「アベノリンピクス」の行方 五輪経済 予測30 2013.9.16 #23 2014-03-10 19:58:01
【『日経ビジネス』の特集記事 】 #23 初出 2014-03-10 19:58:01 <バックナンバー>
⭐『日経ビジネス』の特集記事から、私が特に関心を持った個所や重要と考えた個所を抜粋しました。
⭐ 当面は、Ameba(アメブロ)に投稿していた記事を再編集し、加筆修正し、新たな情報を加味し、「バックナンバー」と表示し投稿します。
⭐ 1つのテーマについて複数回投稿している場合(ほとんどが該当します)には、1つにまとめて投稿します。タイトルの後の日付は雑誌の発行日で、最後の日付は投稿日を表わしています。
⭐ 一方、新規で投稿した記事については、異なる壁紙を用意し、本文内に「タイトル」と「雑誌発行年月日」を表示します。
再投稿することにした経緯
再編集して再投稿することにした理由は、次のとおりです。
自分が当時どんな記事に興味があり、どのような考え方をしていたのかを知りたいと思ったからです。
当時の自分を振り返ることで、当時と現在で考え方は変わったか否か、あるいは成長しているかを確認したいと思いました。
記事データは当然古くなっていますが、本質的な部分は必ずあるはずで、しかも普遍性があります。その個所を再度学んでみたかったのです。
さらに言えば、『日経ビジネス』のバックナンバーをご紹介することで、この記事に目を通していただいたあなたに何らかの有益なヒントを提供することができるかもしれない、と考えたからです。
「私にとって、noteは大切なアーカイブ(記録保管場所)です。人生の一部と言い換えても良いもの」だからでもあります。
(プロフィールから)
2022年7月9日現在、週刊誌『日経ビジネス』を購読していませんが、新たに電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で今年の7月以降に定期購読する予定です。
日経ビジネスの特集記事 #23
「アベノリンピクス」の行方 五輪経済 予測30 2013.9.16 1/3 2014-03-10 19:58:01
<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>
日経ビジネスの予測30(1)
先頃、国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年のオリンピック開催地は東京に決定しました。
東京でオリンピックが開催されるのは1964年以来、56年ぶりのことです。
早くも、経済アナリストの中には、経済効果を3兆円、あるいは150兆円と試算する人がいます。
私は、経済効果という言葉に懐疑的です。予想だけ立てて、検証された試しがないからです。
日経ビジネスは、「アベノリンピクス」による予測を30にまとめ、誌上で公表しました。
予測30のうち、主なものをお伝えしていきます。
今回は、最初なので、予測01から10までのうち、重要と思われる予測をお伝えしていきます。
尚、予測の後の「番号」は日経ビジネスが付番したものです。
予測01“第4の矢”登場でアベノミクス加速
アベノリンピクスという言葉を初めて耳にしました。
「アベノミクス」に「オリンピック」を掛け合わせた造語で、命名したのは、慶應義塾大学教授で政府の産業競争力会議の議員でもある竹中平蔵氏だそうです。
竹中氏は次のように述べています。
予測02 VIP運ぶのは、自動運転カー
事故の心配が少ない自動運転カーが使われるであろうということです。
すでに、米グーグルは米国カリフォルニア州など一部で実験走行を行っています。この件は、以前、日経ビジネスで紹介されていました。
ただ、自動運転と言っても、無人走行ではなく、人が乗って走行しています。
ジェット旅客機のオートパイロットシステムをイメージしてもらえれば、よいでしょう。
日本でも自動運転カーが登場しそうです。
予測03 観光輸送では、水素カーが大活躍
競技会場の間をつなぎ、観光客を運ぶ交通機関をどうするか検討されています。
燃料電池バスが主役になるだろう、と日経ビジネスは予測しています。
燃料電池バスはコストが安く、環境に優しいということで、五輪のコンセプトに合致するからだそうです。
予測06 通訳進化、英語アレルギー消滅
