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【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第75回】

🔷 「葬儀」の「通夜式と告別式」(2)を掲載します。🔷

 『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)
2016年1月25日 発行 
著者   藤巻 隆 
発行所  ブイツーソリューション

 ✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第75回)✍

葬儀

通夜式と告別式(2)

 自宅で簡単な打ち合わせが終わり、係の方は帰られ、正午に、別の担当者が具体的な葬儀の打ち合わせのため、自宅へ来ていただくことになりました。

 義兄の鈴木正彦さん夫妻が既に自宅に訪れていましたので、葬儀の打ち合わせに立ち会ってもらいました。諸々の決め事や書類作成などで二時間ほどかかりました。

 葬儀費用の見積もりを計算してもらう際に、母が互助会に加入していたことで、費用が大幅に削減できることを教えていただきました。転用できたのです。実際、互助会に支払った総額で祭壇費用をまかなえるだけでなく、多数の項目で割引が適用され、互助会に未加入の場合と比較して、百数十万円も安くなりました。その差は大きかったですね。

 母は互助会の費用を分割払いしていました。「板橋」の担当者から「一括払いにすると、十%引きになる」と聞き、十%引きの金額を、後日、母に手渡し、母は互助会に再加入しました。

 残る問題は、通夜式と告別式当日に、受付や会計などを引き受けていただける方を決めなくてはならないことでした。正彦さんは、その場で二日間にわたって「会計」を快く引き受けてくれました。たいへん感謝しています。

 正彦さん夫妻が帰宅した後に、由美子の高校時代のクラスメートで、つい最近までメッセージのやり取りをしていた、Tさんが線香を上げに見えました。

 由美子が、「M」さんと呼んでいた方です。

 Tさんからお聞きした話によりますと、近いうちに「会おうね」と約束していたそうです。再会できなくなり、とても残念がっていました。

 私は、無理を承知で、Tさんに当日の「受付」をお願いできないか訊ねました。すると、Tさんは「二日間させてください」と言ってくださいました。私は、感謝の気持を込めて頭を下げ、お願いしました。本当にありがたいことです。

 その場に可奈が同席していて、Tさんに「ママそっくりになったね」と言われ、可奈はまんざらではない表情を浮かべていました。事前に、Tさんと可奈はスマホでメッセージのやり取りをしていたため、話はスムーズに進みました。

 正彦さんとTさんに当日の係になっていただけましたが、「受付」がまだ二名足りません。そこで、可奈は職場の上司に相談することにしました。入職以来、何かと相談に乗っていただいている、直属の上司である会計課長、Yさんが通夜式と告別式の二日間、先輩のMさんが通夜式の「受付」を引き受けていただけることになりました。心から感謝しています。

 翌九日、妙秀寺のご住職に連絡を取り、お布施、戒名、位牌などについてお聞きし、早速準備にとりかかりました。

 通夜式には、Tさんと同じく、高校時代のクラスメートで、由美子が「C」さんと呼んでいたYHさんと、「F」さんと呼んでいたSさんのお二人が揃って斎場にお越しになりました。

 「高校時代、由美子はメガネをかけている人が好きだった」という秘話を教えてくださった、Aさんもお見えになりました(「由美子の好きなタイプ」参照)

(PP.195-198)


➳ 編集後記

第75回は「葬儀」の「通夜式と告別式」(2)を書きました。

通夜式と告別式の際に、会計と受付をしていただく方々を決めることが一仕事です。私の場合、幸いにも快く引き受けてくださった方々がいらしてとても助かりました。今でも感謝しています。

葬儀の最中は、気持ちが張り詰めていたため疲れを感じませんでしたが、一段落すると疲れがどっと出てきて、横になりたくなりました。



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