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『夢の中』 シーズン2 第5話 沙都子のすがるような目


第5話 沙都子のすがるような目

「圭ちゃんはね、沙都子と一緒の布団で寝るといいの」

魅音が、いきなり妙なことを口走る。……おい、まさか……!!?

「あのね。沙都子は一人でいる時が寂しいんだと思うよ。
圭ちゃんがそばにいてあげた方が安心出来ると思うの」

俺は黙って魅音の目を見る……。魅音は真面目だった。……そして、俺も真剣に応えなくてはならない。

「俺がいなくなった後のこと……沙都子のこと頼むぜ……! 俺も沙都子を裏切ったりしないから、だからお前も……!」
「あはは。何、心配いらないよ。私はいつも側にいられるんだしさ。
でも、今は圭ちゃんが一緒にいないとだめだよ」

魅音はその言葉を最後に部屋を出て行った。……俺は一人取り残されると、沙都子を起こさないようにそっとしておいた。

「わわわぁわわあああん!!」
 
……沙都子はまた泣き出した。
俺は沙都子を宥めようと、そろそろと抱き締めて背中をさする。

「よしよし……。ほら、泣くなよ。……俺がいるだろ?」
 
……そう言うと……

「……ぐすん。……えへぇ。……うん!…………にーにーは……わーがーぎーぃいー!!」
 
……今度は何言ってやがんのかわかりません……。……。
俺は少しだけ思案し、意を決して沙都子の頬に手を当てながら声をかけた。

「……なぁ沙都子、今日な。……みんなで花火をして遊ぶらしいぞ。だからな……今度こそ、俺と一緒じゃなくてみんなと楽しんできて欲しいんだけど……」
 
……一瞬の静寂……。……だがすぐに大粒の涙が再び零れ始めた……。俺は慌てて話しかけた。

「……ええっと、あぅ!!……ほら!!……沙都子、今度だけはみんなと行ってくれ。な?  お兄ちゃんの最後のお願いだ。今日でさよならするんだ。だから今日だけは、みんなの仲間に入れてくれ。約束してくれるか?」
「……ぐしゅ……。わぁわぁわぁあああん!!!!……にゃぁぁぁぁん!! わーがーばぁぁぁあー! ううーちゃぁぁぁんー!!……ひっく、わぁぁぁぁん!! にぃーにーがー!!」

俺は思わずため息を漏らした……。こんなんじゃダメだ、やっぱり無理なのか……。………………。……そうだ。…………この手があるじゃないか!!
 
 
■最後の手段
俺は思いつきを実行することにした。…………。魅音の言う通りかもしれないな。……これはこれで……結構大変なことなんだよな。

「さ、沙都子……。あのな。俺な。今日は沙都子の側にいるって言ったよな? でも俺な。実はもうお昼には帰るんだ……」

沙都子は突然の言葉の意味がよく理解できなかったようだ。
俺に抱きしめられたままきょとんとした表情を浮かべていた。

「あぅ~?……ひぐぅ~……にゃあああん~!!!!……にゅぉおおおうー!!???」
「……ごめんな。本当に本当に申し訳ないけど……な? ……だから今日のところは俺と一緒にいよう?  明日になったらいなくなってやるからさ。今日だけでいいんだよ。わかるだろ?……な? 沙都子がどうしても嫌なら仕方がないけれど……、……どうする?」

俺は自分の胸に顔を埋めている小さな頭を見つめながら返答を待つ。……沙都子の髪の毛を触る。……サラサラの髪で艶があった。

「沙都子……?」

沙都子は俺の顔を見上げると、俺の顔の輪郭を確かめるようにぺたりと手で撫でた。……沙都子はしばらく黙っていたが……ようやく俺の話を理解したらしく……こくりとひとつ肯いたのだった。

「……ぐじゅ……。わーががー。ずび~ッ!……にゃおん!」
「よしよし。……ありがとな。沙都子は賢いな」

頭をぽんぽんすると、俺は立ち上がる。魅音はまだ来ないがもう時間はそんなにないだろう。俺は身支度を始めた。

「沙都子も着替えるだろ?」
「えう……あう~?」
 
……あ、あれ、もしかしてまだわかってなかったりして……!? 魅音があんなこと言うから俺すっかり油断しちまったぜ……!!……まぁ、とりあえず上だけでも着させとくかな。風邪を引かせないことが先決だ。

