Tips3.作りたての良い気分を定着させる方法
あれはもう2万年くらい昔の話でしょうか。私が大学で写真を学んでいた頃、時代はまだデジタルに切り替わる前でした。なので大学の実技では暗室作業の練習をしたものです。
写真のプリントには、現像→停止→定着というプロセスが必要です。露光させた印画紙を現像液に浸し像を浮かび上がらせる。次に停止液に浸して現像の進行を止める。最後に定着液に浸して、像を固定させる。そこまでやれば、印画紙を暗室の外に持ち出しても大丈夫。
……せっかく学んだそれらの技術をまるで使っていない現在の私ですが、知識は地味に役に立っています。それというのもですね、実は良い気分をキープする秘訣って、この現像のプロセスとほとんど同じなんですよ。
体にスイッチを入れて、なんとなくの「良い気分」を浮かび上がらせる(現像)。次に、これくらいの気分がベスト!というところでストップする(停止)。そしてその気分をずっとキープできるように、定着させる。
ね、おんなじでしょう。(ちょっと強引)
Tips1とTips2で紹介した方法は、いわば現像から停止までの作業となります。そして今回紹介するTips3は、「定着」の方法です。Tips2の最後(鏡を見て…の部分)で「停止」した気分をしっかり定着させて、暗室(自宅)から出ても大丈夫なようにしなければなりません。
では、ここで定着液に当たるものとは、いったい何でしょう?それは、
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