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【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第22回】

🔷「結納と結婚式」の中の「結婚式」の後半を掲載します。🔷

 タイトルは『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)です。
2016年1月25日 発行 
著者   藤巻 隆 
発行所  ブイツーソリューション

 ✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第22回)✍

「結納と結婚式」の中の「結婚式の後半を掲載します。

結納と結婚式(3)

結婚式(後半)

 由美子と結婚できて本当に幸せでした。この幸せがずっと続くことを願っていましたが、まさか、こんな過酷な運命が二十四年後に待ち受けていたとは。

 不条理–––––道理に合わないこと(goo辞書から)

 この言葉が真に迫ったのは、私に人生において、これが初めてのことでした。由美子が息を引き取る瞬間を思い出すと、一瞬、息が詰まりそうになります。呼吸困難になります。そして、いったん、涙が流れ始めると、止まらなくなります。出てくるのは涙か深いため息です。

 なぜ、由美子がこんな過酷な運命に遭遇しなければならなかったのか? 由美子に一番損な役回りを引き受けさせてしまい、本当に申し訳なく、可哀想で、胸が痛みます。由美子は何も悪くありませんでした。悪かったのは私です。由美子が重病にかかっていることに気づかなかったのですから。どんなに責められても、反論の余地は全くありません。最愛の妻を護ることができなかったため、自責の念にさいなまれています。

(PP.56-60)<内PP.57-59は結婚式の画像>

 オリジナルには結婚式の写真が多数掲載されています。
ここではその一部を掲載します。


由美子と私(1)


由美子と私(2)


由美子と私、岳父と岳母、父母



➳ 編集後記

第22回は「結納と結婚式」の中の「結婚式」の後半を書きました。

「過酷な運命」を描いた小説やドラマがあります。ありますが、これらは例え実話に基づいて描かれたものであったとしても、脚色され、事実と異なるフィクションです。

 一方、この回想録は事実を記録したものです。もちろん、場面によっては私の感情が強く出ているところもあるでしょう。当事者であるため感情をコントロールできなかった個所もあるでしょう。あるでしょうけれども、それは脚色でも演出でもありません。

 小説やドラマと、私の回想録の違いは、販売目的か否か、あるいは高い視聴率を目指すものか否かです。もちろん、私の回想録は販売目的ではありませんし、多くの読者を獲得しなくても全く問題はありません。



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