【ビートルズ最高傑作『I Am The Walrus』超・解説】
ビートルズマニアの為の記事になるかとは
思いますが、
それ以外の方にも楽しんでもらえる様な
内容にはしたいと思って書きました。
(ただ、かなりマニアックな記事です😂)
皆さんはビートルズの「I Am The Walrus」
という楽曲をご存知でしょうか?
ビートルズが1967年11月に発表した楽曲です。
(今から約57年前)
取り敢えず、一回聴いてみてください☺️✨
ビートルズファンの皆さんも今一度。
出来れば、イヤホンでジックリと。
どうでした?(笑)😆🍀
『好き!』『嫌いだな、退屈』
『分からないけど、なんか面白い曲』
『不快』『ヘンテコな感じ』
色々あると思います。
そもそも、皆さんの中のビートルズのイメージ
って「Yesterday」とか「Let It Be」「Hey Jude」
みたいに分かりやすくて、メロディーが綺麗で
超ポップ、みたいな所が強いでしょうか?
ビートルズのすべてのアルバムの中で
最も売れた『1』というベストアルバムは
イギリス及びアメリカのシングルチャートで
1位を獲得した曲のA面曲のみを収録した
いわゆる新規ファンにとって優しい
《分かりやすいビートルズ》が詰まったアルバム
です。
この中に「I Am The Walrus」は入ってません。
この曲はシングルのB面曲ですし
《分かりにくいビートルズ》の最高峰だから。
しかし、ビートルズの真の美味しさというのは
この《分かりにくいビートルズ》の方に
多いのです。
今回は「I Am The Walrus」という
恐らくポップミュージック史上最も有名な
《分かりにくいのに大人気》なこの曲を通して
ビートルズの懐の深さについて
共有できたらな、と思って居ます。
🍏はじめに。
この章、実はこの記事を全部書き終えてから
書いて居るんですが
この先、8000文字以上あります(笑)
『そんなに読んでられるかッッ!』
という方は、僕の超オススメの、
ビートルズ
(を始めとしたロック系の音楽)の考察動画を
出してくださっているサッカリンさんという
とんでもなくすごい方が居まして
その方の作られた「I Am The Walrus」の
考察動画を貼り付けておきます。↓
僕のこの後の記事ともだいぶ内容が
かぶってますし
サッカリンさんの方が丁寧で分かりやすいです。
プラスアルファ欲しい、という方だけ
読み進めていただければとも思います(笑)😅
〜〜〜
🍏『100年聴ける曲が出来た!』
この曲が完成した時のジョン・レノンの発言です。
この曲はそもそもジョン・レノンが
作詞・作曲をし、それをビートルズのメンバーや
プロデューサーのジョージ・マーティンを
始めとしたエンジニアがアイデアを出し合い
協力して作り上げました。
実は僕個人で言うとこういう作られ方をした曲が
ビートルズでは一番革新的だし面白く優れている
と捉えています。
この曲以外だと「Tomorrow Never Knows」や
「Strawberry Fields Forever」、
「A Day In The Life」「Come Together」
などがそれに当たります。
ジョン・レノンの発想はとても豊かで天才的です。
しかし、飽き性のジョンはすごいアイデアを
思い付いて作り出したとしても
自分だけだと50〜60%くらいの出来で満足して
しまい、完成としてしまいます(笑)
そこに完璧主義な上に膨大な音楽知識と
超一級の演奏技術をもつポール・マッカートニー
が相棒として存在していたからこそ
上記の様な傑作が出来上がったのです。
ビートルズの解散後もジョン、ポール共に
名曲をたくさん出しましたが
ビートルズ時代と比べると明らかに物足りない。
ジョンだけだと発想豊かな60点の曲ばかり。
ポールだけだと超ポップだけどひねりのない
80点の曲ばかりになる。
2人がそろっていると足して140点の曲になる。
それがビートルズだった訳です。
🍏『最高に意味不明の曲を作ろうじゃないか』
いつの時代も人気のアーティストの作品は
様々な考察をされます。
当然、ビートルズほどの人気バンドの曲となると
山ほど、好き勝手な事を書かれました。
その中には作曲者が全然そんな事思って
作っていない様なめちゃくちゃな意見も
ありました。
そのせいで放送禁止になった曲などもあります。
ジョン・レノンは思いました。
『うん。じゃあ、いっその事、
こっちからムチャクチャな曲を作って発表して
マスコミを混乱させてやるってのはどうだい。
面白くないか?
