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知らない街①

  この間とある旅をした。数か月学校が無くバイト三昧であった(まん延防止とかでいろいろバイトのシフトが無くなったりして思いの外何もしない日が多かったけど)が金銭的な余裕はなく、その中でも旅に行きたいという欲望を満たすために18きっぷ(お金借りて買って2回使ったら売った)で日帰り旅行に向かったのだ。関東に住んでいる私が日帰りで行ける場所は所詮たかが知れている。少しマニアックな話になるが東京から郊外へ向かう路線は東海道線・中央線・上越線・東北線・常磐線の五つの選択肢の中に絞られていく(厳密に言えば房総方面もある。因みに去年房総半島一周した時に見た勝浦の海岸や館山で食べた鯨?はおいしかった記憶がある。)のだが東海道線は去年1泊2日で名古屋に向かったし、上越線は去年モグラ駅目的で行った。それ以外の中央線・東北線・常磐線はまだ行ったことのない場所であった。その中で東北線沿線は那須や郡山など観光地が沢山あるが、那須は駅から遠くレンタサイクルを使っても遠くて諦めた。ただいつか行きたいなとは思っている。そうして中央線・常磐線が残り、直感で行きたい気持ちが高かった中央線沿線に行くことにした。

 いざ行く日になったが、プランは何も決めていなかった。まあ高尾から乗る列車のクロスシートで景色を見ながら考えればいいなぐらいに楽観視していた。そして勝沼ぶどう郷で降りた。理由はワインを飲んでみたいという出来心一つであった(まだアルコールに強いかわからなくてカシオレやカルーアミルクしか飲んだこと無かったから今思えば無茶だったかもしれない)。駅から歩ける距離に試飲ができる「ぶどうの丘」というワイナリーがあるらしく、この後のことも考えて1時間で往復しようと考えていた。結果から述べると大きな過信であった。確かに歩いて20分であったが埼玉の徒歩20分とは訳が違った。


写真のように目の前には見えるが駅とぶどうの丘が標高の高い場所にあり一回下ってから登らないといけないのがまあとにかく身体以上に精神に疲れた。そんな中で試飲して無理くり1時間後の電車に乗ろうとすると体調が崩れるだろうというのは容易に予想できたので、泣く泣く諦めて(成功だったか失敗だったかはワインを飲んだ時にわかるのかも)ジェラードだけ景色を見ながら食べた。美味しかったし景色はとてもよかった。それで駅に戻ったら20分前に着いてしまった。それから甲府方面に向かったが、石和温泉で降りて温泉に足湯なり浸かろうと思ったが塩山から本数が増えているようで一旦甲府方面に向かってからの帰りででいいやと後回しにしていた。後編に続く。

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