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シャニマスの話『実装前の「ノクチル」の印象』

タイトルが全てで、この記事では『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の話をします。

シャニマスも4月24日に2周年を迎えることとなり、昨年と同様に新アイドルユニット「ノクチル」が追加されることとなった。

実装前の今は、キャラクターのプロフィールとPV、ちょっとしたコミュ(お話)、Twitterの4コマというわずかな情報であーだのこーだの考え、期待をふくらませるほかない。

本日(というか昨日)発表があり、4月3日の12時にノクチルの一人である浅倉透が実装、配布されることが確定した。
つまりノクチルについてあーだのこーだの言える時間はあと僅かだ。こりゃ何か書き留めておかないとソンだぜ!と思い筆を取った。

ちなみに、オモコロのライターとして著名なダ・ヴィンチ・恐山さんが同様のことをやっている。ぶっちゃけこれを見て、ストレイライト実装前に感想を書いておらず後悔したことを思い出したのも理由として大きい。

とてもいい文章なので、「うわ!これから私が感想書く意味あるか!?」と一瞬思ってしまったが、あくまでこれは自分の感想をあとから見返すための試みなのだ。
よって、記事の面白さは度外視しているので、寛大に見ていただければ…(予防線)

シャニマスは「文脈」を重視するゲーム

まず前提として私はシャニマスは「文脈」を重視し、「記号化」に反抗しているゲームと捉えている。ここで言う文脈とは、そのキャラの背景と行動の間に存在する関係性のことだ。

限られた描写の中でキャラをわかりやすく描こうとする場合、まず「中二病」や「ツンデレ」といった記号を表現するための描写をまず行うことが多い。その上、得てしてそうした性質を持つことに理由をつけたりはしないことが多い。実際、物語を描くにあたってはそれで必要十分だ。ヘタにキャラクターの解像度(ディティール)を高めようとすると読み手の読解を困難にしたり、キャラが薄いように感じられたりする。なにより文量がかさむ。

しかし、現実の人間の行動や思想にはそこに至るまでの道筋が存在している。たとえばその人物には過去があったり、生まれついて持った考え方のクセがあったりする。それらの内的要因と、その場の状況や相対する人との関係などの外的要因が絡まった結果が「行動」として発露される。

私が文脈、コンテクストという言葉を使う時、概ね上記のような「道筋」のことを指している。

ここを重視しようとすると何が起こるかというと、感情の機微やバックボーンを伝えるため細かい描写が増えていかざるを得ない。キャラクターの解像度が上がり、現実の人間が持つ解像度に近づいていく。それは「ツンデレ」や「中二病」といったいわゆる「属性」「記号」のような表現で表現することが困難になっていくことに繋がる。もちろんこれにメリットデメリットが存在するが今回はそれについては割愛しよう。

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ノクチルはその記号化への反抗を体現したユニットに見受けられる。ユニットとしてもそうだが、メンバーひとりひとりを一言で表すのがなんとも難しい。「水」「透明」「幼馴染」というキーワードがあるが、透明感というのは実にふわふわしたワードであるし、幼馴染という割には仲良しこよしという雰囲気でもない。まさに水のような掴めなさがある。

さよなら、透明だった僕たち」というキャッチコピーには多分おそらくあんまり意味はないと思うが、「ただの高校生」が「アイドル」になることを意味しているのだろうか。ありふれたものではなくなるとか、飾らないものではなくなるとか、そういう意味で。

ちなみに私は直感的に「なんか4人で死体を埋めるエピソードが似合うな」と思った。アイドルユニットに向ける感想ではないな。ごめんなさい。

ここからはメンバーの印象について書く。

浅倉透

凛とした雰囲気で4人の中で一番掴みどころがない。プロフィールに「誰もを惹き付けるオーラがある」などと書かれているがこれだけ顔が良ければそれもそうだろうと思う。おおらかな性格ということから、おそらく常に落ち着いて堂々としているため、有無を言わせぬ雰囲気を纏っているタイプだろう。カリスマがある。

ユニットのリーダー的な存在だろうし、アイドルになると言い出したのは彼女かも?と思っている。スカウトされたにしろオーディションを受けたにしろ「やる」と決めたら真っ直ぐやるだろうし、親しい友人を巻き込んでしまう力もあるのだろう。当人は巻き込んでいる自覚はなさそうだが。

反面、既に完成されている人物ともいえるので、それがアイドルものというストーリーでどう変化するのか、あるいは「変化しない」ことが描かれるのか…。WING負けても平然としていそうにも感じる。