ホントは意味なんか無いのに
さも意味ありげに仕立てて一生研究してろってな』
実際にここまでジョンが発言した訳では
ありませんが、僕にはそういうメッセージが
伝わって来ます。
歌詞も
『俺はエッグマン、お前らもエッグマン、
俺はセイウチ、ググーグジュー』とか
『黄色いカスタードが死んだ犬の目から
したたり落ちる』とか
『プリンイワシがエッフェル塔を登ってる』
とか
荒唐無稽(こうとうむけい)な内容が
延々と最初から最後まで続きます。
コード進行にしてもめちゃくちゃで
ほとんど前衛音楽のよう。
というか、結果的にヒップホップの走り
みたいな雰囲気もあります。
ヒップホップは(こう言うと誤解がありますが)
コード進行というよりか
グルーヴやノリ、ことば遊びみたいな方に
重点が置かれます。
ただ、この「I Am The Walrus」は
それだけグチャグチャに作っているのに
メロディーはとても美しいという事。
これが実は一番のミソであり
ビートルズの最高に優れた点なんです。
ただムチャクチャな曲を作ろうと思ったら
出来なくはないかも知れません。
しかし、それで尚且つ美しい曲というのは
鋭いセンスや膨大な知識が必要になるのです。
歌詞にしても『意味が無いようで実は
何かしら読み解く事も出来そう』という
絶妙な案配です。
いわゆるビート・ジェネレーションと
言われる様なジャック・ケルアックとか
ウィリアム・バロウズとか
あとはボブ・ディランとか
それに匹敵するセンスを
ジョン・レノンはもっていたと思います。
🍏『パトカーのサイレン』と『鏡の国のアリス』
最初のこの曲の着想は
ジョン・レノンが『パトカーのサイレン』を
聴いた事でした。
曲の出だし、ピーポピーポピーポピーポ…
という所はまさにそうですよね。
歌のメロディーもこのリズムで進んでいきます。
次の発想源は『鏡の国のアリス』です。
『不思議の国のアリス』は有名ですが
『鏡の国のアリス』もあるんです。
(『不思議の国のアリス』の続編です)
ちなみにジョン・レノンは『不思議の国のアリス』
を題材として「Lucy In The Sky With Diamonds」
という曲を作っています。
ジョンにとってルイス・キャロルという人は
長らく曲作りの際に参考にする人で
ありました。
(ルイス・キャロルも天才だと思いますが
普通で言うとかなりの問題がある人です…)
『鏡の国のアリス』の中の「セイウチと大工」
というお話が何となく元になってるんですが
腹黒いセイウチと大工のふたり組が
若い牡蠣(カキ)達をそそのかして
食べてしまう。
セイウチは同情の(?)涙を流しながら
『まあ、なんという事でしょう』みたいな事を
言うみたいなカオス展開。
なんでしょう、仄かに漂うエロスは…
そしてデモニッシュでもあります。
実際、「I Am The Walrus」は歌詞にしても
曲の雰囲気にしても終始何となく
エロス(性)とタナトス(死)が
ゆらめいています。
エッグマンは『不思議の国のアリス』に出てくる
ハンプティ・ダンプディという身体がタマゴで
出来ているキャラクターから来ていると
想像しがちで、多分そうなのだと思いますが、
他にも、ビートルズと同じ時代に活躍した
アニマルズというバンドのボーカル
エリック・バードンは
女性の身体の上でタマゴを割るという性癖が
あった様で、ジョンはそれをからかって
『エッグマン』と言っていた。
そこも関係していると言われています。
↑ アニマルズの大ヒット曲「朝日のあたる家」
こういう事を書くと『この、変態!』となるかも
知れませんが
エロス(性)とタナトス(死)は
古今東西、芸術の一番の題材となっていて
それはまさに人間そのものであるし
そこを変に隠そうとする風潮も違うなとは
思います。
ビートルズの曲の多くも健全な内容なモノ
ばかりではなく
『セックス・ドラッグ・ロックンロール』と
言うように、そういうモノが題材の曲も
たくさん存在しています。
🍏『月から聴こえてくる様な声にしてくれ』
この曲のボーカルを聴くと何だかジョン・レノン
の声がくぐもっているというか
ビリビリしている様な感じがしませんか?
