先の見えない戦い

タイトルがなんとも不謹慎感を煽るのが気になるのだが、
一度決めてしまったものは仕方ない。
「COUNTDOWN TO 38th BIRTHDAY PARTY」
こんなときにバースデーイベントとかやってんじゃねーよとか突っ込まれると弱いけど、正直誕生日がどうこうってのは関係ないので。
冠婚葬祭みたいなもんで、ライブハウスの○周年とかと同じようなものだと思ってます。集まる理由の一つ。

今日から4日間、やります。
様々な立場、事情があって、やむなく出演キャンセル(この言い方も個人的にはちょっとしっくりきてないんだけど)になったアーティストもいます。
仕方ないよ、こればっかりは。だから全然気にしないでください。
ただ、いつもみたいにお客さんに「絶対楽しいから遊びに来て!」と声を大にして言うことも難しい。周りを探りながら、自己責任とか言わせて、恐る恐る。
じゃあ、こんな時にやらなくてもいいじゃん、という声もわかる。
延期して、落ち着いたらまた改めてやればいいじゃん、ってのも。

でもね、やっぱり前の記事で書いた通り、ライブハウス側の立場で考えたときに、今回の状況の中で、この日はよくて、この日はダメ、という線引きがひどく曖昧になってしまう気がするんです。
来年とかまた同じような"新型"感染症が流行ったら、またみんな自粛しなきゃいけないのか。いつからが「大丈夫」で、いつ「落ち着いた」と言えるのか。今と同じくらいの感染者が出るようなことが、もし毎年起こるのが「普通」になったとしたら、みんなはいったいどんな行動をとるのか。
多分、自然に慣れていって、そこまで大げさにならなくなっていくんだと思う。「今年もコロナウイルスが流行っています。みなさん手洗いうがいをしっかりして予防しましょう」くらいに。

そうなった時に、自分の中の納得のいかないもやもやした矛盾と向き合うよりは、シンプルに、自分が思うことをやってその結果と向き合いたい。結果はわからないんだし。
子供じみた理由かもしれないけど、そう思いました。

そして、覚悟もしました。
この場所を。この立場を。この繋がりを。
続けていくこと。
「またいつでもステージに帰っておいで」を言えるように。

20歳の頃に、音楽の仕事一本でやっていく決心をして、「事業」として分不相応なスタジオ立ち上げなんてやろうと、貯金全部じゃ全然足りず、
人生で一番ドン底を味わって10年以上かけてやっとの思いで全額返済した、その時と同じくらいのやつ。

ハンコ押してきました。


やるっきゃ、ないでしょ。


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