「あのな。……今、俺たちが寝てる布団で寝たら風邪引いちまうぞ?……それにな? みんなはお前が来るのを待ってくれてんだからよ。早く準備してくれよな!」

そう言って服を投げ渡したが……。ん、何だよ……沙都子。

「……えうぅ……。わーが、がうがうー。……ふえぇえん」

あぁぁ、しまった!これでは逆効果だ!!!! 俺はあわてて沙都子に謝った。……だが遅かった。
沙都子は再び大きな声でわんわんと泣き出した。

「わあああん!!わぁわあぁわあああ!!……がおがー! がうー! わわー!わーん!! にぃにぃー! ががぁわぁぁあぁー!!」
 
……参った。

「わかったわかった! 沙都子!! 俺は今日ずっとここにいるからさ!……ええっとほら! な、みんなを待たせてるだろ?」

そういって俺は時計を見せようとしたが、沙都子はまったく聞いてくれない。ただひたすら、わんわん泣いているだけだった。

「うぁぁぁん~!!……ぎゃん~ぎゃん~ぎゃん!!!……がぎぃー、わぅわぅぅぅ!! ぎゃああああん!!」
 
ああっ!だめだめだめだめ……っ!! このままだと本当に沙都子を連れていくことなんて出来やしない!

「にーにーー!!!……ぅえぇ~!! えぅ、ぐしゅ、ええぇええぇん!!……わぁぁぁぁあん!! わぁああん!……がおーー!!……がうー!!……にゃあー!にゃあおぉおぉん!!」

どど、どうしよう!!もう打つ手なしだ……!!……どうするどうする!? くそぉ!!……こうなったらもう……最後の手段だ……!!……。……でも……でもなぁ…………沙都子の顔を見ると決意が揺らいだ。

「にぃにぃぃぃぃい!! にゃおおおおぉぉおーー!! えぅ~、ぐす、がう~~!!……わあぁああ~~ん!! ひぃいい~~、ひぃいいいぃいいいん!!!」……
「わああぁ!……待ってくれ!……わかったよ。行くよ!……行くって!……でも沙都子はひとりで大丈夫か?!」
「にゃあぅ?!……にゃおぉぉーー?!!……ぐし、ぐし……ひゃあん!」
「あぅあぅ、じゃなくてさ……。お昼までおうちにいるだろ? それから俺と一緒に行くだろ?」
「ぐず……。うう……。ひゅう……。うにゅう……。」
 
……よし。沙都子が首を傾げながらもやっと落ち着いてくれたぞ。
俺は沙都子の手をしっかり握ると、魅音の部屋に案内した。

「沙都子、ごめんな? もう時間があんまりないんだ……。ごめんな……。俺も寂しいけどさ……。ごめんな……」
 
……沙都子は小さく肯いた。俺と繋がれている手を嬉しそうに握り返す。沙都子は機嫌を取り戻したらしく、鼻歌を歌いながら部屋を出た。……よかった……何とかなりそうだ……。
俺と沙都子は玄関に向かう。
靴を履き終えた。

「じゃな。今日はちゃんと大人しくしてるんだよ?」
「あうー?」

沙都子はちょっと不満そうな顔をしていた。
そしてまたあの目になるのだった。
俺はこの目に弱かった。

「にーにー!」
 
……結局、沙都子のすがるような目に負けそうになる。

「沙都子も一緒に連れて行ってほしいですの~!!」……って顔で見上げられるだけで俺は負けてしまうのだった。……くそうくそうくそう……。俺がこんなにも甘いから魅音たちもつけあがるんだ!……あぅう。

「……仕方がないな。……じゃあ行こう」

沙都子を抱き上げる。小さな体がずっしりと重く感じた。……こうして改めて見るとやはり幼い女の子なんだと思った。……沙都子を背負ったまま表に出る。

続く……


<編集後記>

299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明の文章を出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとに文章を生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫した文章生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明な文章を生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡り文章生成をさせるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。


20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)で文章を生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。
言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、記事を生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIに文章を生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。

2. セリフ  台詞を優先の設定にしました。




⭐ 実際に出力された画面


使用したAI

AIのべりすと



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