐ横に本日宿泊するホテルがある。ともかく、3年振りの長距離走行はかすかな緊張が伴った。

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