誰も言わない日本の本当の衰退の理由

 結論から書くと
・老害しかリーダーになれない
・間違ったフェミによる少子化

 この二つになるのだが、これの原因を詳しく解説する。

 まずは老害問題から行こう。


1 年功序列(年齢序列)
 およそ太古の昔、人間が狩猟採集民であった頃、この考え方は合理的であった。長く生きているというだけでそれだけのサバイバル能力ー頭と行動力、慎重さがある事の証明になったからである。

 しかし農業が発明され、財の蓄積が出来るようになると家というものが強大な力を持つようになり、家の力が強ければクソ馬鹿でも長く生きていけるようになった。

 さらに貨幣経済が発達し、産業革命が起こって財の蓄積による富のさらなる創出が容易になると、長く生きている=有能なんて事は全くなくなってしまった。そして20世紀の医療の発達である。

 自然が厳しい所、戦争が激しかった所、遊牧民ではこの年功序列の害悪に古代ー中世初期に気付き、これを廃止するべく一神教を開発して徹底的に叩いた。

 ところが日本では何故かこれらの社会的規範が未だに狩猟採集時代のままなのである。ちなみに鎌倉時代は族滅が多発した事からわかるように、年功序列も、下記の権威主義も強いものではなかった。



2 権威主義
 武士の発生と共に武家社会になり、各家がその権威を競うようになる。上述の通り鎌倉時代はそんなもの名目だけで、「やっちまえこのやろー!」みたいなのが多発していた。

 続く室町時代は天皇が二分するというとんでもない事態で、権威なんかあってないようなものであった。応仁の乱を見ればわかるように、THE・グダグダである。同じ家でも兄弟や親子、親戚同士の内乱が相次いだ。

 そして戦国時代から安土桃山時代、ここも下剋上なんて言葉が流行していたように、権威なんてテキトーなものであった。問題は次の徳川幕府である。

 徳川幕府は治世のために徹底した権威主義を日本中にばら撒いた。家同士の格を厳しく取り決め、下の者が上に絶対に逆らえないようにした。上が下を裁くのはお咎め無しだが、逆は徹底した処罰を受ける。

 これは忠臣蔵や水戸黄門を見ればわかるだろう。そして権威主義と中抜きは密接に関係している。権威主義が発達すればするほど中抜きは容易になるし、中抜きをするために権威を作りたがり、それに入りたがるという悪循環。中世の荘園社会でも中抜きはあちこちに見られた。今の日本ははっきり言って中世のフランスもびっくりするくらいの権威主義社会である。


3 敬称
 どこの国でも敬称はある。権威主義のためである。しかし日本ではそれが複雑化し、かつ異常な数になった。というのも前述の年功序列を守るためである。

 企業内なんかでこの例をよく見る事が出来るが、年下の能力ある奴が年上を抜いて出世などありえない。だからわけのわからん役職を作って名目上でも年上の人間を上にしておく。ただそれだけのために生まれた敬称が沢山ある。

 そしてこの敬称は権威をはっきりと固定する。わかりやすく言うと今までさん付けで呼んでいた人間を名前呼びすると怒る。一度固定されてしまった権威は一生付いてまわる。敬称を一度つけてしまったらもう後には戻れないのである。

 この敬称文化が年功序列と権威主義に拍車を掛ける。


4 敬語
 敬語は隷属するための、隷属させるための言葉である。そんなの関係ない、と抜かす人は試しに「今日から敬語禁止な」とやってみると良い。「先輩にタメ口なんてとんでもない」「後輩にタメ口きかれるのがムカつく」なんて人が八割以上になるはずである。特に前者のほうが多い。

 敬語は太古の昔から存在したが、主に氏族身分制度に依るものであり現在のような年齢=身分=敬語という使い方はされていなかった。上記の徳川家の統治に於いても家同士の格により敬語が使われており、年齢ではなかった。

 年齢=身分=敬語、という文化を最初に生み出したのは江戸時代の九州である。九州では個人間の年齢差で江戸時代から敬語が使われるようになったという記述がある。

 一説には明治維新で薩長連合のうち薩摩の連中がこの年齢=身分=敬語文化を持ちこんだのではないか、と言われている。これまでの身分制度の中では上位に居なかった薩摩の藩士達が自らの権威向上のためにこれを行った、という論説も存在する。

 ただこの頃の年齢=身分=敬語は今ほどはキツくはなかったようで、飛び級が当たり前だったせいもあって5歳差くらいならタメ語であったようである。

 1898年の民法により年功の特権が明文化され、これを機に年齢=身分=敬語が決定されたようである。このシステムは年齢が上の連中が有能だった世代では多いに有効に働いた。

