見出し画像

大前研一 名言集 『50代からの選択』(2)

『50代からの選択』(2)

 私は6月末(2022年)で67歳になります。前期高齢者です。
その意味で、このタイトルの本は自分の半生を振り返る機会を与えてくれた本ですし、後半生を生き抜いていくためのよすがともなりました。

 「人生とは何ぞや」をご一緒に考えてみませんか。


  
 『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。

 

マッキンゼーは、個人の技能で勝負する会社


マッキンゼーは、個人の技能で勝負する会社なので、チームプレーで食っていく日本的な会社で染みついた癖はじゃまにしかならない。

『50代からの選択』 大前研一の名言 1 〈190〉     


サラリーマンとしての勝負はすでについてしまったのだ


サラリーマンとしての勝負はすでについてしまったのだ。あなたの年齢が、現在40代の後半以降で、まだ頭角を現すことができないでいるなら、今後、にわかに頭角を現すチャンスは、残念ながら、どんなに待っても巡ってくることはないだろう。

『50代からの選択』 大前研一の名言 2 〈191〉     







何しろ今の60代と50代以下とでは競争環境がまったく違うのだ


何しろ今の60代と50代以下とでは競争環境がまったく違うのだ。今の50代以下は、上の世代が50代だったときに比べると、出世のチャンスは極めて小さく、リストラで肩たたきされる危険性も極めて高い。

               『50代からの選択』 大前研一の名言 3 〈192〉                                                      



➳ 編集後記

『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。

🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。

あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。

まず、やってみるという姿勢が大切です。

大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。

➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。

🔷 『50代からの選択』はかなり厳しい言葉が溢れた内容になっています。しかし、否が応でも、現実を受け止めるあるいは受け容れることが必要になります。

この本が出版された18年前(2004年)と現在(2022年)の社会情勢やサラリーマンの立ち位置は変わっているかもしれません。

ある人にとっては、副業が認められ収入源が増え、独立したり起業するチャンスも増え、やりがいのある社会が実現している、と感じているかもしれません。

一方で、老後を考えると背筋が凍ると感じている人もいるかもしれません。現実を受け入れられず、日々悶々としていてどうしたらよいか悩んでいるかもしれません。

1つの会社にしがみつかず、転職(転社)を検討してみることも必要でしょう。

マッキンゼーの社風は大前氏が在籍していた当時とは変わってきているかもしれません。そうであっても非常に激しく厳しい競争に打ち勝っていかないと、社内に残れないのではないかと考えています。


🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
その本が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。







🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は14年前にFC2ブログで書きました(2008-03-11 22:26 by 藤巻 隆)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。

現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。











サポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金は、投稿のための資料購入代金に充てさせていただきます。