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高パフォーマンスチーム、9つの要因

チームリーダーであればパフォーマンスの高いチームを作りたいと思いますよね。パフォーマンスの高いプロジェクトチームには、いくつかの要因があります。

つまり、これらの要因を意識して(目標にして)リーダーシップを発揮すると良いチームが作れるということです。

それらの要因についてPMBOK第7版に記載されていましたので、自分の備忘録も兼ねてご紹介します。

■ Open communication(オープンなコミュニケーション)

オープンで安全なコミュニケーションを育む環境は、生産性の高い会議や問題解決、ブレインストーミングなどを可能にします。また、共通の理解、信頼、コラボレーションなど、他の要素の礎ともなります。

開かれたコミュニケーションということですが、つまり心理的安全なコミュニケーションと私は理解しています。

■ Shared understanding(理解の共有)

プロジェクトの目的と、それによって得られる利益は共通しています。

理解を共有していないチームはチグハグな感じがしますね。チームを構築する際に一番最初にやるべきことだと思います。

■ Shared ownership(オーナーシップの共有)

プロジェクトチームのメンバーが成果に対するオーナーシップを感じるほど、パフォーマンスは良くなります。

オーナーシップとは主体性とか能動的に仕事に取り組む姿勢のことです。そういう姿勢をチームメンバーが感じるほどに、チームのパフォーマンスが良くなっていくということですね。相乗効果はありますよね。

■ Trust(信頼)

メンバーがお互いに信頼し合っているプロジェクトチームは、成功のためには最大限の努力をします。プロジェクトチームのメンバー、プロジェクトマネージャー、組織を信頼していないと、成功のための余分な仕事をしなくなります。

余分な仕事とは、本来は自分の仕事ではないものであったり、計画にない仕事のことだと理解しています。信頼関係があるから、プロジェクトのために動けるようになるということです。本当にその通りだと思います。

■ Collaboration(コラボレーション)

プロジェクトチームは、孤立したり競争したりするのではなく、お互いに協力して仕事をすることで、より多様なアイデアが生まれ、結果的に良い成果が得られる傾向があります。

仕事はクリエイティブな活動です。1人では浮かばないようなアイデアもチームで仕事をすることで浮かんでくることがあります。クリエイティブな活動であればあるほどコラボレーションは必要だと感じます。

■ Adaptability(適応性)

環境や状況に合わせて仕事の進め方を変えることができるプロジェクトチームは効果的です。

日々状況は変わりますからね。アジャイルでいうところの「計画に従うより、変化への対応」ですね。

■ Resilience(回復力)

問題や失敗が起こっても、パフォーマンスの高いプロジェクトチームはすぐに回復します。

リスクマネジメントの考え方としても「問題や失敗を完全に防ぐのは難しいので、そういう状況に陥った時にどれだけ早く回復できるが重要」となっています。プロジェクトの複雑度が増すほどに回復力は重要になってきますね。

■ Empowerment(エンパワーメント)

プロジェクトチームのメンバーは、仕事のやり方を決める権限を与えられていると感じている方が、マイクロマネジメントを受けているメンバーよりもパフォーマンスが高い。

「やらされている感」より「やっている感」がある方が楽しいですよね。楽しければモチベーションも上がってパフォーマンスも上がります。

■ Recognition(表彰)

自分たちが費やした仕事や達成したパフォーマンスが認められたプロジェクトチームは、継続して良いパフォーマンスを発揮する可能性が高くなります。感謝の気持ちを示すという単純な行為でさえ、チームの前向きな行動を強化します。

「褒める」と「感謝する」は仕事云々ではなく、人間として普通にやれるようになりたいものですし、やってもらいたいものです。それだけで気持ちよく仕事ができます。




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