 ところが時代が下って有能だった明治維新世代が死ぬと、無能がリーダーシップを取るようになり、その愚を極めたのは第二次世界大戦であった。士官の中に年齢が上というだけでそのポジションに居た連中が大勢居り、馬鹿な命令を下しては若者を戦死させていた。牟田口とかが良い例である。特攻隊を美談にしている馬鹿が大勢いるが、ただの年齢ハラスメントに過ぎない。

 日本人は小学高学年から年齢=身分=敬語を叩きこまれる。そして知らず知らずのうちに年功序列主義にハマっていくのである。これは一神教の国から見ると異常事態である。何で歳が一つ違うだけで、しかも場合によっては四月二日と四月一日の差だけでこんな身分制度が生まれるのか。


 まとめ

 老害しかリーダーになれないこの文化を根底から変えるには敬語と敬称、年功序列の廃止以外ありえない。それらがある限りどんなに若い人を起用した所で徒労に終わる。

 自衛隊なんかが良い例である。防衛大出身の若いオフィサーの言う事を年配の現場の軍曹が聞かないどころか、虐めるなんて日常茶飯事である。確か最近そんな事件があったはずだ。

 体制派の馬鹿な奴は日本の自衛隊が強い、なんて信じているようだが、この年功序列体制がある限りそんなに強くないと思われる。現代の戦争はイラク戦争ではっきりわかったようにオペレーションシステムの戦いであり、情報と兵器をいかにしてリンクさせるかの勝負だからだ。

 オペレーションシステム同士がぶつかった瞬間、勝負が決まる。そこには迅速な意思決定が求められ、軍が指揮系統通りに正確に機能しないと勝負にならない。オフィサーが年下だから気に入らないなんてほざいている軍隊が強いとはとても思えない。

 日本の衰退は1898年の民法の時点ですでに決定していたことであり、今までそれをなんとか誤魔化していたに過ぎない。これはローマ帝国の崩壊に良く似ている。ローマ市民権を外部部族に発行して傭兵を得ていたというシステムそのものが欠陥だったのだが、ローマはそこから300年持った。

 日本の場合、一応なんとか年齢と能力がそこそこリンクしていたのが明治時代まで、大正でそれが崩れ始め昭和で完全崩壊、そして戦後の団塊世代が権力を握ると一気にマイナスとなった。

 少し調べればわかるがこの団塊世代は教員不足で教育のクオリティーが低く、彼等が若年層の頃の犯罪率はとんでもない。日本の歴史の中で一番駄目な世代であり、これらがリーダーシップを取った事によって日本の歴史にトドメを刺したとも言えるだろう。



 さて次は間違ったフェミについて解説しよう。

1 フェミニズムの二つの流れ

 始まりは言うまでもなく民主主義による女性の投票を認めよ、というものであり、これは女も男と同じように社会貢献しているのだから、政治に関わる権利を寄越せというものである。これ自体はまっとうな主張である。

 だがここからフェミニズムは枝分かれしていく。一つはジェンダーの壁を強制的に壊し、女も男と同じように働き、社会的責任を負い、家事等すべて男女平等にせよ、というものである。一般的にこれは「ラディカル・フェミニズム」と呼ばれる。

 これは家父長制度を否定し、ポルノを否定しているのが特徴である。男らしさ女らしさ、というものを否定し、「女」を売りにしている売春婦は男女平等のためにはけしからん!という主張をしている。筆者はこれを正当派フェミニズムと呼んでいる。これを実践しようとした国は旧CIS諸国と中国であった。

 前の記事で書いた通り、これらは失敗に終わる。特に中国では2010年頃までこれらのフェミニストが頑張っていたが、「無理」という結論に落ち着いた。

 さてもう一つのフェミニズムであるが、こちらは男女平等が実現できないのは今迄の男社会によって既得権益が為されており、女に政治的、金銭的なサポートがないから未だに性差が埋まらない、政治的、金銭的にサポートをしろと主張するグループである。これは一種の「女性優遇主義」であり、結果の平等を求めるグループである。アファーマティブアクションを要求するのもこのグループである。

 思想としてはリベラル・フェミニズムの一種となるのだが今現在世界で主流になっているのはこの派閥である。何せこの派閥は性差を利用して社会的責任や義務から逃れ、場合によっては男女平等を根拠に権利だけを求め、更に政治には結果の平等を求める事が出来るという良い所取りな事が出来るからである。筆者はこれを間違ったフェミニズム、もしくは糞フェミと呼んでいる。

