ハロウィンとケルト人
「万華鏡」マガジンのテーマ「秋」の記事です。
秋についての記事を2つ没にしました。いやあ難しいですね。
今回は、「直近の秋の最大経済活性イベント?」であるハロウィンについて
自分の思うところも含めて書くことにします。
私はそれほど歴史の専門家ではありませんので
間違いの部分があってもご容赦の程をお願いします。
1.古代ケルト人
古代ケルトはその神話体系も含めてすごく神秘的で惹かれます。
「自然崇拝の多神教」というところも
八百万の神々を持つ日本人として親近感があります。
そもそも現在の宗教の9割が一神教で(ヒンズー教・仏教を多神教と見るか
どうかで違ってきますが)多神教はかなり少ない。
日本の神道も世界的には「かなりマイナーな民俗信仰」です。
紀元0世紀くらいの世界にはどんな宗教があって
何が崇拝されていたのか、考えるだけで楽しいです。
2.万聖節とサウィン
興味深いのは、元々の万聖節は5月だったらしく、
キリスト教側がケルト文化に合わせて11月に移したということです。
これは「ケルトのキリスト教への同化」に見えますが、
「キリスト教がケルト人に日和った」「忖度ではないか」
という声もありますね。
いずれにせよそれだけ民衆にケルト文化は根ざしていた、
ということでしょう
3.ハロウィンのイベント化と現在
ちなみに、キリスト教圏でのハロウィンの扱いはどうなのか。
調べてみましたが、
カトリック・プロテスタント・東方教会などで
ハロウィンは「ほぼ無視」されています。
場所によっては「邪教」扱いです。
(ヨーロッパではアメリカ日本のような盛大な祭りはないそうです)
今も、「ケルト人VSキリスト教」は続いているのかも
しれないですね。
現代の日本では「仮装イベント」の側面が強いハロウィンですが、
2000年の時と地域を超えた祭祀と考えるとなんとも壮大ですね。
現代のハロウィンに元々の「先祖の霊を敬う」側面があってもいいな
・・・と思いましたが日本には「お盆」がありますね。
ではもう、騒いで楽しみましょう。