これはエンジニアへのジョンからの要望である
『月から聴こえてくる様な声にしてくれ』
というモノを実現させた結果です。
簡単に言うと通常よりも悪いマイクを使用して
更に録音レベルをオーバーロード(つまり音割れ)
する様にしてミックスしたのです。
レコーディングにおいて音割れなど
タブー中のタブーです。
しかし、曲の雰囲気を優先させる為には
どんな事でもするビートルズ。
また、ジョンは意外かも知れませんが
自分の声を好きではなかったようで
何かと声にディストーションをかけたり
ダブルトラックにしたりして
変えたがったみたいなんですよね。
あんなにいい声なのに(笑)
これ系の話で有名なのは
「Tomorrow Never Knows」で、
『丘の上から4000人のダライ・ラマ(僧)が
歌っている感じでヨロシク!』と
言った件ですよね。
こういうジョンの無茶な要求が
結果的に革新的な録音技術の発明に
繋がったりしています。
ポール・マッカートニーだけだったら
きっとこんな幅は生まれなかったと思います。
🍏『ジョージ・マーティン無しでビートルズの成功は無かった』
ビートルズのプロデューサーになった
ジョージ・マーティン。
今ではクインシー・ジョーンズなどと並んで
世界最高のプロデューサーと言われています。
そもそも、メジャーデビューの為に
イギリス中のレコード会社に音源を送ったり
面接に行ってことごとく不採用になっていた
迷える子羊のビートルズを
たった一人、『まぁ、やってみようか』と
引き受けた人物なのです。
彼はクラシックなどにも造詣(ぞうけい)が深く
映画音楽の劇伴とか、そういう仕事も得意
でした。
もし、仮にビートルズが当時のイギリスの
最高峰のレコード会社【デッカ】などに
普通に受かっていたとしたら
成功したとは思いますが
割と普通のロックンロールバンド止まりだった
可能性は大いに有り得ます。
ビートルズがこれだけ特別な存在として
2024年現在でも扱われているのは
勿論、メンバーの凄さありきだとしても
プロデューサーのジョージ・マーティンの
巨大な才能なしでは不可能だったでしょう。
日本で言うなら
ミスチルと小林武史氏の関係に非常に近いものが
あります(異論は認めます(笑))
この「I Am The Walrus」においても
その才能は遺憾なく発揮されており
例えば、ビートルズだけで演奏している
デモVerを聴いてみましょう↓
『アンソロジー2』に入っているテイク16です。
ジョンが途中で歌の出だしを間違えて「うー」って
言ってるのが面白い。
これだけでもかなりの名曲です。
ただ、今一歩パンチが足らない。
ハッキリ言って並のバンドとプロデューサーなら
これをあと、綺麗に録りなおして完成って
感じでしょうね。
しかし、ジョージ・マーティンは違いました。
ここに大胆なストリングスパートを作曲して
付け足したのです。↓
いかがでしょうか。
このストリングスパートが加わった事で
一気にポップ度が爆上がりしたのは
明らかです。
【ビートルズ】という現象は
ジョンがすごいとかポールがすごいとか
それもありますが
そもそもエンジニア、プロデューサー、
マネージャー含め、あらゆる才能が
化学反応を起こし大爆発した結果なのです。
そして、ジョン・レノンという人物は
そういうあらゆる人達を限界突破させる、
乗り気にさせる天才でもありました。
🍏『【リア王】の強引なミックス』
それだけのマジックを起こしながらも
それを超える奇跡まで起こしてしまうのも
ビートルズです。
とにかく、ヘンテコリンで解読する必要が
ありそうな要素を増やしたかったビートルズは
『今流れてるラジオをミックスの時に
入れてみたらいいんじゃないか?』
と思い付きます。
さっそくと言うことでミックスの最中に
流れていた【リア王の悲劇】(シェイクスピア原作)
の朗読劇をガガガーッ、
と所々に挿入しました。
中間部とアウトロの部分ですね。
『何だと、彼は死んだのか?!』という様な
いかにもこの曲に合いそうなそれっぽい会話が
丁度、ドンピシャリで入りました。
これは偶然です。
しかし、偶然起こった事を『これはいい!』と
気付いて捨てずに残す、技に加えるセンスや
能力というのは才能なのです。
そして、この場合もそうですが偶然は
