プロジェクトの成功とは「すべてのステークホルダーを満足させる」こと
「プロジェクトの成功ってどういう状態?」というのを考えたことはありますか?
■ ステークホルダー全員を満足させる
プロジェクトが「成功した!」という状態は、全てのステークホルダー、つまりそのプロジェクトに携わるすべての人に「満足した!」と言ってもらえる状態のことです。
例えば、携わる人としては「顧客」がいますね。求めているシステムを期限内に作って満足してもらう必要があります。またリリース後のバグなんか望んでいないので、バグなくリリースする必要があります。
リリースしたサービスをつかう「エンドユーザ」にもユーザビリティの良いシステムを提供して、満足してもらう必要があります。
社内的には「上司」ですね。上司は「売上!」「利益!」って言っているのではないでしょうか。ここも事業目標を達成させないと上司は満足しませんので、コスト削減や生産性向上で多くの利益を上げなければなりません。
そして「部下」。彼らが過労で倒れたりしたら最低ですね。部下にも「このプロジェクトに参画できてよかった!」と思ってもらわなければなりません。
簡単に洗い出しましたが、顧客、エンドユーザ、上司、部下が主なところでしょうか。
■ ステークホルダーに自分たちは含まれているか?
私の周りでは、最後の「部下」を含めずにプロジェクトの成功を考えている人がいます。
私はバグなくリリースして利益も出て顧客も上司も喜んだけど、その部下が残業過多で鬱になったり、帰宅時間が遅くなって家庭が壊れたりしたら、そのプロジェクトは成功とは言えないと思います。
しかし、部下がそのような状況になったとしても「利益」が出て「顧客との信頼関係を築けた」と喜ぶ人がいます。私の勤めている会社はこの状態ですが、誰かの犠牲のうえに成り立ったものは失敗だと思っています。
■ 従業員満足度を向上させる
私はプロジェクトを成功させるための考え方として、「顧客満足」より「従業員満足」を考えたマネジメントをする方がうまくいくと思っています。
結局のところ、作り手側が満足していない製品で顧客が満足することはない、と思っています。モチベがものすごく低い人たちが作ったソフトウェアなんて、怖くて使いたく無いですよね。
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