杉山日那子

カリフォルニアで国際人権法を教えながら表現の自由とプライバシーのアドボカシーをしていま…

杉山日那子

カリフォルニアで国際人権法を教えながら表現の自由とプライバシーのアドボカシーをしています。法曹有資格者(日本、NY州)。慶応(法学部政治)、一橋法科大学院(未習)、米国コロンビアロースクール(LL.M.)卒。

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LGBTQI+の方の表現の自由に関する近時の欧州人権裁判所判例2つ:審査密度を高めた「多元的共存、寛容さ、寛大さ」というコンセ…

1. はじめに昨月、本記事のタイトルで欧州の弁護士向けにセミナーを行い、その準備のためにいくつか欧州人権裁判所の判例を読んだのですが、事案はどれも興味深く、いくつ…

杉山日那子
6か月前
LGBTQI+の方の表現の自由に関する近時の欧州人権裁判所判例2つ:審査密度を高めた「多元的共存、寛容さ、寛大さ」というコンセプト。

LGBTQI+の方の表現の自由に関する近時の欧州人権裁判所判例2つ:審査密度を高めた「多元的共存、寛容さ、寛大さ」というコンセプト。

1. はじめに昨月、本記事のタイトルで欧州の弁護士向けにセミナーを行い、その準備のためにいくつか欧州人権裁判所の判例を読んだのですが、事案はどれも興味深く、いくつか素晴らしいパンチラインも含まれているので、忘れないうちに書き留めておこうと思います。裁判所は、重要な問題について、民主主義に不可欠の特徴で、欧州人権条約に内在するとされる「多元的共存、寛容さ、寛大さ」(the pluralism, to

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