自分たちから掴みに行ってます。
エヴァンゲリオンの葛城ミサトの名ゼリフ
『奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ!』😎
というやつですね。
エヴァンゲリオン自体も、それっぽい要素を
お話の中にバカスカ入れて考察勢を煙に巻く様な
タイプのアニメですが
「I Am The Walrus」もやってる事は同じです(笑)
🍏『PVも死ぬほど意味不明』
まぁ、観てもらった方が早いですが ↓
一応、公式ではフルVer はアップされてないので
この超ショートのやつを載せておきます。
(まぁ、YouTube上には無断転載で
普通にフルVer ありますが…)
これ、【マジカル・ミステリー・ツアー】という
ビートルズ主演のテレビ放送用の映画の
一幕の場面なのです。
ロックバンドが主役の映画ブームというのは
ビートルズの【ア・ハード・デイズ・ナイト】から
始まりました。
(邦題:
【ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!】)
その後、【HELP!】
(邦題:【ヘルプ!4人はアイドル】)を経て
ビートルズ自身が監督・脚本・主演を務めた
【マジカル・ミステリー・ツアー】に至ります。
結果は大コケ。
だって意味不明なんですもの(笑)
今でも多分、一部のマニアにしかウケない
作品だと思います。
しかも、このサイケデリックでカラフルな作品、
最初の放送はなんと白黒でした!(笑)
『まあ、なんという事でしょう』ですね。
カラーで再放送されても評価は変わらず。
『曲はいいけど、内容がクソ』
この映画は『ビートルズはじめての大失敗』と
言われます。
細かい事を言うと、ビートルズの立役者であり
デビュー前からビートルズを売る為に
命をかけて働いていたブライアン・エプスタイン
が1967年8月に亡くなったのです。
ライヴ活動を止め、実質スタジオミュージシャン
と化したビートルズに対して
ミュージシャンとしての知識はない
ブライアン・エプスタインのマネージメントの
出番はどんどん減っていきました。
最後は病んでいき、自殺に近いカタチで
人生を終えてしまいました。
【マジカル・ミステリー・ツアー】の企画は
その重要なマネージャー、ブライアンが
亡くなってから初めて本格的にビートルズ
自身が『自分たちだけでやってみよう!』と
始めた動きでした。
特に完全に音楽業界の絶対王者となっていた
この時のビートルズのメンバーは
自分たちを客観的に
観る事の出来る視点を無くしており
誰もビートルズに対して反論したりする人物も
居らず、好き放題でした。
その結果の大失敗と言えましょう。
勿論、楽曲は相変わらず傑作なんですけどね。
この後、どうすればいいか分からなくなった
ビートルズはインドに行く事になります(笑)
🍏Oasisの見事なカバー
この大傑作は現在に至るまでに
様々なジャンルのアーティストにたくさん
カバーされて来ましたが
中でも90年代のビートルズとも言われる
Oasis(オアシス)によるカバーは
素晴らしいモノがあります。
初期のOasisはよくこの曲でライヴを締めて
いました。
ビートルズと比較するとなんというか
インテリジェンスに欠けますが
その代わりに迫力と爆発性が増しています。
なんと言っても一番の魅力はリアム・ギャラガー
のボーカルです。
どんなに演奏やアレンジにチカラを入れて
ライヴをしても
【ジョン・レノンの声の魅力】という
どうしようもなく高い壁が立ちはだかり
何だか本家よりも陳腐に聴こえてしまうという
結果に終わる事が多いのですが
リアムの声のもっているサイケ感や
いい意味での深い倦怠感みたいな魅力が
この曲にピッタリです。
この曲、どんなに上手く歌っても
どんなにサイケっぽいフリして歌っても
どんなに狂った様に歌っても
ボーカル本人にその『ケ』が無いと
どうも嘘くさく聴こえるんですよね。
そういう意味でリアムは素で狂ってます(笑)
🍏『邦楽の人気曲への影響も多大』
「I Am The Walrus」は邦楽へも多大な影響を
与えています。
特にいわゆるビートルズ系の…というか
ビートルズリスペクトなバンドやミュージシャン
には元ネタとして使用される事が多い。
