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弦楽四重奏曲第19番ハ長調(モーツァルト)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、モーツァルト作曲の『弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465』です。(数字は11-358。名曲解説全集第11巻P355)


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト先生。1756年-1791年(35歳)の、オーストリアの作曲家でしたね。

弦楽四重奏曲第3番ト長調の回交響曲第33番変ロ長調の回、に続いて、3回目の登場です。


本日の曲は、『弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465』。『不協和音』というサブがついていますね。

第14番から第19番は、まとめてハイドンに献呈されたため「ハイドン・セット」と呼ばれており、その最後の曲にあたります。


その頃のお話…

ハイドン先生が、『ロシア四重奏曲(Op.33)』を作りました。

『ロシア四重奏曲』は、ハイドン先生が、「まったく新しい特別の方法で作曲された」と言っていて、この曲をきっかけに「ウィーン古典派における弦楽四重奏曲様式の完成に達した」そうで、弦楽四重奏曲史上、画期的な意味を持っている、そんな曲だったそうです。


その『ロシア四重奏曲』に深い感動を覚えたモーツァルト先生が作ったのが、ハイドン・セット。

依頼ではなく、自分の創作意欲で作り、ハイドン先生自身に聞いてもらった上で出版されたのが、29歳頃のお話。曲を書くのが早かったモーツァルト先生としては珍しく、2年近くの歳月をかけて作られたようです。ちなみにハイドン先生は、「私の知っている作曲家の中で最も偉大な作曲家」だと、最大の賛辞を送っています。


そんなハイドン・セットの、最後の曲が、本日の曲。

この曲の完成は、ハイドン聞いてもらう日の前日だったとの事。

序奏部分が、解決されない不協和音で始まっていることから、「不協和音」と呼ばれています。この序奏が終わると、急にいつもの明るいモーツァルト先生がお出ましになり、そのままほぼ明るいままフィナーレを迎えます。

不協和音っぽい序奏は、最初の2分くらいです。

なので、「不協和音」の通称の印象でこの曲を判断すると、大きな勘違いになってしまいますのでご注意が必要です。

モーツァルト先生らしい良い曲です。

なぜ冒頭がこうなったのか。

後世の解釈では、色々議論があるようです。


ぜひ。


本日の音源は、Israel Philharmonic - הפילהרמונית הישראליתさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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