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「悩み」について分かったこと


すべての悩みは、

たった一つの言葉で言い表せる

それは、

「思い通りにならない」

です。

つまり、悩みが多い人は、
思い通りにならないと思っていることが多い人です。

物事が思うようにいかないことというのは、
仕事でもプライベートでも良くあることです。

そんな気分が晴れない時、
どのように心の整理をしたら良いのでしょうか。



「思い通りにならないのは当たり前」ですませてはいけない


思い通りにならないとき、
たとえば、誰かのアドバイスで、

「思い通りにならないのはあたりまえ」

といった助言をくださいます。

これは、思い通りになるのはあくまで
「理想」であり、その理想を
強制的に下げろ、と言われているようなもの。

たしかに、
思い通りにならないことの方が多いし、
理想という名の「幻想」に
酔いしれてはいけないのかもしれません。


ですが、理想を下げるという考え方は、

おかしいと思いませんか?

人生は、思い通りにならないのが当たり前、
その度に、理想を下げる。

思い通りにならないことばかり、
その都度、理想を下げる。

ひたすら、
理想を下げ続けることになってしまいますよね。

「目的」がなくなってしまう、
ということです。

「理想をあきらめる」ということに
なってしまうわけです。

何が言いたいかというと、

理想を下げる必要ないのです。

思い通りにならないからといって、そこで

あきらめてしまってはいけないのです。



本来進むべき道とは違うサイン


思い通りにならないとき、

「思い通りにならないのはあたりまえ」

という考え方をして、

そこで終わってしまっては、
そこからどう進んでいけばいいのかわかりません。

たとえば、

車で、目的地へと向かう途中、たまたま工事中だった。

「え~まいったな~
まぁ、そんなこともあるよな。」

というのが、
「思い通りにならないのはあたりまえ」
という解釈です。

といって、そこで車を止めて、
工事が終わるのを待ってるわけないですよね。

すぐに、別のルートに切り替えて、
どうにかしてでも目的地に向かうはずです。

つまり、

思い通りにならないことに
遭遇したということは、

自分の望んでいる道とは違う方向へと
進んでしまっている

ということです。

思い通りにならない場面に遭遇すると、

多くの人は、
そこで早々と「理想=目的地=ゴール」には
たどり着けない・・・
と勝手に「判断」してしまいがちです。

思い通りにならないと、判断してしまうのが
あまりにも早すぎる


ということです。

本来進むべき道とは違うサインなのです。

決して、
「理想=目的地=ゴール」を
あきらめることではありません。


ゲームの試合でいうなら、
トーナメント戦ではありません。

一回戦で負けてそこで終了ではないのです。

勝てると思ていた対戦相手に負けたからといって、
そこで、あきらめるわけにはいかないのです。

なぜなら、

「リーグ戦」だからです。
あらゆる苦難と1回は対戦する総当たり戦。

たった一回の敗戦で、
思い通りにならないから辛いなんて
いってる場合じゃないわけです。



まだやるべきことをやっていない


がんばってもがんばっても、失敗ばかりだし、
何も結果を出せないなど、思い通りにいかないことで、
心が折れそうになることは多々あります。

ですが、
「がんばっている = 思い通りになる」
ではありません。

「がんばっている
  = やるべきことが明確になっている」

ただそれだけです。

やるべきことが明確になっていなければ、
当然のことながら、がんばることはできません。

やることがわかっていないのに、
「よっしゃー!やるぞー!」って意気込むだけの人はいませんよね。(笑)

もし、自分に
「がんばりが足りてないなぁ~」
と思うことがあるなら、

もしかしたら、
やるべきことが明確になっていない可能性があります。

ですが、

「がんばる」というのは、
気をつけなくてはいけません。

というのも、
「がんばっている」というのは、

楽しいことをしていない、または、
辛いことをしているサイン
でもあるのです。

たとえば、
おいしい料理をたべているときは
楽しいですよね。

おいしい料理をたべてるときって
がんばってますか?

がんばらないですよね。

おもしろい漫画を読んでゲラゲラと笑っている時、
がんばってますか?