 両者はどんな差があるのか、例を出してみよう。

 例えば会社の中でバーベキューをやったとする。正当派フェミニスト達は男と同じように準備をし、金を支払い、後片付けをする。

 糞フェミは「我々は女だから男が全額払え!」と金は払わない。「家事的なものを女に押し付けるのは差別だ!」と準備も後片付けもしない。女は特権階級だと思っているのだ。

 例えば会社の中で評価と昇進が行われたとする。正当派フェミニスト達は男と同じように評価され、昇進する。

 糞フェミは「私が女だから評価されない!」と自己の評価に下駄を履かせる事を要求してくる。また「この会社の管理職の男女比がおかしい!」などと難癖をつけて根拠のない昇進を要求してくる。しかし責任を取るのは嫌で「私女だから~」と責任からは逃れる。結果として課長補佐だのなんとか補佐だのめんどくさい役職が出来て、そこに就任した男が全部のケツを拭くハメになる。

 要はダブルスタンダードで甘い汁だけ吸おう、と考えているのが糞フェミである。


2 日本で糞フェミが主流になる
 これははっきり言って日本の男の責任なのだが、元々このような閉ざされた空間では若い女に異常に価値が出て、若い女が滅茶苦茶な要求をしても通る風潮がある。

 世界中それは同じであり、クソ田舎に行けば行くほどこの傾向は強まる。実際に東欧のクソ田舎やインドネシアのクソ田舎島、日本の離島なんかに行けば体験できる。

 このような環境に居る男達は外民族との接触が無く、自前の女達がめんどくさいことをほざき始めたらとっとと捨てて他から持って来れば良い、という考えがないのである。

 こうなるともう若い女天国である。いくら無茶を言っても性的資源を独占しているのだから通ってしまう。そしてこの女達が糞フェミ思想を持ったらもう理論武装も完了である。若い女は無敵の存在となった。

 もし日本人の男が、それこそ大航海時代の西欧の男達のように美女を求めて海を渡るような性格をしていたり、異民族の女を口説き落とすために言語を勉強するような熱心さを持っていたら、日本が糞フェミに占領されるような事はなかっただろう。

 だが実際の日本人の男は気が小さいのが多く、殆どは「しょうがない」と諦めて糞フェミを放置したのである。

 尚糞フェミの人生は大抵はこうである

10代で恋愛ごっこに夢中になる。何故なら恋愛市場に於いては圧倒的に若い女が有利であり、権力を握れるからである。前述の日本の環境も相まって、「自分達は特権階級」と錯覚させるのに充分な経験を与える。

20代前半でやたらと社会的な権威を持ちたがる。実際社会に出てみると思ったよりも責任や仕事がキツい。更に十代の頃のようにはモテないので甘くしてもらえる事もない。そこで原因を「従来の男社会が悪!」とし、自分が特別扱いされないのは今迄の男社会のせいだ!女のハンデを取り戻すために優遇しろ!と、糞フェミ理論と自分優遇を同期させていく。

20代後半で糞フェミ思想に転ばなかった同級生達が結婚していくのを見て焦っていく。ここから発展のパターンはいくつかあるのだが、どのパターンも男を敵と見なし、男には何をしても許されるだとか、何でも男が責任を負うべきだとか、全てにおいて男が金を払うべきだとか、事件が起きたら男が絶対悪だとか、人間としてちょっとありえない思想を持つようになるのが主である。

30代になって年収が頭打ちを迎え、むしろ下降していくのが大多数になる。周囲の糞フェミにならなかった同級生達はすでに子供が居て幸せそうである。人生が面白くなくて仕方がない。糞フェミ思想に染まらなかった女達に嫌がらせを始めたり、若い女を糞フェミ思想に染め上げて脚を引っ張ろうとしたりする。

40代になっていよいよ完全に男から相手にされなくなる。最早恋愛ゲームも性交も自分のほうが金を出さなければいけなくなる。糞フェミ思想に染まっていなければこの事態を受け止める事が出来るのだが、糞フェミ思想に染まっているのでこの現実を受け止める事が出来なくなっていく。優遇されるべき自分が、女が、このザマ……いよいよ男憎悪の方向は親族にまで向かう。

50代になると最早現実逃避しかしなくなる。多くは酒乱、ギャンブル依存。日本国外だとドラッグ依存。大抵これらの糞フェミはこのくらいまでで終わりである。身体をぶっ壊して死んだり、自殺したりする。死なない奴等は糞フェミを辞め、社会の隠者としてJRのトイレ掃除とかして生きていく。


