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定年退職後の私の日々(日常生活編1:定年退職者のPC利用について)

 日本各地で新型コロナの感染者が再び激増している。東京都では昨日300人超の新たな感染者が見つかったそうだ。非常事態宣言を発動して一発目を何とか力業で押さえ込んで、「ヤレヤレ・・・」となった直後の二発目。

 このようなパターンは精神的に非常につらい。しかも、このままだと三発目(ひょっとすると四発目以降も・・・)も十分に考えられる。途方に暮れるような状況だ。顧客が戻り始めた矢先だった飲食業界、レジャー業界、運輸業界等の人達は本当に崖っぷちだ。

 いやー、恐ろしい。このままだと、日常生活も経済活動もしばらくの間はどうにもならんだろう。経済的困窮、精神的疲弊等で社会不安、治安悪化のような最悪の事態が大幅に増えそうだ。うーむ。本当に世界も日本も相当にヤバい。

 今回の新型コロナの恐ろしい特徴は、年齢によって症状の重篤度が大きく違うという点だ。私のような高齢の定年退職者は感染により症状が重篤化するリスクが高い。したがって、暇な定年退職者がフラフラと市中に繰り出すことによって、若い人達の活動が制限されてしまう・・・というのは極力避けるべきなのだ。

 残念ながら、定年退職者は社会の時限爆弾なのである。「ジジイとババアはしばらくは出歩くな。若者達のメーワクだろ?」みたいな事を首都圏の首長はガンガン言うべきなのだ。絶対言わないだろうけど・・・。

 定年退職者の感染回避対策はとにもかくにも家に引き籠もるしか無い。「飲み会したい」、「ショッピングしたい」、「レジャーしたい」等々の欲望は1年間くらいは我慢するべきだろう。それが私達のような定年退職者の責務である。

 そして、定年退職者の悲しい引き籠もり生活を大いにサポートしてくれそうなのがPC(パーソナル・コンピュータ、広義にはiPadなどのタブレットも同じ範疇で考えたい)である。

1.家にPCを保有していない

 現在の定年退職者の中心となる団塊世代、ポスト団塊世代、そして私と同じ世代のオッサンやオバサン達は意外とPCを使いこなせる人が多い。特に現役時代をサラリーマンで過ごしたオッサン達は業務で嫌というほどPCを使ったはずなので、ワード、エクセルなんて楽勝、パワーポイントだってアニメーションを駆使してガンガン使っちゃうぜ・・みたいな人達ばかりである。

 団塊世代以前の世代は一気にPC利用が困難な人が増えるが、意外にも超スマートフォン世代の若い人達もPC利用が苦手な人が増えているらしい。

 しかし、仕事でバリバリとPCを使いこなしていたこれらのオッサン達でも、家にはPCを保有していないという人が結構いるのだ。もしくは、昔の古いPCしか保有していないので、最近の高機能なソフトがサクサク動かずにほとんど使わない・・・みたいな人も多い。

 これらは、スマートフォーンが十分に高機能になったことが大きな理由だろうとは思うが、一方で「仕事以外でパソコンなんて見るのも嫌だ」という悲しい心理も働いているのだろう。

 しかし、最近のスマートフォーンがいかに高機能になったと言っても、”情報の操作”という点においては、やはりPCの方が遙かに効率良く作業をする事ができる。例えば、私がこの記事をスマートフォーンで投稿するというケースにおいては、下手をするとPCを利用した場合の10倍以上の時間がかかるだろう。そして、それに伴うフラストレーションは100倍以上だろう。

 PCは仕事のみで使うツールではない。仕事以外でも、十分に役に立つ楽しいツールである。私はPCの無い引き籠もり生活なんて全く想像がつかないし、もしPCが使えないのなら発狂するかも知れない。そのためにも、超ハイスペックなメインPCの他にもバックアップ用のサブPC、そして外出用の小型ラップトップPCの計3台を保有している。私にとって、この3台体制は必須なのだ。

2.PCを改良してみる

 私はPCオタク的なところがあるので少々特殊かも知れないが、不本意ながら引き籠もり生活を余儀なくされた定年退職オッサンにも是非積極的にPCを利用して暇な時間を有意義に過ごして欲しいと思う。

 そこでオススメなのが、「保有している自分の古いPC、もしくは超安価な中古PC(8年落ちくらいの超格安中古が適当かも知れない)を購入してサクサク動くものに自分で改良してしまう」というチャレンジである。

 具体的には「PC本体に内蔵されているHDD(ハードディスク)をSDD(半導体ディスク)に交換」するのである。HDD、SDDが何なのかがさっぱりわからん人はググって欲しい。「ググって・・って何?」という人はさすがにいないだろう。

 この改良を暇な引き籠もり定年退職オッサン(オバサンでも良いけど・・)にオススメするのは、比較的容易な作業のわりには性能改善効果が莫大であるからだ。交換コストも多分5,000円くらいである。作業に成功すると、PCが全く別のツールに生まれ変わる感じがする。

 この成功体験は強烈である。メカっぽいのが好きなオッサンは、一気に自信を付けPCが好きになる事請け合いだ(多分)。

 不本意な引き籠もり状態という特殊な環境じゃないとこんなチャレンジはなかなかできないものだ。暇な時間は掃いて捨てるほどあるのだ。時間をたっぷり使って、色々試行錯誤しながら迷宮にはまりつつ作業を進めるのは実にエキサイティングである。知的好奇心が大いに刺激されるだろう。ちなみに「どうやって交換するのか?」はやっぱりググって欲しい。