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【読む焚火その6】「世に絶えて桜のなかりせば、
春の心はのどけからまじ。」
ですねえ。
下記引用のようなことであるなあ、と思っていまして。
たまたま見た「くるり」のnoteから。
「くるり」は小便臭い青二才の頃から大好きだけれども、僕は「くるり」ではないので、焚火の場を営んだり仕事したりしながら、太字みたいなことを誰かに伝えようとしているのだよねえ、多分、と思って。
“私を含め、多くの音楽家たちはそんな小難しいことばかり考えながら音楽を作っているわけではありません。ざっくり説明すると、パッと桜が満開になった瞬間とか、ふとひとり夜風に吹かれたりとか、そんな感覚を音楽に変えているだけなんです。 ただ、それをどんな風に音楽の具体に変換するかというと、春っぽい陽射しを表現するためにスネアドラムの2KHzを強調してみたり、maj7や減5度の和音を使ったり制作過程においてあらゆる試行錯誤を試みます。私は普段、割とそんなことばかり考えて生きています。”
夏目漱石が、
「I love you」を「月がキレイですね」って和訳した、っていう有名な話があるじゃないですか?
焚火から帰っていく人たちが、
みなさん口々に、
「幸せだった」
「幸福でした」
って言うのって、
夜風、とか、月あかり、とか、星の瞬きとか、川のせせらぎ、とかさ、浴び倒すからでもあるけど、それもそうなんですけどね、
同時に自分の中に、「I love you」を感じていくからなんだと思ったんですよね、それぞれの「you」へ。
本当に、桜なんてものがなければ、なんと穏やかな気持ちでいられることか。
だけども、
「そんな穏やかな気持ちなんかいらねーぜ!」
「おれたちは生きているんだぜ!」
と、(多分)全力で「I love you」を叫んだ在原業平に、時空を超えて、「いいね!」を送りたいと思っている、僕は。
大体、いつも、この時期。
春だねえ。
写真は、友人から頂いた焚火みたいにパチパチなるキャンドルですよ。
では。
「仙台たき火ティー」
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