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飯田線秘境駅号 2023Autumn

1.飯田線秘境駅号とは

鉄道愛好家の1人が、「周辺に人の暮らしの気配がなく、立地的にも鉄道以外で向かうことが難しい」駅を『秘境駅』と呼びはじめた。

天竜川に沿って、愛知県・豊橋駅~長野県・飯田駅~長野県・辰野駅の195.7km、94駅あるJR東海 飯田線。
今回乗車したのが、豊橋~飯田間(上り:飯田→豊橋)を走る臨時急行「飯田線秘境駅号」。
各駅停車のみしか止まらない駅に停車し、『秘境駅』に途中下車することができる。
下り・上りで停車駅が違うのと、途中駅で下り・上りとすれ違うので、両方乗るとなるとハードルが高い。

「青空フリーパス(2560円)」というお得な企画乗車券があり、往復すると5000円ほどかかるが、この乗車券を使うと半額で済む。
ところが豊橋駅の新幹線改札の券売機は長蛇の列、窓口もダメ、在来線券売機では発売しておらず。

・乗り換え時間が15分弱で特急伊那路1号に乗らないと全ての旅程が崩壊。
・1ヶ月前から購入できるが、東京側では発売していない。

時間もないなか、豊橋駅新幹線乗換改札口に行ったものの、窓口氏の対応は「JR東海の社員としての対応は満点」だが「お客さま対応は0点」。
窓口向いてないから、新幹線ホームで立ち番したほうがいいと思ったのは言うまでもない。
とりあえず特急に乗り、結果としては飯田駅で購入できた。
一つ言えるのは「買えたら、そもそも係員のところに尋ねたりしてない」

豊橋〜飯田間の大まかな地図
飯田丘のまちフェスティバルマスコットキャラクター「ナミキちゃん」
社員総出でお見送り
飯田線秘境駅号 ヘッドマーク

去年の12月に発売された「373系ミニミニヘッドマーク」に、本物と同じ柄が収録されている。「ムーンライトながら」がないのは残念。

実車と同じ柄のミニヘッドマーク
前面

2.昼神温泉

飯田駅からバスで30分、昨年開湯50周年を迎えた阿智村にある昼神温泉。
実は、昼神温泉がもしかすると❝存在しなかったかもしれない❞というお話。
元々、旧国鉄中津川線の建設(結果的に計画が廃止)の際に、トンネル工事で掘り当てたのが始まり。
つまり、中津川線の計画がなければ温泉を掘り当てる機会もなく、未だに眠っていた可能性があったかもしれない。
以前も紹介したVtuberの天沢つぐみさんが、4:25~14:25で昼神温泉についてレポートしているので、ご覧ください。

3.千代駅、金野駅

「駅名標に触ると金運が上がる」とささやかれる駅。
本当かどうか知らないw
周りに道と言う道はない。
徒歩20分以内に「GAKU金野キャンプフィールド」というキャンプ場がある。
金野駅の1つ手前が「千代駅」
ここも「千年の繁栄を願う縁起のいい駅。 その駅名標に触れるとご利益がある」とささやかれている。
「ちよ、きんの」を早口でいうと「ちょ、きん」→「貯金」と聞こえるらしく。
後述するが、千代→金野の乗車券を車内で購入した。

道なき道の先に駅がある
特急は通過するので、特急車が止まっているのは新鮮
街灯もなにもない

4.田本駅


泰阜(やすおか)村の村内へ出るには、山道を徒歩で越える以外手段がない。
ホーム降りて、人1人通れる階段を昇って、村へ続く山道に出る。

駅から山道を抜けると街に出る
山道へ続く道中の上から撮影(拡大)
山道へ続く道中の上から撮影。向かって右側の山を越えたところが村内
階段からホームへ降りるところ
ホームに近づいてきました

5.為栗駅

長野県道430号線の道に出るには「天竜橋」という吊り橋を渡らなければならない。
周囲の集落は平岡ダム完成により水没した。
橋を渡ったところに「信濃恋し」という名勝がある。

橋を渡って細道を抜けると長野県道
向かって、右側に進むと「天竜橋」がある
目の前は天竜川
停車駅が収録されていると思われる記念プレートが最後尾にある

6.平岡駅

天龍村の中心駅、平岡駅
ここでは、村内のNPO法人等が出店をだしている。
「いいてつ倶楽部」という有志団体が出したクリアファイルと、「ツメモガキ」というところが出店して「えごまクッキー」を購入。
塩っ気もありつつ、クッキーの甘味もあり食べやすく、あっという間になくなった。
オンラインショップもあるので、ご興味ある方はぜひ。

出店もある
エゴマクッキー
エゴマクッキー
長野県マスコットキャラクター「アルクマ」と秘境駅号

7.中井侍駅

「中井侍銘茶」という独自ブランドを開発。
巷に流通していない稀少なブランド茶、ネット通販やふるさと納税で入手できる。

駅、上の方には茶畑と思われるところも見受けられる

8.小和田駅


ここから静岡県でかつ浜松市最北端の駅
1993年の皇太子徳仁親王と皇太子妃雅子の結婚の折には、駅名が皇太子妃の旧姓である小和田(おわだ)と同表記であるとして、恋愛成就にあやかろうとする人々で賑わった。
佐久間ダム完成に伴い川沿いの集落は水没し、かつて15分ほどのところに一軒あったが、現在は40~50分ほど登った先にある塩沢地区の数軒のみ。

列車は1日8~9本
駅へ行く道が分からない

9.S字カーブ~浦川駅~豊橋駅へ

城西~向市場駅間にある「第6水窪川橋梁」のS字カーブを通過し、浦川駅に停車した後、車両製造工場の日本車輌がある豊川駅を通過し豊橋駅へ。
平井信号場~豊橋間は、線路を名鉄と共同使用する。

「第6水窪川橋梁」のS字カーブ
浦川駅 下り列車と交換待ち
豊橋駅 名鉄と顔合わせ

沿線は鹿などの動物も出てくるので・・・
「乗車券のみで楽しめる」
「飯田線サファリパーク」
というパワーワードwww

そして、約5時間秘境駅に寄りながらの旅は終了。
夕飯にファミマでパスタ買って、新幹線車内で食べようとしら箸もねぇフォークもねぇ!で、そのまま家に持って帰ってからいただきました。

10.スタンプと乗車券

今回のメインとして「豊橋運輸区」のこの列車で、指定券に押印していただけるスタンプが欲しく。
磁気券だとにじむので、前日に小海駅まで行って❝紙の券❞を準備。
そして「貯金」して金運が上がることを願い「千代→金野」の乗車券を購入。
また来年走るときは飯田に向かう便に乗ってみたい。

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