思い出して」という意味深な言葉が誰に投げかけられているのかも不明であるし、仮にプロデューサー宛だとして心当たりはまったくない。多分一番考察されている子だと思うので、これも山程言われていると思うが、仮に幼馴染アイドルユニットというのが「プロデューサーと幼馴染」という意味を含んでいるのであればこれまでにない事になるだろう。アイマス史上初なのでは。

樋口円香

斜に構えている系のやつだ。オタクが好きそうなやつ。プロデューサーにツンケンしているタイプというより、周囲にも自分にも冷めた目を向けているタイプだと思う。「~でしょ、常識的に考えて」みたいな感じ。やる夫じゃなくてやらない夫。

自分はこういう「世界への諦念」を持っているようなキャラクターが好きで、それはおそらく自分がそうだからだろうと思う。シャニマスがアイドルものである以上、アイドルとして頑張ることでその諦念が薄れ、やがて夢や希望を抱いていく…というストーリーになるのは想像に難くない。そうなった後にそれを問われても「いや、別に、アイドルとしてアタリマエのことですけど」みたいなことを言うんだろうけども…(しかし、当人にとってそれは勇気ある前進であるはずだ)。4人の中で一番物語の予想がつくので、そこを裏切ってほしい気持ちは少なからずあったり。

あとこういうビジュアルと性格のキャラはロキノン好きなイメージが凄くある。サインがカタカナなのもそれっぽさに拍車をかけていると思うんだけど、これは自分の偏見なのか邦ロック好きあるあるなのか気になる。いや、ロキノンって言葉が死語かもしれない…

浅倉さんとの関係として、互いに「浅倉」「樋口」呼びであることが発覚しているが、これは全く解釈通りだった。おそらく初めて会ったときからそこをアップデートする必要性をお互いに感じていないのだろう。これは仲が進展していないとかそういうことではなく、お互いの存在がお互いにとっての当たり前であり日常なので、特別な呼び方や気遣いが要らないという意味。

福丸小糸

ユニットの緩衝役であり表面上のブレーキ役は間違いなく福丸さんだろう。4コマの時点でツッコミを入れたり場を和ませたりしているし流石にここは間違いないと思う。プロフィールにも世話焼きであるという記述もあるが、「私がいないとダメなんです」というセリフがあり、そこに自覚的なのはちょっとおもしろいなと思った。

正直、他の3人がこういった人物ならば、福丸さんのようなタイプがいないとチームとして成立させるのが難しくなるので、彼女の人物造形は必然的なものだと思う。

樋口さんも明らかに常識人タイプなのだが、彼女は我関せずというか「触らぬ神に祟りなし」なタイプなので調整に動いてくれないし、彼女にツッコミを任せていると場がどんどん冷えていくのが予想される。そうなると会話の回転にも限界が出てくるため「真面目で世話焼きでちょっとドジでオーバーリアクション」な子が必要になってくる。ピースの欠け方から逆算して作られた人物だ。

その分、ピースとして求められる役割とは別にある、彼女自身の個性やバックボーンがどんなものになるのかは4人の中で最も予想がつかない。緩衝役であることに自覚的なことから、逆に、「4人の中での1人ではなく、福丸小糸という1人のアイドルとしての自立」が描かれるのだろうか?

市川雛菜

ひななさん。まず名前がすごい。名前一発でキャラのイメージが想像でき、実際そこから外れてこない。一人称も「ひなな」だ。超絶陽キャ。

ふわふわしているが自分自身に強固な自信を持っているタイプなのは間違いないと思う。自分が間違っているのではないか、失敗したのではないか、ということはあまり考えないし、いい意味で自分が大好きな人なのだろう。それはそのまま我の強さとして現れている。

浅倉さんもそういうところがあるが、彼女はそういうことをひけらかさないというか、言葉少なく行動や態度で示してしまうタイプに見える。そもそも自分の魅力や我の強さにも無自覚的だろう。言われれば気づくと思うが、「だから何?」といった態度をとるタイプ。

反面、ひななさんは自分の魅力に自覚的だ。自覚的だからこそ自信満々に、気ままに振る舞っているのだろう。そんな彼女が浅倉さんを尊敬している描写があるのはとても納得がいく。形は違えど二人の性格というか性質はよく似ているのだから、自分が好きなひななさんが自分に似た性質の浅倉さんを尊敬するのは道理だろう。

ストーリーはおそらくその「強さ」で周りを振り回すのか、はたまたその自信を折られてしまうのか……なんにせよ彼女のそういった強さにまつわるエピソードになると思う。WING負けてもヘラヘラしてるのかどうかがかなり気になるな。

まあ色々書きましたけど

全部妄想なので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

実際どうなのか楽しみですね。怖いですね。あと7時間しかないのも怖いし私起きれるのか?

【4月6日追記】
全員分Pアイドルが実装されたらまた感想をまとめようと思っています。

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