教育は「傾聴」から始まる
社会人になってどこかの組織に属すると、必ず誰しもが経験するのが「教育」ではないでしょうか。おそらく職種に関係なく教育する場面はあると思います。
私の職場でも教育は行われていますが、教育がうまくいかない人には1つの共通点があることに気づきました。
■ 教育の答えは教育しようとしている相手しか持っていない
私は「どういう風に教育していいのかわからない」という相談を受けることがあります。私の回答は「私もわからない」です。なぜなら、100人の人がいれば100通りの教育方法があるからです。
つまり、どういう教育をすれば良いかは、教育する相手が答えを持っています。その答え(ヒント)を得る方法が「傾聴」です。従いまして、私は以下のようにアドバイスします。
・とにかく相手の話を聞く
・相手からもうこれ以上話が出てこないというまで聞く
・それまでは自分の意見は一切言わない
・話を聞き終わったら「そうだね」「わかるよ」等で同調する
・もし相手に改善すべきことがあるならば、
「では、こういう風に考えるのはどうだろう?」
と提案する
この方法のポイントは3つです。
・相手を「否定しない」こと
・相手を「理解する」こと
・改善してほしいことは「提案する」こと
相手の話を遮って自分の考えを述べたり、相手の話に対して「いや」「でも」という単語を使うと相手も素直には聞いてくれないことがありますが、上記の3つのポイントを抑えるとすんなり話を聞いてくれます。
■ 自分の話を聞いてもらいたいから傾聴する
教育法は色々あると思いますし、絶対にこれが正しいという教育法は無いと思っています。それでも基本はあると思います。それが「傾聴」です。
教育はいかにして自分の意見や考えを素直に聞いてもらえるかです。相手に話を聞いてもらいたいならば、まずは自分が相手の話を聞くべきであると考えます。
傾聴は教育のスタートラインに立つための必須条件です。
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