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大前研一 名言集 『ビジネス・ウェポン』(7)

『ビジネス・ウェポン』(7)

 『ビジネス・ウエポン』(初版 2002年12月20日 小学館)は、大前研一氏がマッキンゼーに在籍した時に自ら開発したスキルなどの多くを披露している本です。20年前の本ですが、内容は古びていません。

 サラリーマンの武器(ウエポン)は論理力創造力であるという言葉はとても説得力を持っています。

 

インターネットのオークションはどこの国でも1つだけ混み合う


インターネットのオークションはどこの国でも1つだけ混み合う。市場と同じで、混んでいるところに,さらに人々が押しかけるからである。アメリカではこの市場を押さえたイーベイがIT不況にもかかわらず好調である。日本ではヤフーがいち早くこれを押さえた。オークションサイトが売り手と買い手が出会う、理想のモールとなることは、そう遠い将来のことではない。

『ビジネス・ウェポン』 大前研一の名言 1 〈142〉


私はふつう、顧客の数を10の階乗で表わす。肩に乗っかる数字によって顧客の探し方がまるきり異なるからである


売り上げを伸ばすには顧客を探してこなくてはならない。通常は顧客の数によってこの探し方が大きく異なる。私はふつう、顧客の数を10の階乗で表わす。肩に乗っかる数字によって顧客の探し方がまるきり異なるからである。

『ビジネス・ウェポン』 大前研一の名言 2 〈143〉


いくらIT時代といっても、顧客を見つけるには自動検索エンジンではなく優れた人が必要なのだ


いくらIT時代といっても、顧客を見つけるには自動検索エンジンではなく優れた人が必要なのだ、ということが次第に明確になってきている。

『ビジネス・ウェポン』 大前研一の名言 3 〈144〉



➳ 編集後記

『ビジネス・ウエポン』(初版 2002年12月20日 小学館)は、大前研一氏がマッキンゼーに在籍した時に自ら開発したスキルなどの多くを披露している本です。

🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。

あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。

まず、やってみるという姿勢が大切です。

大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。

➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。

🔷 20年前と現在を比べると大きな違いがありますね。

20年前にはスマホはありませんでした。現在はスマホでほとんどのことができてしまいます。PCを使わなくても、PCに近い使い方ができます。

アプリを使えば集客は可能です。集客だけでなく、販売さえできてしまいます。(例:フリマアプリのメルカリ、PayPayフリマ、ラクマなど)

PCやスマホ、タブレットでアプリやウェブサイトを開くと、買いたいと思っていた商品だけでなく、オススメ商品まで提示してくれます。

時には、余計なお世話と感じる時もありますが。

さらに、AIやBOTを使うことで、人間を介せずに集客だけでなく、販売から配送、代金回収に至るまでの一連の手続きが完結できる仕組みがあります。

クレーム処理でさえ、BOTが人間の代行をしてしまいます。
音声を流さなくてもチャットでできますね。
あなたも経験があるでしょう。

24時間、疲れず、飽きず、怒らず、根気よく応対してくれます。
質問しても無回答の場合があります。理解できないのでしょうか?
人間が相手ではないので、一抹の不安を感じることと会話を楽しむということは望めません。


大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
その本が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。







🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は14年前にFC2ブログで書きました(2008-02-16 10:12 by 藤巻 隆)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。

現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。








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