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「読書=えらい」の違和感

読書が好きで365日何かしら読んでいます。電子書籍も良いけれど、どちらかというと紙の本の方が読みやすくて落ち着くので、スキマ時間に読めるように必ず鞄に一冊入れてあります。

私にとって本を読むことはとても自然なことで、お腹が空いたら食べ物を食べるように、喉が乾いたら水を飲むように、空き時間があったら本を開きます。

家族もみんな読書家で、共用の本棚にはコミック誌、コミック、小説、実用書、広辞苑やブリタニカ国際大百科事典といった様々なジャンルの本が並んでいました。唯一読書に興味のなかった父も、新聞を隅から隅まで読む人だったので、いつも誰かが何かを読んでいる、そんな家庭でした。

だから「読むこと=褒められること」という認識は一切なかったのです。

今の職場に転勤してから、始業前や休憩中に読書していると「えらいね」「すごいね」と反応されることが多くなりました。なんだかお尻のあたりがもぞもぞして落ち着かず、職場では読まなくなりましたが、当時はかなり戸惑いを感じていました。別にえらくもすごくもないのに、どうしてそう言われるのかと。

改めて考えてみると、私の育った環境で培われた「時間があれば読書するもの」という習慣は他の人にとっては非常識であり、読書好きでもない人からすると「強制されてもいないのに読書するなんてえらい」となるのでしょう。特に今はインターネット、youtube、スマホゲームなど時間を潰せるものが豊富な時代。そんな中での、あえての本。

ファッションやメイクに疎い私が、いつも流行りのファッションに身を包んでお洒落している人を見ると「すごい」「ちゃんとしてえらい」と感じるのと同じなのかもしれません。ちょっと違うかしら。

読書が嫌いな人も、好きだけど読めない人も、色んな人がいます。深い意味はなく褒めてくださっているだけだと思うので、いつの日か居心地悪くならず、さらりと流して自由に職場で読書できる自分になりたいです。

今の職場ではできていませんが、休憩時間に読書すると気分転換できるうえに、続きを読むために早く仕事を終わらせようとして業務効率も上がるので、良ければ試してみてください。

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