がんばっていないですよね。

「がんばっている」というのは、
楽しいこととか、やりたいこととか、
好きなことをしていないときに発動するものです。

「よし!がんばるぞ!」
と意気込んでいるのなら、それは自分にとって
楽しくもない、辛いことなのかもしれません。

とはいえ、
頑張る必要はない、とはいいません。

なぜなら、
理想を現実化させるためには、
辛いことをしなくてはいけないこともある
からです。

「楽しいことだけすればいい」
という人もいますが、

結果的に、
理想に辿り着かない「楽しいこと」ばかりするというのは、
ある種の「あきらめ」です。

時には、理想にたどり着くためには、
楽しくもないけど「がんばる」必要もあります。

理想というゴールがあり、
やるべきことが明確になっていると、

それが、
「楽しいこと」もあるし、
がんばって「楽しくないこと」を必要とすることもあるのです。

目指すは「目的地」。

そこに向かう過程で、
いつのまにか「がんばっている」こともあるわけです。


ですが、その
「がんばり方」を間違ってしまうことがあります。

がんばることに必要なのは、
「強気」ではなくて、「勇気」だということです。

たとえば、
がんばってもがんばっても、思い通りにならないとき、

そのやり方を変えないで、さらに今まで以上に努力をしてみたり、
その壁を乗り越えてみるか、ぶち壊してでも突っ込んでみる
「強気」の精神で挑む、そんな「がんばり方」。

その心意気は称賛するべきでしょう。

ですが、
ただ真正面から突っ込むだけではなく、
「勇気」をもって回り道をして避けることも大切なのです。

工事中の現場に遭遇したからといって、
強行突破するわけないですよね。

違う方法で乗り越えることで
うまくいかない状態から抜け出す事も
できるのです。

思い通りにいかないとき、
悔しいと思いながらも

回り道する「勇気」があるかどうかです。

あなたが「がんばっている」というのに、
思い通りにならないのは、

まだやるべきことをやっていない

ということではないだろうか。



思い通りにならなくても「うまくいく」


思い通りにならないといって、必ずしも結果的に
「うまくいかない」ことではありません。

逆に、思い通りになっているからといって、
必ずしも結果的に「うまくいく」とは限らないのです。

すなわち、

思い通りになろうがならまいが、
結果的に「うまくいく」とは限らない。

反対に、

思い通りになろうがならまいが、
それはただの軌道修正の合図でしかなくて、
結果的には「うまくいく」のです。

「やれていないことがまだある」
という合図なのです。


思い通りにならないことばかりでも、

あとになって考えると、

「それで良かった」
「必要なことだった」
「無駄じゃなかった」

と思えることはいくらでもあります。

そう考えると、思い通りにならなくても、

すぐに「足止めを食った」とか
「マイナスになった」という
負の評価を下す必要はないわけです。

後から振り返ってみると、
その瞬間に最高だと思っていたことが
なんだか大したことではなかったり、

逆に、
期待しないで始めたことが
思わぬ喜びにつながったりすることは良くあります。

だから、
目先の思うようにいかないことも
後から振り返れば、

将来の大きな喜びのための
種まきかもしれない。

思い通りにならないことに
遭遇するということは、

まぎれもなく、
最適な選択を下せるチャンスなのです。


思い通りになっているとき、

それは、自分にとって
都合のいい解釈をしているだけです。

思い通りにならないとき、

それは、自分にとって
都合の悪い思い込みをしているだけです。

今は辛くとも、

そこを乗り越えたからこそ、

見たかった世界がある。

今はわからない。

後から振り返るとようやくわかるのです。


そもそも、思い通りならないというのは、
状況が悪くなったわけではありません。

何も変わっていないのです。

だから、

「思い通り」という「思い込み」に気づき、

やれることをやればいいに違いない。


「思い通りにならない」のは救われている証拠


思い通りにならないことは、
じつは、救われているともいえる。

というのも、

思い通りになっていると、
間違いに鈍感になるからです。

間違いによる問題が起きても、
思い通りになっていると、
それを感じなくなってしまう。

そして、大きな問題になり、はじめて
間違いだったことに気づくわけです。

その時にはすでに
手遅れになっていることが多い。

だからこそ、

思い通りにならないことは

手遅れにならないための
救いなのです。


思い通りにならないとき、

それは「試されている」証拠だという。

でも、

思い通りになっているとき、

それも「試されている」ことには

気づきにくい。


思い通りにならないのも、

思い通りになるのも、

ちゃんと「意味がある」

ということでしょう。


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