大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(2)
『即戦力の磨き方』(2)
大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。
私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。
以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。
『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。
成果主義の時代だといってもまだほとんどの日本人は、学校や会社を、乗り方さえ間違えなければ自動的に上がっていくエスカレーターのようなものだと思っている
アメリカにはいい会社に入りさえすれば、黙っていても出世していい生活ができると思っている、そんな能天気な人は一人もいない
日本の国技が相撲なら、インドの国技は「勉強」といってもいいくらい、誰もが自分を磨くことに余念がない
➳ 編集後記
『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔷 これからの時代は、日本人同士の競争だけでなく、中国人やインド人との競争も激化してくる、と考えられます。
中国人やインド人の上昇志向は、彼らと一緒に仕事をしたり、学校で学んだ人たちの声を総合すると、ものすごいものだ、と言います。
特に、インド人で優秀な人は、数学がめちゃくちゃにできるそうです。
インド人は「0の発見」で有名で、その点からも数学力が群を抜いていることがわかります。
コンピュータシステムのプログラムは、英語ですから、インド人は「英語力」と「数学力」をすでに身につけているわけです。
インドのバンガロールには、世界中のコンピュータ関連企業が進出しているそうです。
正確にはマイクロソフトなどが、ソフトウェア作成をアウトソーシングしているのです。
Infosys Technologies(インフォシス・テクノロジーズ)は「1999年にインド企業で初めてアメリカ(ナスダック)に上場をはたした、インド最大級のIT企業です」。
(インフォシス・テクノロジーズの企業情報と株価)
大前氏は、そのインフォシス・テクノロジーズが創業間もない時期に投資している、と自著で語っていたことを思い出しました。
大前氏の先見力と行動力に敬意を表します。
🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。
⭐ 参考になるデータをご確認ください。
インドの経済成長率の推移
このウェブサイトを見ると、次のことがわかります。
2020年の成長率(GDP)は-6.60%でした。
2019年以前は5%~10%の高成長率を維持していました。
しかし、2021年から反転し、8%以上の高成長率を達成しています。
⭐ 出典元: 世界経済のネタ帳 最終更新日:2022年4月21日
日本の経済成長率の推移
このウェブサイトを見ると、インドとの差がはっきり確認できます。
2020年成長率は(GDP)は-4.50%でした。
2009年は-5.69%でした。
2021年から反転し1.62%となり2022年の予想値で2.39%です。
⭐ 出典元: 世界経済のネタ帳 最終更新日:2022年4月21日
日本とインドの経済成長率を比較してみましたが、ではGDPはどうなのかが気になりますね!
そこで2021年最新の世界GDPランキングを調べてみました。
2021年最新の世界GDPランキング
このウェブサイトを見ると、世界のGDPランキングは下記のようになります。
ベスト10を掲載します。
1位 米国 22,675,271
2位 中国 16,642,318
3位 日本 5,378,136
4位 ドイツ 4,319,286
5位 イギリス 3,124,650
6位 インド 3,049,704
7位 フランス 2,938,271
8位 イタリア 2,106,287
9位 カナダ 1,883,487
10位 韓国 1,806,707
日本のGDPはインドのGDPの1.76倍です。
今度は世界人口ランキングを見てみましょう。
【2021年】世界人口ランキング
このウェブサイトを見ると、世界人口ランキングは下記のようになります。
12位まで掲載します。
1位 中華人民共和国 14億4420万人
2位 インド 13億9340万人
3位 アメリカ 3億3290万人
4位 インドネシア 2億7640万人
5位 パキスタン 2億2520万人
6位 ブラジル 2億1400万人
7位 ナイジェリア 2億1140万人
8位 バングラデシュ 1億6630万人
9位 ロシア 1億4590万人
10位 メキシコ 1億3030万人
11位 日本 1億2610万人
12位 エチオピア 1億1790万人
インドの人口は日本の人口の11倍です。
⭐ 出典元: ELEMINIST 2021.08.31
さらにもう一つ調べてみました。
世界の平均年齢ランキングチャート
このウェブサイトを見ると、次のことがわかります。
言わずもがなの日本の平均年齢は最も高いです。
1位 日本 48.36歳
2位 イタリア 47.29歳
3位 マルティニーク 47.03歳
4位 ポルトガル 46.16歳
5位 ドイツ 45.74歳
6位 ギリシャ 45.55歳
7位 リトアニア 45.05歳
8位 スペイン 44.86歳
9位 香港 44.79歳
10位 ブルガリア 44.60歳
インドの平均年齢は 111位 の 28.43歳 です。
日本と比べると何と 20歳 も若いのです!
ちなみに米国の平均年齢は 53位 の 38.31歳 です。
米国は先進国ですが、日本より 10歳 も若いことが分かりますね。
中国の平均年齢は52位の 38.42歳 です。
米国とほぼ同じですね。
新しい発見がありました。
⭐ 出典元: 世界事典 平均年齢ランキング 平均年齢:国連 (2020年)
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-07-24 22:30:05)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]、高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。
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