好きという気持ち
ほかほかのたきたてごはん。
ほどよく陽の光が入る席で飲むふわふわのカフェラテ。
柔らかく瑞々しい花。
肌触りのいいタオル。
キラキラのアイシャドウやハイライト。
わたしがときめく好きなもの。
ほかにもたくさんある。
だけどわたしの好きなものが、ほかの人の好きなものだとは限らない。
嫌いとまではいかなくても、カフェラテよりも紅茶が好きとか、チューリップよりもバラが好きとか。
同じものに触れても、同じ感想を持つとは限らないのがおもしろい。
だから、好奇心で「どうしてチューリップよりもバラが好きなの?」と聞きたくなる。
だけど、じゃあわたしはどうしてバラよりもチューリップが好きなのか、うまく説明する自信はない。
チューリップを好きという気持ちと、カフェラテを好きという気持ちが同じかというと、それもまたわからない。
それもおもしろい。
おもしろいというか、おもしろがっていたい。
とにかく、好きなものは好き。
○○と○○だったらどっちが好き?とか、なにパンが好き?とか、サーティワンのアイスで何が好き?とか、そんな中身のない会話がわたしは好き。
好きなものを好きだと話す人の姿が好き。
好きという感情が好き。
わたしとだれかの好きなものがちがっていても、その人の、好きという気持ちは出来るだけ否定したくない。
noteではいろんな人の、なにかを好きだと思う気持ちを覗くことができておもしろい。
わたしは、わたしの好きなものが、ほかの人の好きなものだとは限らないのに、いままでそんなことあまり意識しないで書いていた。
べつに反省はしていない。
好きなものが似ているであろう人の文章だと、直接的に言っていなくても、「わかる。わたしも好き、そういうの。」ってなるし、その感覚もいい。
でも、できそうなら、どうしてそれが好きなのか、どこが好きなのか伝わるように書いてみたい。
わたしと好きなものがちがう人にも伝えてみたいし、同じものを好きな人でもそれが 好きな理由は微妙にちがったりするから。
わたしはそんな文章が好きだから。
わたしの知らないいろんな好きをもっともっと知りたい。
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