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大前研一 名言集 『50代からの選択』(20)

『50代からの選択』(20)

 私は6月末(2022年)で67歳になります。前期高齢者です。
その意味で、このタイトルの本は自分の半生を振り返る機会を与えてくれた本ですし、後半生を生き抜いていくためのよすがともなりました。

 「人生とは何ぞや」をご一緒に考えてみませんか。


  
 『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。

 

感動するようなきれいな場所で、「ああ、しあわせだった」と死にたいものである


僕の人生は、「ああ、しあわせな人生だった」と悔いを残さずに死ねるような生き方をしたい、ということ。

感動するようなきれいな場所で、「ああ、しあわせだった」と死にたいものである

『50代からの選択』 大前研一の名言 1 〈244〉         


奥さんは気づいていないだろうが、このぐらいの年になると、意外にも、男は、男の仲間といるのが一番楽しいものだ
自由で身軽になった男は、輝いて見えるはずだから、また新しい出会いがあるかもしれない


退職時に奥さんから離婚を切り出されたら、それはもう自分に甲斐性がなかったということで、奥さんの勤務評定を潔く受け入れるしかないだろう。

オレのことはだれが看取ってくれるんだ、介護が必要になったら、どうする?などと取り乱してはいけない。

奥さんは看護師でもなければ介護士でもないのだから、そういうことは金を出してだれかを雇うか、国の制度を利用するしかない。
そのぐらいはあきらめなくては。

相手が結論を出しているのだから、素直に受け入れ、気持ちを切り替えて、男同士のつきあいを拡げていくしかないだろう。

奥さんは気づいていないだろうが、このぐらいの年になると、意外にも、男は、男の仲間といるのが一番楽しいものだ

僕も、何日も一緒に過ごしていても何時間話をしても飽きないヤツがいる。

自由で身軽になった男は、輝いて見えるはずだから、また新しい出会いがあるかもしれない

ここは元気に前向きに生きていくしかないだろう。

『50代からの選択』 大前研一の名言 2 〈245〉         
         







50歳であなたの『マイライフ』を書き、「マイライフ・インザフューチャー」に強い思いを持つ
そうすれば、あなたは死ぬときに、「ああ、オレの人生は良かった」
「すべての人に感謝したい」と言う思いを残せるのではないか


50代の人には、ぜひ『マイライフ』を読むことをお勧めしたい。
読んだら『マイライフ』の自分バージョンを書いてみるといい。

クリントンみたいに900ページも書かなくていいから、9ページでいいから、書いてみるといい。

そして、自分の『マイライフ』が書けたら、そこから今後30年間の「マイライフ・インザフューチャー」について考えてみよう。

そのとき、自分がどうなりたいかを強く強く思うことが大切だ。

松下幸之助さんと稲盛和夫さんは、共通して「願望持たな、あきまへんで」
と言っている。

成功したいと思ったら、強い思いを、持たなくてはいけません、と、
そればかりを言っているのだ。

50歳であなたの『マイライフ』を書き、「マイライフ・インザフューチャー」に強い思いを持つ

そうすれば、あなたは死ぬときに、「ああ、オレの人生は良かった」
「すべての人に感謝したい」と言う思いを残せるのではないか



           『50代からの選択』 大前研一の名言 3 〈246〉                                                               



➳ 編集後記

『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。

🔷 「諦観」、前向きな諦めが必要な時期がある、と大前さんは言っているのだと解釈しています。

定年と同時に、奥さんから三下り半を突きつけられ、家も財産も持っていかれた、という話を聞いたり、記事を読んだことがあります。

それが現実なのかもしれません。

ですから、どんなことがあってもうろたえてはいけません。

哲学書や宗教書を読んでみることは、後半生をどう生きるかというテーマを考える上で、決して無駄なことではないと思います。

男性はいざとなると、女性より弱いので、心を鍛えることは必須なことになってきます。

あなたは、自信がありますか?
私は、半々です(苦笑)。


私が2015年6月に還暦を迎えました。その後1カ月余後に、妻に先立たれました。とても大きなショックを受けました。
妻は私より8歳近く年下でした。健康に細心の注意を払っていました。

しばらくの間、立ち直ることができませんでした。
妻の死後、すぐに回想録の原稿を書き始めました。
妻と「濃密な時間」を過ごし、記憶の新しいうちに、この世に生きた証しを残しておきたいと思ったからです。

9月1日から11月30日まで毎日原稿を書き、2016年1月に回想録を上梓しました。
『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
です。







大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-05-08 21:07:27)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。



✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。








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