ChatGPTでブログを書くための必須知識8選
どうも。Webコンサルタント・デザイナーの滝口です。
お客さんに対する、ブログ・オウンドメディアのChatGPT活用の指導をはじめて数ヶ月が経ちました。その経験から、「ChatGPTでブログを書くための必須知識8選」をまとめてみました。
ちなみに、基本的な記事の書き方の流れは、下記の私の書籍『ブログの書き方 超入門』で解説している書き方をもとにしていますのでご了承ください。
とはいえ、それほど特殊な書き方ではなく、下記のようなわりと一般的な書き方です。
A)キーワードを選定する
B)検索意図・ターゲット(ペルソナ)等を定める
C)記事の構成を考える
D)上記をもとに本文を書いていく
では、「ChatGPTでブログを書くための必須知識」を1つずつ解説していきましょう。
※このページで使用するChatGPTは、有料版のChatGPT plus ですのでご了承ください。無料版だと精度は下がります。
(1)前提:まずはとにかくコンテンツの作成力が必要
まずChatGPT活用の大前提になりますが、記事の作者にコンテンツ力がないと、はっきりいってうまく活用できません。
作業の効率化が図れることは間違いありませんが、その程度は誰でもできるレベルで、とくにいいコンテンツに仕上がるかどうかとはあまり関係なく、いいコンテンツに仕上げるにはどうしてもそもそものコンテンツ力が必要になります。
たとえば、記事作者にコンテンツ力がなかった場合、ChatGPTが生成してくれた文章が、コンテンツとしていいものなのか、微妙なのか、全然ダメなのかが判断できません。ので、生成されたもののファクトチェックをするぐらいが関の山で、総合的なコンテンツとしての良し悪しを判断できないことになります。
また、コンテンツ力がないと、コンテンツ作りのポイントが分からないので、なかなかChatGPTにうまく質問ができない、という問題もあります。
ですから、とにかくまずはご自分のコンテンツ力をしっかり身につけることが必須の条件になります。コンテンツ力不足の場合は、まずは基礎的な知識を仕入れ、実地でコンテンツを作成してコンテンツ作成レベルを上げましょう。
つまり、ChatGPTにどんなことを質問してどんな答えを引き出し、コンテンツのどこにどう組み込んだらいいのかを判断する力がなによりも重要になってくる、ということです。
そのうえで、各パートをChatGPTに任せ、それを編集・監督する、というニュアンスの作業になります。
(2)キーワード選定はそれほど得意ではない
A)キーワード選定
B)検索意図・ターゲット(ペルソナ)等を定める
C)記事の構成を考える
D)上記をもとに本文を書いていく
上記作業のうち、「キーワード選定」は、ラッコキーワードやキーワードプランナーなどのツールを使用するのが一般的かと思いますが、これらのツール以上にChatGPTがキーワードを選定できるかというと、実際にやってみた感じ、そうではありません。
ChatGPTは、CV率が高いキーワードの傾向などはだいたいの知識を有しているようではあるのですが、それも一般論レベルの知識なので、やはりキーワード選定は上記のツールを使って選定し、月間検索ボリュームなどを詳細に見定める必要があります。
キーワード選定では、まだまだChatGPTはメインのツールとしては活用できないと思っていいと思います。あくまでも補助ツールという感じです。
ちなみに、ChatGPT自身に、キーワード選定ツールとしてChatGPTを使う方法を尋ねたところ下記のような返答が返ってきました。
このように、候補を出してくれはしますが、最終的にはキーワードプランナーなど他のツールを使って詰めるようにChatGPT自身も勧めています。
(3)キーワード選定以降のChatGPT活用の考え方
次に、キーワード選定後の考え方です。
B)検索意図・ターゲット(ペルソナ)等を定める
C)記事の構成を考える
D)上記をもとに本文を書いていく
これらの作業の流れによって、BからDにかけて、記事の全体像からより詳細な内容まで、徐々に情報の解像度を上げていくことになります。
はじめは、ざっくりとしたターゲットやゴールなどの全体像・記事の骨組みを考え、それから見出し、見出しごとの内容を具体化した後、それぞれを実際に詳しく執筆していく、という流れです。
この流れの、どこをChatGPTに任せるのがいいかですが、基本的な考え方としては、解像度が低い作業、つまり、ざっくりと記事全体のプランを練ったり、記事のタイトルを考えたり、見出しを考えたり、という作業はChatGPTが得意としているところで、逆に、詳細を詰める段階や具体的な内容に踏み込めば踏み込むほど不得意な領域になる、という感じです。(不得意と言ってもかなり優秀ではありますが…)
ですから、
・検索意図を定める
・記事のターゲットを定める
・記事の構成を考える
・記事の骨組み、小見出しを作成する
・小見出しごとの内容の概要を考える
このようなパートを生成させることに特に向いています。
これらを大まかに出してもらい、記事のアウトラインを作成してから詳細を手書きで詰めるのもいいですし、さらに本文を個別に生成させ、それをブラッシュアップする、というのでもいいでしょう。
いずれにしても、解像度が低い作業が特に得意であり、解像度の高い、具体的で詳細な作業は比較的得意ではない(手を加えて整えたりといった作業がより必要になる)と考えるといいと思います。
(4)検索意図・ターゲットを定めるのは得意
ということで、検索意図とターゲットを定めてもらいましょう。
このように、かなり得意ですね。
キーワードによってはマニアックすぎてダメなこともあるかと思いますが、概ね任せることができそうです。
(5)ページタイトルを作成するのはめちゃくちゃ得意
このようにめちゃくちゃ得意です。
これが無料であっという間に生成できてしまうのですから凄い時代になったものです。
これらを客観的に眺めて、適宜ブラッシュアップして使用しましょう。
(6)ページ構成、小見出しを作成するのももちろん得意
これもやはり得意ですね。
ここまでは非常に役に立って作業が効率化するので、お勧めです。
(7)本文は…?
