見出し画像

未来にいない自分

世の中の不安。
お金の不安。
体の不安。
両親が亡くなった後の不安。

寝ても覚めても、不安なことばかりが
押し寄せてくる。

今、解決なんてできない。
そんな…わたし1人に押し付けないで…。

苦しかったあの頃。
未来がくるのが嫌だった。


責任感が、人一倍強いわけではなかった。
だけど、いつも1人で解決しなければという気持ちが強かった。

誰かに頼ることが、苦手で、
甘えだと思った。
みんなできているのに、
できないわたしは頑張りが足りないと、常に思ってた。

甘えちゃいけない。
助けを求めちゃいけない。


でも、解決できないことが、次々と訪れる。

今がこうなら、将来どうなってしまうのか…。
そんな不安が、一つ…また一つと連鎖するように増えてゆく。

考えても考えても、解決策が見つからない。
このままでは、わたしも家族もダメになってしまうかもしれない。

そんな、悪夢のような未来しか想像できなくなっていた。


悪夢のような暗い未来に、わたしはいるのか?
そんな事を考える。

だけど…そこに、わたしという存在が見えなかった。

わたしがいない未来。
もういないのかもしれない…。


いくつもの不安に
押しつぶされそうになりながらも、
自分のいない未来のこと、
なぜ考えているのか不思議に思った。


わたしがいるのは、未来ではなく、
今だ。

今ここには、家族もいて、息子たちも、友達もいる。
1人で全てを解決しなければと苦しんでいたけど、今なら、まだみんなもいる。

とても貴重な時間だと思えた。

今を大切にしたい。
1人で抱え込まず、
みんなに甘えて、助けを求めて…
恥ずかしいことなんかない。
何かが変わるかもしれない。

未来に自分はいないかもしれない。

だけど、
今、存在しているなら、
できることはたくさんあるはず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?