オリンピックが開催されると、120以上の国と地域から人々が日本を訪れます。
滝川クリステルさんのプレゼンで有名になった「おもてなし」をする日本では、言葉の問題が頭の痛いことです。
ところが、どうやら杞憂に終わりそうです。
この分野でもグーグルはメガネ型端末「グーグルグラス」という、多言語間の翻訳や通訳機能を持つ、ウェアラブル(身に付ける)コンピューターの開発を急いでいます。
予測07 飛行船で警備「超監視社会」到来
オリンピックには多国と多地域から人々が押し寄せます。
心配になるのは、テロなどの重大事件の発生です。
凶悪犯罪を防止するための対策がすでに考えられ、来年度中にはスタートするようです。
1964年の東京五輪で選手村の警備を遂行したことが評価され、飛躍を遂げたセコムが五輪警備を担当する模様です。
大きな飛行船に超高精細カメラを搭載し、競技場付近で不審者を発見したら、現場の警備員にその情報が共有される、システム開発の構想を温めているそうです。
警察と協力体制を組むことができれば、威力を発揮することでしょう。
次回は、「景気回復、実感増す」というテーマで予測30のうちの11から20までをお伝えします。
日経ビジネスの特集記事 #23
「アベノリンピクス」の行方 五輪経済 予測30 2013.9.16 2/3 2014-03-10 20:14:48
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日経ビジネスの予測30(2)
アベノミクスが発表され、東京オリンピック開催が決定されてから、株価上昇や景気回復の期待感が高まってきています。
ただ、イメージ先行で、これからそれをどうやって実現していくのかが、正念場になってきています。
予測11 株価13年ぶり2万円超えの声も
株価上昇のカギを握るのは外国人投資家です。
結局、他力本願ということです。
予測12 「失われた20年」脱デフレで幕引き
日経ビジネスは、五輪開催がデフレから脱却できる好機となりうる、と述べています。
ただ、懸念材料はあります。消費増税です。
消費増税が消費拡大の阻害要因となれば、景気回復は遅れることになり、オリンピック開催で湧く、日本に冷水を浴びせかねません。
ただ、私はこう考えます。
海外観光客を年間1000万人にするという、観光立国も日本の重要な課題となっています。
別の言い方をすれば、外需を期待するあまり、日本国民に向けての「おもてなし」が疎かになりはしないか、という点が気にかかります。
内需よりも外需へ、力点が移っているような気がしてなりません。
そうなると、ますます二極分化が進み、格差を拡大させることになるでしょう。
予測14 財政健全化目標は先送りが必至か
公共事業が優先されることになり、建設事業者や関連事業者、さらに族議員は嬉しい思いをすると思います。
しかしながら、東日本大震災の被災地復興はますます遅れることになりかねませんし、社会保障は後回しになるでしょう。
そうした背後で、いつの間にか、「議員定数削減」や「公務員給与削減」及び「公務員削減」という痛みを共有するはずの政策が実施されないまま
誰の口からも出なくなってしまっています。
マスコミも一時、散々この問題を取り上げてきたのに、最近ではまったく触れることがありません。
残念なことです。
予測15 消費税、開催年に再引き上げも
消費税関連で新たな動きがあります。
政府は、オリンピック開催年の2020年にも再引き上げを目的に、財政・税制改革論議を加速させたい意向なのです。
予測16 幻の都市開発計画、一気に進展
成田空港から都心まで、また成田空港と羽田空港のアクセスが悪いことは、以前からずっと指摘されてきました。
長年未解決だった問題が、ようやく解消される方向へ動き出しそうです。
慢性的な道路の渋滞緩和に向け、圏央道や外環道、首都高中央環状線の3環状線の整備は急務になります。
用地取得などで1963年に計画されながら未だに未着工路線が多く残っているからです。
懸念されるのは、東日本大震災の復興は置き去りにされかねないことです。
最終回は、「勝機当て込み、始動」というテーマで予測30のうちの21から30までをお伝えします。
日経ビジネスの特集記事 #23
「アベノリンピクス」の行方 五輪経済 予測30 2013.9.16 3/3 2014-03-10 20:33:46