3 糞フェミが主流になった結果
 言うまでもなく非婚化である。非婚なのだから子供も生まれない。よく少子化の原因に金がないから、を挙げる人が居るが全く正しくない。その理論で言うなら金持ち程子供が多く貧乏人ほど子供が居ない事になる。また発展途上国は少子化で、先進国は人口爆発となる。だが事実は逆である。

 糞フェミが勘違いしている事で最大の害は「女が結婚相手を選ぶ、女が結婚してあげる」などと考えている事であろう。だがラディカルフェミー正当派フェミがこれをのたまうのならわかるが、経済的に男に依存するのを前提としている糞フェミがこれを言う権利はない。

 結婚そのもの、それから結婚生活に於いて金銭的負担と社会的責任を思いっきりかぶっているのは男のほうである。ましてや糞フェミ自体、責任を男に被せている。当然義務と権利の法則で、男のほうに選ぶ権利があるのだが糞フェミは頑なに譲らない。

 要は「あなたに私の奴隷になる権利をあげる。ありがたく受け取れ」とほざいているわけである。普通の社会に冷静に生きていたらこんな馬鹿な発想は出てこないのだが、バブル期のブライダル業界が儲けたいからこんな風潮を流行らせたのと、ドラマなんかがこの馬鹿な発想を導いた。

 1990年代まではこんな馬鹿げた発想でも一部の馬鹿な男が結婚をカマし、見事に離婚していたわけだが2000年代からは不況の嵐が吹き荒れ、男が冷静になったので糞フェミと結婚する馬鹿は居なくなった。だが女のほうは相変わらず女社会だけでメディアを作り、現実逃避の馬鹿なドラマやアニメや漫画を読んでいる。女だけバブル期の糞フェミ根性のままなのである。


4 無宗教
 なんでいきなり宗教の話?と思うだろうが、このジェンダーと宗教は密接な関わりがある。宗教というのは突き詰めていくと人生のマニュアル教本であり、それは多くの我々の先祖達がその教訓を生かして作ったものである。

 そしてジェンダーによる役割分担は最も効率の良い社会発展をもたらす事が経験的に、そして理論的にもわかっているのである。またこのジェンダーによる役割分担を円滑にするために男はどう振る舞えば良いのか、女はどう振る舞えば良いのかまで具体的に書いてある。

 これは多くの日本人にとって以外な事実かもしれないが、日本人や中国人よりも、そして東南アジアや南アジアの女よりも、ヨーロッパの女のほうが女らしさ、というものを重視しており、かつジェンダー役割分担主義者が多いのである。

 中東は勿論の事、ヨーロッパまでもがこうなっているのはやっぱり根底となる価値観に宗教が存在しているからである。実際法廷では「神に誓う」ことが前提とされる。

 そしてこれらの宗教ー人生のマニュアルの殆どに於いて、貞操が語られる。最初から宗教なんて無い人間と、根底にそれがある人間では貞操観念に雲泥の差が出る。絶対的価値観は神の罰抜きに存在できないからだ。

 日本では二十代ともなると殆どの女は貞操を持っていない。そしてこれらの女が結婚相手として好ましく思われる事は殆どない。更に不況が加速し、事実上これらの貞操を持っていない女は結婚する事が不可能になってしまった。

 これが少子化の本当の原因である。決して金がないからではない。実際一人で生活するより二人で生活したほうが安い。子供云々の前に結婚しないのが問題なのである。そしてそれは殆ど糞フェミによるものである。

 男が気にしなければ済む問題だ!とか変な理屈を述べてくる奴が多いが、実際にそうならないのだから理想論を語るのは辞めたほうが良い。それはいわば、腹ペコの猛獣がいるサバンナに於いて「肉食は野蛮だ!」などとライオンやハイエナに叫ぶくらい馬鹿げている事である。






 筆者は日本が復活するためには一神教を導入するくらいしかないと思っている。だが既得権益層と年功序列を外せない馬鹿どもがいる限り、それは難しいだろう。頭の良い人間を集めてどっかに集団移住でもしない限り、日本の、そして日本人の、日本語の衰退は避けられないであろう。日本って言う国あったなあ、なんて時代が数十年後に来るであろう。

 現に東京都の新成人の七人に一人は外国の血が入っている。尚これは2010年頃のニュースである。また国防を担当する自衛隊の幕僚の奥さんが中国人だらけなのも特筆しておくべき事項である。

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