コミュニケーションお菓子
お菓子は何のためにあるのか?
先日電車に乗っているとき。目の前に亀屋万年堂のナボナの広告がありました。その広告を見て思ったことがあります。
ナボナって、いつ食べるお菓子なんだろうか?
そこからナボナに興味を持ち、調べてみまたんです。亀屋万年堂にも足を運びました。
ナボナといえば、僕らの世代には
「ナボナはお菓子のホームラン王です」
という王貞治さんのCMです。なかなかの名コピーですよね。
ただ、それ以降はあまり気に留めることがないお菓子でした。
(亀屋万年堂さん、すみません)
たまたま家の近くに店舗があったので、さっそく行ってみました。お店にいってわかったのは、ナボナはお中元などのお遣い物に使ってもらうことを第一に考えているんじゃないかということ。箱詰めの商品を前面に押していました。
お中元やお遣い物にお菓子を送る。これはコミュニケーションですよね。感謝の気持ち、ありがとうの気持ちなどを伝えるために贈る。
お菓子はコミュニケーションツールとしても活用されています。
話は変わりますが、「切腹最中」をご存じでしょうか?
新橋にある有名な和菓子店の名物で、1日7000個売れることもあるそうです。
ちなみになぜ「切腹最中」なのかというと、このお店が「忠臣蔵」の浅野内匠頭が切腹した屋敷跡にあることからつけたネーミングだそうです。
「切腹最中」は謝罪のお菓子として有名です。謝罪するときのお供として使われるわけです。
これもお菓子を使ったコミュニケーションですよね。
お菓子をもっとコミュニケーションツールとして使うということを、お菓子メーカーは考えたらいいのにって思います。
たとえば先ほどのナボナ。お中元やお遣い物で送るなら、パッケージに「ありがとうナボナ」とか「感謝ナボナ!」とか、そういう贈り物仕様のパッケージがあったらうれしいです。
ほかのお菓子でも、パッケージにコメントを書き込める場所があったらいいなと思います。スタバの紙コップに店員さんが手書きメッセージ書いてくれるとちょっとうれしい。ああいう感覚で、お菓子にもメッセージを書き込めるとちょっとしたありがとうにもっとお菓子が使えそうです。
ナボナの話に戻ると、亀屋万年堂という名前も素晴らしい!
長く続く、長寿、めでたい、縁起がいいなど、そういうイメージがある名前です。
キットカットが受験生の合格祈願のお菓子としてヒットしました。
同じような感じで、亀屋万年堂という名前も「長生きを願うお菓子」とか「事業が長く続くようにという思いを込めたお菓子」とか「めでたい結果になるために」などのストーリーで押していく。そういうのはありなんじゃないかと。
コミュ菓子
これからはもっとコミュニケーションツールを意識したお菓子が出てきてもいいんじゃないかと思います。
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