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日経ビジネスの予測30(3)
五輪招致が決まった翌朝から、一部の百貨店やスーパーでセールが始まりました。便乗商法です。よく言えば商魂逞しい。
予測21 結婚・出産ラッシュ? 出生率上昇に期待
五輪が開催される頃に、家族でオリンピックに行きたい、と考える人たちが出てきたそうです。
期待と言ってもよさそうです。
予測22 訪日外国人が増加 2000万人達成も
日本の文化を「かっこいい」と考える外国人が増加している、という話を聞いたことがあります。その時は懐疑的でした。
例えば、自動販売機が年齢を認識し、その人に合いそうな飲料を「おすすめ」することです。
飲料メーカーが、自販機の上部にカメラを設置し、購入しようする人の顔を識別し、年齢を推定するシステムを開発したのです。
こんな外国人もいるそうです。
予測23 ホテルは新規投資 VIP対応狙う日系
外国人も大挙して来日するので、ホテル業界は活況を呈することは間違いないでしょう。
外国人を受け入れる客室を増やすため、ホテル建設のラッシュが始まることでしょう。
五輪が終了した後、増加した客室をどこまで満たすことができるか、心配になります。大きなお世話かもしれませんが。
予測30 原発収束は「公約」 対応誤れば水の泡
私は、これが一番憂慮すべき問題ではないか、と考えます。
安倍晋三首相は、IOC総会の席上で、
「福島第一原子力発電所の汚染水は0.3平方キロメートル以内で完全にコントロールされているので、安全である」
ということを述べました。
しかし、これは事実ではありません。
0.3平方キロメートル以外のところから300トンの汚染水が海に流出したのです。
この点について、東電の関係者は、
「完全にコントロールされているとは言えない」
と安倍首相とは異なる見解を公の席で述べています。
海外のIOC委員を信用させることができても、事実を曲げてはいけません。海外のマスコミはこの問題を報道しています。
2020年、私は65歳になります。前期高齢者の仲間入りです。
しかしながら、気持ちだけは高齢者にはなりたくありません。
その時点でも、ブログを更新していることでしょう。
あなたは、7年後に何をしていることでしょう?
昨日午前11時30分頃、参議院議員選挙の遊説のため奈良県入りし、大和西大寺駅前で地元候補者の応援演説中に、安倍元首相が背後から銃撃され、首の右側と胸に2発被弾し、ドクターヘリで病院に救急搬送されました。
心肺停止状態でした。
懸命な治療が続けられましたが、亡くなられました。失血死でした。
67歳でした。
ご冥福をお祈りします。
🔷 編集後記
さて、この特集記事(元記事)が公開されたのは、9年前のことです。
私のブログは8年前のものです。
ご存じのように、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のため、東京オリンピック2020の開催は1年延期となりました。
日経ビジネスの予測30は当たったものもあり、外れたとは言い切れないにせよ継続中のものもあります。
🔶 この中の「予測07 飛行船で警備『超監視社会』到来」に関し、遠隔操作による警備がうまく行っても、安倍元首相の銃撃事件のケースは身辺警護で犯罪を防止できず、汚点を残すことになりました。
あまりにも大きな教訓となりました。
今後、要人警護のためのSP(Security Police)の人員や配置、地元警察との密な連携をいっそう強化することが求められることでしょう。
極論を言えば、街頭演説や壇上での演説時ばかりか、移動時にも要人には防弾チョッキを着用することが不可欠になるかもしれません。
そして、最後は自分の身は自分で護るということが重要になると思います。
頭を撃たれたらどうにもなりませんが。
模造銃や手製銃、爆弾等の凶器が増加することを怖れます。
東京オリンピック2020はどのようなものだったのか、振り返ってみることにしましょう。
メダル獲得数等に関しては次のウェブサイトをご参照ください。
🔴 安倍元首相の事件が発生したので、その流れで「アベノリンピクス」を取り上げたのではありません。
元記事(ブログ)を時系列でnoteに再投稿していたので、まったくの偶然です。
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