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現役編集者が、「 #ウェブの面白い文章 」を50日かけて5本選んでみた。−3−

はじめまして(の人にも読まれたら嬉しいです)、編集者の滝啓輔と申します。普段は講談社のウェブメディア「現代ビジネス」「マネー現代」の編集をしています。

このnoteは、僕が今やっている「 #1000日チャレンジ 」についての記録です。50日ごとに「まとめ」を書いていて、今回が3回め(101日から150日まで)です。

僕の「 #1000日チャレンジ 」の内容とルール

「そもそも何で #1000日チャレンジ やっているの?」「どうしてこの内容にしたの?」という答えは第1回に書いてるので(長文です…)、もし興味のある方はご覧ください。

いちおう、ここでもポイントだけ拾って書いておきますね。

・僕の「 #1000日チャレンジ 」は<独断と偏見で「 #ウェブの面白い文章 」を1日1つシェアする>ことです。
*普段は以下のようにTwitter(100日目をリンクしました)と、後述するスプレッドシートに記録しています。

・「面白い文章」は個人的に、以下のように定義をしています。

・くすっと、あるいは声を出して笑えるものはもちろん「面白い」
・自分が想像もつかなかった事実、考え方を教えてくれるのも「面白い」
・本来の面白いと外れていても、どうしても読んでほしい文章も「面白い」

・「こういう文章は選ばない」という禁じ手も決めています。

・自分、あるいは自分の所属する編集部が関わった文章は選ばない
・自分の担当した書き手、近しい人の書いた文章も、極力選ばない

・毎日、ニュースサイトから個人のブログ、noteまでなるべく幅広くチェックするようにしていますが、もちろんウェブという大海のごくごく一部しか見られていません。ご容赦ください。

はい、ここまでが前置きです(noteにコピー機能つきませんかね、ここまでテンプレで…)。読み疲れた方は一息入れてくださいませ。

2019年10月11日〜11月29日までの「 #ウェブの面白い文章 」5本

この時期は年末進行の影響があり、なかなかその日の記事をその日中に選ぶことができなかったです(今も10日分ほどズレあり)。

選ぶ時期により、どんな文章を選ぶかもだいぶ違いがありますが、この50日分では「切り口のユニークさ」を重視したものが多かったです。

では、独断と偏見で選んだ5本を。

①気が狂ったようにヒットしている『愛がなんだ』、カットされたポスターのシーンと、なぜ大ヒットしているのか、ヒントは「金麦」にあった。

これはもう趣味の一本。選定時期のだいぶ前にアップされた記事ですが、この時期選んだのは、早稲田松竹で遅ればせながら映画「愛がなんだ」を見てハマり、ネット上でもいいから人の感想を知りたいとググりまくったからです。

読み返して恥ずかしいのは、僕がときおり熱弁する「カットされたポスターの画面」のことも、「中目黒に気後れするマモちゃん」のことも、「劇中でやたらでてくる金麦」のことも、すべて浅井さんの受け売りに近く…。あの映画の解釈面でガッツリ影響を受けた文章です。

ちなみに、早稲田松竹で行われたトークショーで今泉監督に直接カットされたシーンに聞けたのはよい思い出です。

②ダルビッシュ選手にもわかるようにGeForce RTX 2080 Tiの解説記事を翻訳してみる

これ、今でも覚えているのは、最初「ダルビッシュ〜云々」が<釣り>だと思ったんです。それくらい、彼と、この謎の「GeForce RTX 2080 Ti」(ていうGPU?)機具の関係がわからなくて。

ところが実際に、ダルビッシュ選手がこれに言及していて、そこをキッカケに原稿が始まっている。一生で何度も書ける類の文章ではないと思いますが、この「切り口」すごいなと素直に驚きました。

③ぼくの言葉なんかよりずっといい言葉があなたにはある

幡野さんの文章、本当に悩ましくて。というのも、毎回取り上げてしまいそうなんです。もうベストジーニスト的に殿堂入りさせたいくらい。むしろ、どう取り上げないか悩むくらいですが、こちらはやはり入れたいなと。

(会員登録していない人は)無料部分だと、回答部分の冒頭しか読めないと思います。でも、その中だけでも感じられる、幡野さんの思いやりを読み取ってほしいです。これだけ思い問いを受け止めるだけでも大変なのに。本当にすごい文章です。

④なぜ日本の新聞写真は心に響かないのか

こちらは自分の仕事に関係が深いのもありますが、素直に参考になりました。普段、記事をつくるとき、カメラマンの撮影した写真やフォトストックの画像を選んでいて、その一枚で印象ってだいぶ変わるんです。自分も「説明的な」写真を選んでないか、反省しました。

余談ですが、僕はこういう、その道のプロの方が自分の仕事について語った文章、大好物です。

⑤ケルベロスに去勢手術を施す考察

褒め言葉として受け取って欲しいのですが、本当「バカ」ですよね、この記事。でも、それこそ「その道のプロの方が自分の仕事について語った文章」として読みました。

バカげたことを、超真面目に書くと、面白い。

なにかの標語のようですが、本当にそう思います。逆に、真面目なことを超バカバカしく書いた文章もまた、面白いのかもしれません。次50本でそんな文章に出合えたらなと。

以上の5本のうち、1本でも読みたいなと思えるものがあれば幸いです。

なお、最後に自分が普段「 #1000日チャレンジ 」を記録しているスプレッドシートもリンクしておきます。

大体、深夜に更新しているのと、多少アキが出てしまって日付がズレている日が多いですが(まだ去年分が終わってません)、ご容赦を。残すはあと850日。その間、少しでも「 #ウェブの面白い文章 」が話題になればと思っております。

蛇足ですが、2020年は「健康」「婚活」「アウトプット」を大事に(仕事もしますが)生きていこうと思います。それら分野の耳寄りな情報/文章ありましたら、ツイッターにでも、よろしくお願いいたします。

#私の仕事

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