次に本文です。部分的に生成してみました。
※ちなみに、本文は、ジャンルによって得意不得意がけっこうまちまちで、ぜんぜんダメなジャンルもあることをご了承ください。
一見、非常に良さそうな内容がでてきましたね。これで不得意なのか?と思えるほどめちゃくちゃ優秀のように感じます。
が、これをそのまま使用していいのかどうかは微妙です。
まず、ここに書かれていることについてのファクトチェックが必要であることはいうまでもありません。この自信満々で有能そうなイメージに流されてそれを確認しないと、大変なことになるかもしれません。
ときどき、まったくのデタラメが混じっていることがあるので注意が必要です。(特に無料版を使う際はもっと精度が低いので注意してください。)
それを確認するのは結構骨の折れる作業です。
あなたがその道の専門家で、読んですぐに間違いに気付けたり、修正できたりするようであればスムーズに文章を完成させられるでしょうが、そうでない場合はかなりググる必要が出てくることになります。
手書きで書いたほうが早い場合もあるでしょう。
(8)ここからが勝負の分かれ目
以上のように、本文もかなり優秀な文章が生成できます。(あくまでも有料版のChatGPT plusの話です。)
ここまで見てきて分かったように、ある程度コンテンツを作った経験があれば、結構簡単に記事が出来上がります。
「誰でも簡単にできる」と言ってしまってもいいかもしれません。
ということは、逆に言いますと、ここまでは誰でもできるので、今後は、この水準からどれだけ人間が手を加えて(もしくはさらにChatGPTを使用して?)オリジナリティや、わかりやすさを追加できるか、の勝負になってくることはいうまでもないかと思います。
もし、ChatGPTに依存した内容のままだと、そもそもユーザーはそんなブログを読みにくる必要はなく、直接ChatGPTに聞けばいい、ということになってしまいます。
今後、BingやGoogleの検索エンジンには遅かれ早かれ自然言語処理AIが搭載され、通常の検索結果以外にAIによる回答が検索結果画面に表示されるようになりますので、AIに聞いたのとブログ記事の内容が遜色なければ、ブログにアクセスする必要がなくなってしまいます。
ですから、AIには真似のできない分かりやすさやデータなどを加味する必要が出てくるわけです。
たとえば、図解を追加したり、動画を追加したり、といったわかりやすさの強化でもいいでしょう。
また、既に何処かに出回っていない独自のデータから信憑性を強化したり、独自の事例を追加したり、インタビューや取材から記事を強化したり、という実地での活動とリンクさせるという手もかなり有効な表現手段になるでしょう。
すでに一部ではそのようなAIに真似のできないコンテンツ強化の方向に舵を切っています。
そのように、とにかくChatGPTに普通に質問して得られる水準の記事レベルが出発点であり、そこからいかに独自の色を加えられるか、わかりやすくできるか、競合の真似できない記事にできるか、という表現の仕方の工夫が今後の決め手になるというわけです。
それを実行に移すには、はじめに書いたとおり、やはり、高いコンテンツ力が必要になってきますね。
以上が、ブログでChatGPTを活用するための8つの必須知識となります。
もし、ブログ・コンテンツ作りでお困りでしたら、私に直接ご相談ください。
それではお読みいただきありがとうございました。
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