その中で幾つか代表的な楽曲を紹介しようと
思うのですが
ひとつ、興味深い辿り方をしてみましょうか(笑)
「終わりなき旅」界隈(そんなものあるのか)
というカタチで。
まず、この曲を聴いてみてください。
「愛は勝つ」などでおなじみのKANさんの
「MAN」(1996年発表)という曲です ↓
ね、分かりやすいくらい「I Am The Walrus」。
それもそうなんですが、この曲のサビ。
「終わりなき旅」(1998年発表)
の中間部のメロディーに似ています。
「時代は混乱し続けその代償を探す〜♪」の
部分ですね。
ミスチルというか桜井和寿さんはKANさんの
大ファンであり
ミスチルの「Over」という曲のサビも
KANさんの「言えずのI LOVE YOU」という曲と
まったく同じです。
これはパクリというかリスペクトなんですが。
そして、ミスチルの「終わりなき旅」↓
まぁ、「MAN」よりかは全然
「I Am The Walrus」臭は薄いですが
ドラムの感じやオーケストレションなんかが
それを感じさせます。
ジョージ・マーティンが作り上げた
ストリングスパートは「I Am The Walrus」に
おいてはヘンテコリンな曲を補う為に
あてがわれた様なモノですが
邦楽においては結構、感動系の大バラード曲に
練り込まれる事が多いのが面白いです。
続いて、この流れで
スガ シカオさんの「Progress」。
NHKの番組【プロフェッショナル】のテーマ
として何度も人々の涙を誘ってきたこの曲。
これはミスチル組が主体となって開催している
ap bank fesでの一コマ。
スガ シカオさんがゲスト出演されて
「Progress」を演奏する前にこの曲が出来た
経緯について話をしました。
事務所の後輩のスキマスイッチのロッカーの中に
【Mr.Children全集】という本があり、
それを持って帰ってコピーしまくって
作ったのだそうです。
ちなみにOasisもたくさんコピーしたとの事。
それでロックバラードの作り方を習得したとの
事で、…という事は「I Am The Walrus」臭も
入って来て当然ですね。
実際、「終わりなき旅」よりも臭いは強いです。
スガ シカオさんはサイケが好きですからね。↓
「終わりなき旅」界隈は終わるんですが、
斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」も
かなり分かりやすい「I Am The Walrus」系の
曲ではないでしょうか? ↓
後半になるに連れて臭いが増して来ますが
やっぱり「I Am The Walrus」での
リンゴのドラムパートと
ジョージ・マーティンの主に
チェロ、バイオリンとホーンの
ストリングスパートは発明品ですね。
こういう系統の曲の始祖です。
最後はチャゲ&飛鳥のASKAさんの「UNI−VERSE」
という曲 ↓
割とモロですよね。
特に2番のAメロではアプローチとして
ビートルズの「Drive My Car」や
ポールの「Band On The Run」的なメロディーも
挿入されます。
というか、昔は多かったんですよ
こういう邦楽の大バラードに
「I Am The Walrus」を組み込む技は。
最近はスッカリ鳴りを潜めましたねぇ。
🍏『続編的な曲?…「When We was Fab」』
↑ 1987年に発売されたジョージ・ハリスンの
ソロアルバム『クラウド・ナイン』に
収録され、後にシングルカットもされた曲。
明らかに「I Am The Walrus」を意識して
制作されていますね。
リンゴ・スターがドラムをやっていたり
ビートルズ時代のセルフオマージュをふんだんに
取り入れた面白い作り。
ジョージ風「I Am The Walrus」。
やはりジョージのサイケ、ナンセンスの
才能も素晴らしいと思います。
ちなみに【Fab】(ファブ)とは『素晴らしい』
という意味で、
ビートルズは現役時代にFab4(ファブフォー)
と呼ばれていました。
…..
ハイ。ホントに長くなりましたが
以上です。
ここまで読んでいただいた方
ありがとうございます☺️✨🍀
では、また次回!
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