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振り返り

今日はデイケア。ディスカッションでは「振り返り」についての話題が出た。

1人の患者さんが、「もっと私も自分を振り返らないと。みなさんのように」と言っていた。しかし、どう見ても余裕がなさそうだった。

「振り返ると自分を責めてしまいそうで」と言いながら、涙を流されていた。

初めての参加のその人は、旦那さんと別れたらしい。離婚して、子どもを一人で育てていくとのこと。気丈に振る舞っていたけれど、余裕はなさそうだった。

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なぜ病気になったのか。どうすれば再発を予防できるか。環境要因は?性格要因は?そうやって、過去と向き合い、振り返ることは大切だと思う。

しかし、振り返るにも体力と精神力がいる。自分の傷口を見るような作業だ。油断すると、傷口に塩を塗ることだってある。自分を責めるという行為を通して。

振り返る時、せめて批判者ではなく観察者でありたい。良し悪しをジャッジする批判者ではなく、ただあるがままの自分を受け入れる観察者。

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「できないことばかりを批判する上司を持ったら、部下はやる気を失いますよね。でもこれ、対人関係の中でよく起こっていることなんです。」

今日のカウンセラーの言葉にハッとした。

自分にも当てはまると思った。この間、嫁さんと喧嘩した時。まさにそうだった。傷ついたから攻撃した。

嫁さんができていないことをあげつらって、「直して欲しい」「なんとかならないか」とまくし立てた。

できていることに目を向けて、褒めること。できていないことは仕方ないと受け入れて、協力し合うこと。それができていなかった。僕の余裕が無かった。反省。

育児と仕事で忙しい、頑張っている嫁さんに、僕の言動や態度はプレッシャーをかけていた。

休日にゆっくり休みたい嫁さんに、居心地の悪さを与えてしまっていた。反省。

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人って変えられないもの。やっぱり自分が変わらないと。

大人になるとは、「できないことがあるって、わかっていく」作業らしい。

子どもの頃よりも、大人になったほうが出来ることが増えると思ったら大違い。逆にできないことが増えていく。

できないことが増えるから、上手に人に頼るようになる。人に相談するようになる。

プライドを捨てられずに、何でもかんでも自分でやろうとしたり、人に頼ったりしなかったら、いつかどこかで破綻する。

僕は同じパターンの失敗を繰り返しているなぁと思いながらのディスカッションだった。

でも、実りも大きかったからよしとするか。

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